栄養たっぷり!【つるむらさき】とは?特徴や旬、おいしい食べ方もご紹介

栄養たっぷり!【つるむらさき】とは?特徴や旬、おいしい食べ方もご紹介

「つるむらさき(蔓紫)」という野菜を知っていますか?6月頃の初夏から出まわる夏が旬の栄養価の高い緑黄色野菜です。近年はスーパーでもよく見かけるようになってきました。この記事では、そんなつるむらさきの特徴や旬の時期、さらに茹で方や食べ方についても解説します。おすすめのレシピも必見ですよ!ぜひ最後までご覧ください。

  • 目次
  • 「つるむらさき」とは?旬はいつ?
  • つるむらさきの特徴
  • つるむらさきの旬
  • つるむらさきは2種類ある
  • つるむらさきの茹で方
  • つるむらさきのおいしい食べ方
  • つるむらさきのレシピをご紹介
  • 旬のつるむらさきを味わってみよう

「つるむらさき」とは?旬はいつ?

つるむらさきとは、ツルムラサキ科に属する野菜で、見た目はモロヘイヤ、味はほうれん草に似ているともいわれています。

「青臭い」、「土っぽい」といわれるような特有の香りがあり、茹でるとぬめりが出るのも特徴です。

つるむらさきの特徴

生食も可能な野菜ではありますが、山菜のようなえぐみや苦味があるため下茹でなどをしてアク抜きをすることが推奨されています。

茹でることで特有の風味やえぐみが抑えられて、食べやすくなるようです。味つけの工夫次第ではそのまま調理することも可能なので、お好みでお試しください。

また、つるむらさきにはβ-カロテンやビタミン、ミネラルや食物繊維などが含まれており、栄養価の高い緑黄色野菜として近年注目されています。

つるむらさきの旬

つるむらさきはアジアの熱帯地方原産で、日本の高温多湿な気候とも相性がよく、露地栽培品は6月下旬から10月上旬ごろまで出まわります

特に6月から8月頃が最もおいしく、価格も手ごろです。ハウス栽培品は年間を通して収穫できますが、やはり夏場が本来の旬といえるでしょう。

購入する際は、葉が厚めでハリと艶があり、茎は切り口がみずみずしく太すぎないものがやわらかく新鮮な証拠なので、選ぶときの参考にしてみてくださいね。

つるむらさきは2種類ある

つるむらさきは「赤茎種」「緑茎種」のふたつの種類にわけられます。一般的に販売されているのは緑茎種で、赤茎種はあまり市場に出まわっていません。

どちらも食用として楽しめますが、見た目や味わいなど違いがあるのか、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

赤茎種

赤茎種は、つる状の茎が鮮やかな赤紫色、葉が緑色をしています。

丸みを帯びた葉は、緑茎種と比べて小さく、薄いピンク色の花を咲かせ、濃い紫色の実をつけます。この実は昔は染料として利用されていたそうです。赤紫色の茎と緑の葉のコントラストが美しく、観賞用としても人気があります。

緑茎種

茎も葉も鮮やかな緑色で、赤茎種と比べて葉が大きいという特徴がある緑茎種。ほうれん草に近い味わいで、茹でると強めのぬめりが出ます。

赤茎種より食味がよいとされており、店頭で見かけるつるむらさきのほとんどが緑茎種です。食べやすく家庭菜園でも育てやすいことから、広く親しまれています。

💡【ワンポイント豆知識】
つるむらさきは漢字で「蔓紫」と書きます。名前の由来は、蔓(つる)性の植物であること、もともとは茎が紫色をしていたためとされているんですよ。

つるむらさきの茹で方

つるむらさきはアクが強く、そのまま食べるとえぐみや苦味を感じるため、下茹ですることで食べやすくなります。

茹で方のポイントを押さえて、おいしく味わいましょう。

①つるむらさきを水でしっかりと洗い、根元の変色している部分を切り落とします。
②大まかに茎と葉のふたつに分けます。
③鍋にたっぷりのお湯を沸かし、塩を加えます。100gほどのつるむらさきを茹でるには、水1Lに対して塩小さじ1杯が目安です。
④ まず、茎だけをお湯に入れて30秒ほど茹で、続けて葉を加えてさらに30秒ほど茹でます。全体がしんなりしたら火から下ろします。
⑤ザルにあげて湯を切り、流水で冷まします。
⑥粗熱が取れたら水気を絞り、食べやすい長さにカットします。

⭐️クラシルシェフのコツとポイント⭐️
茎は葉に比べて火が入りにくいため、時間差をつけると全体を均一に食感よく茹でられます。茹で時間は、つるむらさきの硬さや太さによって調節してくださいね。

つるむらさきのおいしい食べ方

ここまでつるむらさきの解説をしてきましたが、ここからは具体的な食べ方を見ていきましょう。定番の和え物から炒め物、揚げ物まで、調理のコツや相性のよい味つけもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

おひたし

つるむらさきの素朴な風味を存分に味わえるのがおひたしです。

茹でて食べやすい大きさにカットしたら、調味料で和えるだけでできあがります。しょうゆやポン酢との相性がよく、仕上げにかつお節をのせると風味がさらに引き立ちますよ。

ごま和え

つるむらさきの苦みを抑えつつ楽しみたいときは、ごま和えがおすすめです。

茹でたつるむらさきを、すりごまと砂糖、しょうゆで和えるだけと簡単にお作りいただけます。つるむらさきの特有の風味がごまを合わせることで和らぎ、まろやかな味わいに仕上がりますよ。

炒め物

つるむらさきは炒め物にすると、シャキシャキとした食感を楽しめます。

特ににんにくやごま油を使って中華風の炒め物にするのがおすすめで、つるむらさきの特有の風味が和らいで食べやすくなりますよ。鮮やかな色とほどよいぬめりを残すため、強火で手早く仕上げるのがポイントです!

天ぷら

香りと食感を存分に味わえる天ぷらもおすすめの食べ方です。

衣は薄めにつけ、高温でさっと揚げると香りや食感を活かせます。葉はパリッと、茎は特有のぬめりが出てやわらかく仕上がり、食感の違いを楽しめますよ。シンプルに塩でいただくと、つるむらさきの風味が引き立ちますよ。

みそ汁

つるむらさきを手軽に取り入れたいときは、みそ汁を作ってみてはいかがでしょうか。

茎を先に入れ、葉を後から加えてサッと煮ます。つるむらさきはみそを溶く直前に入れることで、食感を残しつつぬめりがみそ汁にとろみをプラスしてくれますよ。

つるむらさきのレシピをご紹介

つるむらさきの特徴やおいしい食べ方がわかったところで、ここからはつるむらさきを使ったおいしいレシピをご紹介します。おひたしやごま和えなどの副菜から、中華風炒めといった主菜まで幅広くピックアップしました。ぜひ、チェックしてみてくださいね。

つるむらさきのおひたし

つるむらさきを初めて食べるなら、定番のおひたしがおすすめです。茎と葉を時間差で茹でることで、それぞれの食感を活かせますよ。シャキシャキとした歯ごたえとほどよいぬめりが楽しめ、つるむらさきの風味をしっかりと味わえる一品です。

簡単 つるむらさきのナムル

パパっと簡単に作れるつるむらさきのナムルを作ってみましょう。カットして茹でたつるむらさきをしょうゆやごま油、鶏ガラスープの素で和えるだけ!味がぼやけないように、つるむらさきをしっかり絞ることがポイントです!

つるむらさきのごま和え

彩り豊かなごま和えのレシピをご紹介します。すりごまの香ばしい風味と甘じょっぱい味つけが、つるむらさきの特有の風味を引き立てた、箸休めにもぴったりの一品!つるむらさきの鮮やかな緑ににんじんのオレンジが映え、見た目もよく仕上がります。

肉厚しいたけとつるむらさきの中華風炒め

つるむらさきを使った主菜にぴったりの中華風炒めです。牛肉の旨みとしいたけの風味につるむらさきの独特な風味や食感が絶妙にマッチしています。ニンニクの香りも食欲をそそりますよ!サッと作れて家族がよろこぶボリューム満点おかずです。

つるむらさきの天ぷら

つるむらさきの食べ方で迷ったら、シンプルな天ぷらにしてみてはいかがでしょうか。油で揚げるとつるむらさきの風味がマイルドになり、食べやすくなります。サクッとした衣とねばりのあるつるむらさきの茎の食感が楽しい一品です。塩でも天つゆでもおいしくいただけますよ。

旬のつるむらさきを味わってみよう

いかがでしたか。今回は近年注目されている野菜、つるむらさきの特徴や種類、おいしい食べ方について解説しました。手軽に作れるレシピもご紹介しましたので、お店で見かけたら、ぜひ手に取ってみてくださいね。

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