「ビーフストロガノフ」とは、細切りにした牛肉とマッシュルームをサワークリームベースのソースで煮込んだ、ロシア発祥の牛肉料理です。この記事では、そんなビーフストロガノフの由来や特徴、ハヤシライスとの違い、そしておうちで簡単に作れるレシピをご紹介!ビーフストロガノフの魅力をたっぷりとお伝えします。
ビーフストロガノフとは?🇷🇺ハヤシライスとの違いや由来、レシピもご紹介!

ロシア料理の定番料理!ビーフストロガノフとは
ビーフストロガノフとは、牛肉を煮込んで作るロシアの代表的な郷土料理です。牛肉を細切りにし、マッシュルームと一緒にサワークリームベースのソースで軽く煮込むので、まろやかな風味とやわらかな食感を楽しめます。このユニークな味わいが、世界中で愛されている理由のひとつです。
そんなビーフストロガノフの特徴や使われる材料について、以下で確認してみましょう。
ビーフストロガノフの特徴
ビーフストロガノフの大きな特徴は、サワークリームを使っていることです。これにより、まろやかさとほのかな酸味が合わさった特有の味わいが生まれます。
また、牛肉を細切りにすることで、短時間でやわらかい食感になり、食べやすく仕上がるのも魅力です。
元々ビーフストロガノフは、サワークリームを主体とした白っぽいソースに仕上げるのが主流でしたが、現在、ホテルやレストランなどではデミグラスソースを使った茶色いソースに仕上げることが多く、サワークリームは少し混ぜたり、仕上げにかけるのが一般的なようです。フォンドヴォーを使って、より濃厚な風味にアレンジされることも増えてきました。
ビーフストロガノフの基本的な材料
ビーフストロガノフを作るには、以下の材料を使うのが一般的です。
- 牛肉(ヒレ肉ややわらかい部位がおすすめ)
- マッシュルーム
- 玉ねぎ
- サワークリーム
- バター
- 小麦粉
- パプリカパウダー
- 塩、こしょう
レシピによっては、フォンドヴォーやデミグラスソースを使用することもあります。パプリカパウダーはあらかじめ牛肉に揉み込むことが多いようです。
日本の定番洋食「ハヤシライス」との違い
日本にもビーフストロガノフと同じような見た目をしている「ハヤシライス」がありますよね。どちらも牛肉の煮込み料理ではありますが、両者にはいくつかの違いがあるので、以下で見ていきましょう。
ソースの違い
ビーフストロガノフとハヤシライスは、ソースに大きな違いがあります。ビーフストロガノフは本来、牛肉と玉ねぎを炒め、ビーフストック(牛肉や野菜を煮出して作るだし、ブイヨン)とサワークリームを加えて煮込んだものです。見た目は白っぽく仕上がり、牛肉の旨味とサワークリームの酸味、そしてまろやかさを楽しめます。
それに対してハヤシライスは、一般的に牛肉と玉ねぎを炒め、赤ワインやトマトソース、デミグラスソースで煮込んだ料理を指します。トマトソースがベースなので、ほのかなトマトの酸味を感じる味わいに仕上がります。また、ハヤシライスに似ている食べ物として、ハッシュドビーフが挙げられますが、ハッシュドビーフはデミグラスソースベースであることが多いようです。
牛肉の切り方の違い
ビーフストロガノフに使う牛肉は、細切りにするのが一般的です。先ほども少し触れましたが、この切り方をすることによって、短時間でやわらかく仕上がり、より食べやすくなります。また最近では、火の通りを均一にするため、厚めに切った牛肉をねじったり、ひねってから棒状にして焼く方法などもあるのだそうです。
一方、ハヤシライスに使う牛肉は薄切り肉を使うことが多いですが、レシピや各家庭、お店によっては角切り肉を使うこともあります。角切り肉を使用するとしっかりとした食感を、薄切り肉を使用するとソースがよく絡んで、やわらかな食感を楽しめます。
調理時間の違い
ビーフストロガノフは味つけがシンプルで短時間で作れることが特徴です。一方ハヤシライスは、デミグラスソースの濃厚な旨みを引き出すために、ビーフストロガノフよりも長めに煮込みます。
どんな由来があるの?ビーフストロガノフの意味
ビーフストロガノフという名前は、ロシアの貴族であったストロガノフ家に由来しています。
「ビーフ」はフランス語で「○○風」や「○○流」を意味する「bœuf(ベフ)」からきており、直訳すると「ストロガノフ風」という意味になります。
名前の由来にはいくつかの説がありますが、最も知られているのは、19世紀のロシア貴族、アレクサンドル・ストロガノフのために作られたという話です。彼が年齢を重ねて歯が弱くなり、かたいものが食べられなくなったため、料理人が牛肉を細かく切り、やわらかく調理したことが始まりだとされています。この料理が貴族の名前とともに広まり、ビーフストロガノフと呼ばれるようになったのだそうです。
おいしいビーフストロガノフのレシピやアレンジレシピをご紹介
ビーフストロガノフの由来や歴史、ハヤシライスとの違いなどがわかったところで、ここからはビーフストロガノフのレシピをご紹介します。ビーフストロガノフ風スパゲティや、ハヤシライスをリメイクして作るビーフストロガノフ風など、バラエティ豊かにピックアップしました。ぜひチェックしてみてくださいね!
ビーフストロガノフ
デミグラスソースを使用しないビーフストロガノフを食べてみたい方は、このレシピがおすすめ!牛肉の旨みとサワークリームの爽やかな酸味がマッチした、やみつき間違いなしの一品です。バゲットを添えればワインのお供にもぴったりなので、ぜひ挑戦してみてくださいね!
今夜は贅沢に お家で簡単ビーフストロガノフ
おうちで簡単に作れる!ビーフストロガノフのレシピをご紹介します。サワークリームとデミグラスソースをベースにした旨みたっぷりのソースに生クリームをプラスして、よりマイルドに仕上げました。特別な日の食卓にもぴったりの、リッチな味わいをご堪能ください。
お手軽 ビーフストロガノフ
今晩のメインディッシュに、簡単に作れるビーフストロガノフはいかがでしょうか?このレシピでは、サワークリームを使わず、デミグラスソースと生クリームで仕上げています。牛肉の旨みたっぷりで、たまらないおいしさですよ!お好みのきのこ類を加えてもおいしいので、ぜひアレンジもお試しくださいね。
お肉たっぷり ビーフストロガノフ風スパゲティ
ビーフストロガノフ風スパゲティのご紹介です。旨みとコクが詰まったデミグラスソースがスパゲティによく絡んだ、あと引く味わいの一品。牛肉やまいたけがゴロゴロと入っているので、食べごたえも抜群ですよ!おもてなしにもおすすめなので、ぜひレパートリーに加えてみてはいかがでしょうか。
ハヤシライスリメイク ビーフストロガノフ風
レトルトのハヤシライスを使って、ビーフストロガノフ風の一品にアレンジしてみましょう!サワークリームの酸味がハヤシライスソースの旨みを引き立て、食べ進める手が止まりませんよ。サワークリームは水切りヨーグルトでも代用できるので、ぜひお試しくださいね。
おうちでビーフストロガノフを堪能しよう!
ロシアの伝統料理「ビーフストロガノフ」の由来や特徴、ハヤシライスとの違い、そしておうちで簡単に作れるレシピをご紹介しました。今回ご紹介したレシピは、どれも身近な材料でお作りいただけるので、今まで馴染みがなかったという方もぜひ挑戦してみてくださいね。
