韓国料理「トッポギ」とは?トックの原料やお餅との違いについても詳しく解説!

韓国料理「トッポギ」とは?トックの原料やお餅との違いについても詳しく解説!

「トッポギ」は、日本でも名前を聞くことの多い韓国料理の一つで、細長い餅を甘辛いタレと絡めて食べるのが特徴です。今回は、そんなトッポギの原料や名前の意味、トッポギと餅の違いなどについて解説します。記事の後半では、トッポギの定番の食べ方からアレンジ方法、おすすめレシピなどをご紹介するので、ぜひ最後までご覧くださいね。

  • 目次
  • トッポギとは?
  • トッポギと日本の普通のお餅の違いについて
  • トッポギの作り方
  • トッポギのアレンジ方法
  • トッポギのおすすめレシピをご紹介!
  • おうちでトッポギを作ってみよう!

トッポギとは?

「トッポギ」とは、細長い円柱形のお餅をコチュジャンベースの甘辛い味つけで煮込んだ韓国料理のことです。

トッポギという名前には、韓国語で「餅」を意味する「トッ(トック)」と「炒める」を意味する「ポギ」を組み合わせた、「餅炒め」という意味があります。韓国では日常的に屋台でおやつや軽食を食べる文化がありますが、トッポギはそんな屋台グルメの中でも特に人気で定番の料理なんですよ。

💡ワンポイント豆知識💡
韓国料理と聞くと辛いものを思い浮かべる方も多いですよね!トッポギも甘辛い味わいが特徴ですが、昔は辛くない味つけで食べられていたことをご存じですか?トッポギはもともと、貴族などが食べる宮中料理だったようです。当初はまだ唐辛子がなかったため、代わりにしょうゆで味つけをして食べていたのだとか。その後、1592年以降に唐辛子が韓国に伝わり、コチュジャンが使われるようになったといわれています。

正確な発祥時期は定かではありませんが、1990年頃にはインスタントラーメン「라면(ラミョン)」と餅炒め「떡볶이(トッポギ)」をかけ合わせて食べる「라볶이(ラッポギ)」も食べ始められるようになりました。後半でラッポギのアレンジ方法についてもご紹介していますので、あわせてチェックしてみてくださいね!

トッポギと日本の普通のお餅の違いについて

トッポギに使うお餅(トック)と日本のお餅には、いくつか違う点があります。では一体どのような違いがあるのか、以下で確認してみましょう。

原材料の違い

まずは原材料です。日本のお餅はもち米から作られますが、トックの材料にはうるち米が用いられます。うるち米は普段私たちがごはんとして食べているお米です。もち米とうるち米はデンプンの構成が異なるため、どちらもモチモチとした食感ではありますが、トックの方が歯切れがよくコシがあります。日本のお餅にみられるような粘りや伸びはあまりありません。また、トックは煮込んでも煮崩れしにくいのも特徴です。

見た目の違い

続いて見た目の違いについてご紹介します。日本のお餅は角餅や丸餅など地域によって形が異なりますが、トックはペンネにも見えるような細長い円柱形をしているものが主流となっています。

食べ方の違い

日本のお餅は、焼いてからしょうゆやきな粉、あんこをつけて食べたり、お汁粉やお雑煮など汁物に入れたりと食べ方はさまざまですよね。また、お餅を使った和菓子には、大福やおはぎ、白玉団子などがあります。一方、トックは先ほど触れたように煮込んでも煮崩れしにくい特徴があるため、トッポギやラッポギといった煮込み料理もしくは炒め物によく使われます。また、餅を使った韓国のお菓子には、マッコリを加えて蒸した「スルトッ(酒餅)」や、餅の中にあんこやゴマ、蜜などを包んで松の葉と一緒に蒸した「ソンピョン(松餅)」などがあります。

トッポギの作り方

トッポギの味わいやトックの食感についてわかったところで、トッポギの基本的な作り方をご紹介します。

材料(2人前)

  • トック・・・150g
  • 水・・・100ml
  • (A)コチュジャン・・・大さじ1
  • (A)しょうゆ・・・小さじ1
  • (A)料理酒・・・小さじ1
  • (A)砂糖・・・小さじ1
  • 白いりごま・・・適量

作り方

①鍋に水と(A)の調味料を入れて混ぜ、中火にかける。

②ひと煮立ちしたら、トッポギ用餅を加える。

③時々かき混ぜながら、弱火で10分ほど煮込む。
※トッポギ用餅がやわらかくなり、煮汁全体にとろみがつくまでが目安。

③火から下ろし、器に盛りつける。

④白いりごまをトッピングしたらできあがり。

⭐️クラシルシェフのアレンジポイント⭐️
餅を煮込んでいる間は、餅が鍋にくっつかないよう、時々かきまぜるようにしましょう。
また、コチュジャンの量によって辛さを調節することもできるのでお好みの量に調整してくださいね。

トッポギのアレンジ方法

続いて、トッポギのアレンジ方法を見てみましょう。定番の味つけももちろんおいしいですが、チーズやカレー、シチューなど、さまざまなアレンジ方法がありますよ。

チーズトッポギ

チーズを加えるのは、トッポギの定番のアレンジ方法です。ピザ用チーズやモッツァレラチーズをトッピングして加熱すると、チーズがとろけて甘辛く煮込んだトックによく絡みます。チーズのまろやかさが加わることで、辛さも和らぎますよ。

カレートッポギ

韓国では、トックを玉ねぎやにんじん、パプリカなどの野菜と炒め、カレー味に仕上げたカレートッポギも人気なのだそうです。カレーの辛さはコチュジャンの辛さとはまた違いますが、お米で作ったトッポギはカレーと相性抜群ですよ。

シチュートッポギ

辛い味つけが苦手な方や子ども向けには、シチュートッポギというアレンジ方法もあります。クリーミーでやさしい味わいのシチューが絡んだトックは、いつもとはひと味違う味わいですよ。

ラッポギ(ラッポッキ)

前半でも少し触れましたが、トッポギとラーメンを組み合わせたラッポギ(ラッポッキ)というアレンジもあります。ラッポギは、トッポギにインスタントラーメンを加えた料理で、モチモチとしたトックとコシのある麺を同時に楽しめるのが魅力です。定番ともいえるほど人気の食べ方なので、フライパンで煮込むだけでラッポギを作れるキットも販売されているんですよ。

トッポギのおすすめレシピをご紹介!

さてここからは、おうちで作れるトッポギのおすすめレシピをご紹介します。ボリュームたっぷりのトッポギ入りピリ辛タッカルビや、辛くない宮中トッポギなど、バラエティ豊かなレシピをピックアップしました。ぜひチェックしてみてくださいね。

甘辛トッポギ

まずは定番の甘辛い味つけのトッポギを作ってみましょう。モチモチとした食感のトッポギに、コチュジャンやしょうゆ、砂糖を使った甘辛いタレが絡み、やみつきになるおいしさ!パパッと作れるので、あと一品追加したいときにもおすすめですよ。

トッポギ入り ピリ辛タッカルビ

食べごたえのある、トッポギ入りタッカルビのご紹介です。タッカルビとは、鶏肉と野菜を甘辛いタレで炒めた韓国料理のこと。そこに具材としてトッポギ用餅も加え、一緒に炒めました。パーティーメニューとして、ホットプレートで炒めながら食べるのも楽しいですよ。

ピリ辛がクセになる エビのトッポギ風

エビのプリプリ食感と餅のモチモチ食感がたまらない、エビのトッポギ風はいかがでしょうか。ピリ辛のタレに、エビの風味とニンニクの香りが加わり、食欲をそそる一品です。ぜひお試しくださいね。

韓国風 宮中トッポギ

トッポギの説明の中でも少し触れた、コチュジャンを使わない宮中トッポギです。しょうゆや砂糖、はちみつなどを使った甘じょっぱい味つけで、ごはんのおかずにもぴったり!お好みの野菜を入れて作ってみてくださいね。

甘辛 キムマリ入りトッポッキ

トッポギの友とも呼ばれるキムマリを使ったアレンジレシピです。キムマリとは、甘辛く炒めた春雨と野菜を海苔で巻き、衣をつけて揚げた天ぷらのこと。このレシピでは、トッポギにキムマリを加えました。サクサク食感のキムマリにトッポギのピリ辛ソースが絡み、箸が止まらないおいしさ!海苔の風味もいいアクセントになりますよ。

おうちでトッポギを作ってみよう!

今回はトッポギの特徴や名前の意味、作り方やアレンジ方法などをご紹介しました。お餅にピリ辛の赤いソースが絡んだ料理というイメージを持っていた方が多いかもしれませんが、さまざまなアレンジ方法もありましたね。今回ご紹介したレシピも参考に、ぜひおうちでトッポギのアレンジも楽しんでみてくださいね。

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