最終更新日 2024.1.10

ビーフシチューの丁寧な作り方とは?お肉をやわらかくする方法も解説!

ビーフシチューの丁寧な作り方とは?お肉をやわらかくする方法も解説!

食卓を豪華な雰囲気にしてくれるメニューの一つに「ビーフシチュー」がありますよね。今回は、ビーフシチューの丁寧な作り方について解説します。特に、お肉をやわらかくする方法について詳しくご説明するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。記事の後半のビーフシチューのおすすめレシピも必見です!

  • 目次
  • ビーフシチューとは?
  • ビーフシチューのお肉をやわらかくする方法
  • やわらかくなりやすい部位を選ぶ
  • お肉を叩く
  • お肉を漬け込む
  • 長時間煮込む
  • 圧力鍋を使う
  • ビーフシチューの丁寧な作り方を解説します!

ビーフシチューとは?

ビーフシチューの「シチュー」は英語で「stew」と書き、肉や野菜をスープで長時間煮込んだ料理を指します。鍋でいろいろな食材を煮込む料理自体は紀元前からあったようですが、シチューという言葉を使い始めたのは13世紀以前からだそうです。

シチューの中でもビーフシチューは、デミグラスソースやブラウンソースをベースとして、牛肉や玉ねぎ、人参、セロリなどを煮込んだ料理。スープというよりは、メインのおかずとして食べられる場合が多いようです。

ビーフシチューが日本に伝わった時期についてははっきりとわかっていませんが、東京の洋食屋が明治4年に作ったメニュー表に「シチウ(牛・鶏うまに)」というビーフシチューらしきメニューが記載されていたことが確認されています。また、その翌年に出版された料理書にも、牛肉や豚肉、トマトなどを使ったシチューについての記述があり、明治中期にはレストランのメニューとして普及していたそうです。

ちなみに、シチューといえば「クリームシチュー」をイメージする方も多いのではないでしょうか。クリームシチューは、ホワイトソースをベースに、鶏肉や豚肉、玉ねぎ、人参、じゃがいもなどの具材を牛乳などで煮込んだ料理です。クリームシチューは実は日本発祥の料理で、海外では日本料理として紹介されることもあるんだとか。

ビーフシチューのお肉をやわらかくする方法

ビーフシチューのやわらかくてホロホロとした食感のお肉はとってもおいしいですよね。ここでは、ビーフシチューのお肉をやわらかくする方法について解説します。

やわらかくなりやすい部位を選ぶ

ビーフシチューには、脂肪分や旨味をたっぷり含んだ「バラ」や、煮込むとやわらかくなりやすく旨味も多い「すね肉」、下処理の手間はかかりますが煮込むとトロトロの食感になる「すじ」などが適しています。人気部位のサーロインやフィレももちろんおいしいのですが、ビーフシチューよりはステーキなどに使った方がおいしく食べられます。

お肉を叩く

お肉を噛んだときにかたいと感じるのは、肉の繊維があるから。なので、お肉を叩いて繊維を物理的に切断すれば、やわらかくなりやすいです。叩く専用の道具がないときは、麺棒や包丁の背を使って叩くこともできますよ。

お肉を漬け込む

たんぱく質分解作用がある酵素「プロテアーゼ」や「ブロメライン」を含む食品に漬け込むことで、お肉をやわらかくする方法もあります。これらが含まれる食品は、玉ねぎやパイナップル、りんご、梨、牛乳、ヨーグルト、塩麹、炭酸水などです。ただし、酵素は加熱すると失活するので、加熱処理がされているパイナップルの缶詰やジュースでは効果がないのでご注意くださいね。

長時間煮込む

肉の繊維質やすじは、長時間加熱することでトロトロのゼラチン質に変化します。2時間以上は加熱するとよいといわれているので、吹きこぼれや焦げつきを防ぐためにも、弱火で煮込むようにするといいですよ。

圧力鍋を使う

お肉を長時間加熱する時間がない場合は、圧力鍋を使うと時短になり便利ですよ。圧力鍋は鍋の内部が密閉されていて、発生した水蒸気が鍋の中で膨張して圧力がかかります。圧力が高いと沸点が上がり、鍋の内部は110~130℃の高温で沸騰している状態になるので、通常よりも3分の1から4分の1ほどの時間で調理ができるんです。

ビーフシチューの丁寧な作り方を解説します!

ここでは、ビーフシチューの丁寧な作り方を解説します。手間と時間をかけて手作りしたビーフシチューは絶品!ぜひ参考にしてみてくださいね。

1.野菜を切る

玉ねぎや人参、セロリ、長ねぎ、ニンニクを切ります。ニンニクは皮つきのまま半分に切ります。

2.ブーケガルニを作る

セロリの葉や長ねぎの青い部分、タイム、ローリエ、パセリをタコ糸で縛り、ブーケガルニを作ります。ブーケガルニには食材の臭みを取ったり、料理に香りづけする効果があります。一般的に、使うハーブや香味野菜に決まりはありません。

3.お肉や野菜に焼き目をつける

食べやすい大きさに切った牛ブロック肉をサラダ油を入れたフライパンで焼き、全面に焼き目をつけます。お肉を小さく切りすぎるととろけてしまうので、大きめに切るのがおすすめです。お肉の香ばしく焼けた風味もビーフシチューを奥深い味わいに仕上げるのに役立ちますよ。同じフライパンに1で切った野菜を入れ、色づくまで炒めます。そうすることで、野菜の甘みが引き立ち、おいしく仕上がります。

4.煮込む

鍋に3と赤ワイン、トマト缶、ブーケガルニを入れて中火でひと煮立ちさせます。あくを取り除いたら落し蓋と鍋の蓋をして、弱火で2時間ほど煮込みます。時間をかけて煮込むことで、とってもやわらかくホロホロとした食感に仕上がりますよ。

5.煮汁を濾す

お肉がやわらかくなったら取り出し、残りの煮汁をザルで濾します。

6.味を調える

鍋に5のお肉と煮汁を戻し、ブラウンマッシュルームを加えて塩こしょうで味を調えます。

7.とろみをつける

水で溶いたコーンスターチを入れて弱火で煮込み、とろみをつけます。コーンスターチを直接入れるとダマになってしまうので、必ず水で溶いて使ってくださいね。

8.盛り付ける

できあがったビーフシチューをお皿に盛り付けたら、仕上げに生クリームをかけて完成です。最後に生クリームを少量かけるだけで、まろやかでリッチな味わいに仕上がりますよ!

ビーフシチューのおすすめレシピをご紹介!

ここからは、ビーフシチューのおすすめレシピをご紹介します。牛すね肉を漬け込んでお肉をトロトロに仕上げるビーフシチューや、ハーブの香りがたまらないビーフシチューなど、絶品レシピをピックアップしました。

本格的!!ビーフシチュー

本格的な仕上がりのビーフシチューに挑戦してみてはいかがでしょうか。じっくり煮込んだ牛バラ肉は口の中でとろける食感で、手間ひまかける価値ありです!お好みの野菜を添えるとより華やかな仕上がりになりますよ。

お肉とろとろ 濃うまビーフシチュー

お肉のとろける食感がたまらない!「お肉とろとろ濃うまビーフシチュー」を作ってみましょう。牛すね肉をすりおろした玉ねぎと赤ワインに1時間ほど漬け込んでから調理しました。野菜のホクホクとした食感も一緒に楽しめる一品です。

牛すじ肉のビーフシチュー

牛すじ肉を使ったビーフシチューをご紹介します。やわらかく煮込んだ牛すじ肉と、コクのあるデミグラスソースの味わいが相性抜群!バターで炒めた野菜もゴロゴロと入っていて、食べ応えもありますよ。

ブーケガルニ香る ビーフシチュー

ブーケガルニを使って、香り豊かなビーフシチューを作ってみませんか。ハーブの香りがとってもおしゃれで、おもてなしの一品にもぴったりですよ。こちらのレシピでは牛こま切れ肉を使っているので、煮込み時間が少なくパパッと作ることができます。

丁寧に作る 大人の本格ビーフシチュー

赤ワインをたっぷり使った、大人の本格ビーフシチューのご紹介です。芳醇で奥深い味わいの一品で、特別な日のごちそうメニューにぴったり!ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。

ビーフシチューを作ってみよう!

今回は、ビーフシチューの歴史や丁寧な作り方、お肉をやわらかくする方法について解説しました。おいしいビーフシチューが食卓に上れば、家族の喜ぶ顔を見られること間違いなし!今回ご紹介したレシピを参考に、ぜひ作ってみてくださいね。

クラシルでは、ビーフシチューのレシピをほかにもご紹介しています。そちらも、ぜひ参考にしてみてください。

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