甘酸っぱい味わいが魅力の「すもも」。同じ時期にスーパーでよく見かけるプラムとどのような違いがあるのでしょうか。この記事では、すももとプラム、そしてプルーンの違いや、すももの旬の時期と産地、おいしい食べ方などを解説します。記事の後半では、すももを使ったおすすめレシピもご紹介するので、ぜひ最後までご覧くださいね。
すももとプラムの違いとは?品種や旬、おいしい食べ方についても解説!
- 目次
- すももとプラムの違いは?実は同じフルーツ!
- プラムとプルーンの違いとは?
- すももの旬や主な生産地
- すももの表面の白い粉とは?
- すもものおいしい食べ方
- すももを使ったレシピをご紹介
- 甘酸っぱい味わいが魅力!すももを使った料理を作ってみよう
すももとプラムの違いは?実は同じフルーツ!
夏に旬を迎える「すもも」。バラ科の果実で、甘酸っぱい味わいが魅力の夏にぴったりなフルーツです。 すももは品種によって少しずつ異なりますが、甘酸っぱく、香りがフルーティなものが多いです。さらに果汁が多いため、ジューシーな食感を楽しめるのも特徴のひとつ!外皮が薄いので、そのまま皮ごと食べられますよ。
しかしスーパーなどに行っても「すもも」という名前で販売されていることは少ないかもしれません。スーパーで「プラム」として売られている果物、それは「すもも」のことで、同じフルーツなのです!
| 「すもも」種類 | 原産地 | 呼び方 | 英名 |
|---|---|---|---|
| 日本すもも | 中国 | プラム | 英語「Japanese plum」 |
| 西洋すもも | コーカサス地方 | プルーン | フランス語「prune」 |
プラムのほかに「プルーン」も「すもも」に含まれます。ただし日本では、中国原産の「日本すもも」をプラム、コーカサス原産の「西洋すもも」をプルーンとして区別しているため、一般的にすももはプラムを指すことが多いようです。
また、すももの英名が「Japanese plum」であることからプラム、フランス語では「prune」であることからプルーンという名前になったといわれています。ちなみに、すももという名前は「すっぱいもも」から「酸い(すい)もも」、そして「すもも」と変化してつけられたそうです。
以下でプラムとプルーンの違いについてもチェックしてみましょう。
プラムとプルーンの違いとは?
原産地や特徴に違いがあり、日本では名称の使い分けもされています。プラムとプルーンの違いを詳しくご紹介します。
| 項目 | プラム | プルーン |
|---|---|---|
| 原産地 | 中国 | コーカサス地方 |
| 食べ方 | 甘酸っぱくジューシー 皮が薄く、生で食べられる |
ドライフルーツ シロップなどの加工品 |
| 主な品種 | 大石早生(おおいしわせ) ソルダム、太陽い |
サンプルーン アーリーリバー |
プラムは中国が原産の「日本すもも」を指します。明治時代に日本すももがアメリカに渡りました。そしてアメリカで品種改良され「プラム」として日本に戻ってきたといわれています。プラムにはいくつか品種がありますが、日本では大石早生やソルダム、太陽という品種が多く生産されています。それぞれ酸味や甘さのバランスが異なります。
プルーンはヨーロッパのコーカサス原産である「西洋すもも」を指します。外皮が青紫色のものが多く、サンプルーンやアーリーリバーといった品種があります。旬の時期は生のプルーンが出回ることもあり、品種によって異なるものの、適度な酸味とさわやかな甘みが特徴です。
すももの旬や主な生産地
すももの旬は6月中旬から8月頃までですが、品種によって収穫の時期には違いがあります。最も早く市場に出回るのが「大石早生(プラム)」で、6月中旬ごろから店頭に並び始めます。7月には「ソルダム(プラム)」や「アーリーリバー(プルーン)」といった品種が旬を迎え、8月になると大玉で甘みの強い「太陽(プラム)」が主役となります。このように、初夏から晩夏にかけて順々にさまざまな品種が楽しめるのも、すももの魅力のひとつです。
すももは寒さや暑さ、乾燥に対して比較的強いため、日本全国での栽培が可能な果物です。ただし、開花の時期に霜の影響を受けると実をつけにくくなるため、気候条件の整った土地が求められます。特に、開花期と収穫期に雨が少なく、水はけと日当たりのよい地域は、すももの栽培に適しているとされています。
日本における主なすももの産地としては、山梨県、和歌山県、長野県、山形県などが挙げられます。これらの地域はいずれも果樹栽培が盛んな土地で、桃やぶどう、りんご、梅など、木になるフルーツの生産で知られています。すもももまた、こうした環境の中で育まれているのです。
すももの表面の白い粉とは?
外皮の表面に白い粉がふいているように見えるものもありますが、これはフルーツから分泌される天然物質で「ブルーム」と呼ばれます。これはぶどうなどにも見られるもので、人体には無害です。鮮度がよいものほどしっかりとブルームがついているので、おいしいすももを見分ける目安にもなります。ぜひ選ぶときの参考にしてくださいね。
すもものおいしい食べ方
続いて、すもものおいしい食べ方を確認してみましょう。生で食べるほかにもおいしい食べ方がいろいろあるので、ぜひ試してみてください。
生で食べる
甘酸っぱくてジューシーなすももを、まずはそのまま味わってみましょう!外皮が薄いので、表面をよく洗ったら皮ごと食べられますよ。ただ、皮の部分は特に酸味が強いので、酸味や食感が気になる場合は剥いて食べてくださいね。
このほかにも、生のすももを氷砂糖や酢と一緒に漬け込んで、サワードリンクを作るのもおすすめです。
ちなみに、すももは常温で保存することで追熟させることができます。すももがまだかたくて酸っぱいときには試してみてください。
冷凍して食べる
すももは、冷凍保存することも可能です。水洗いしたすももの水気をキッチンペーパーで拭き取り、1個ずつラップで包んでから保存袋に入れて冷凍しましょう。常温に少し置いて半解凍の状態で食べれば、シャーベットのような食感を楽しめますよ。
皮ごと冷凍したすももは、凍ったまま皮に十字の切り込みを入れて流水に当てるとスルッと皮を剥くことができるので、ぜひお試しくださいね。
加熱して食べる
すももを砂糖と一緒に煮て、ジャムやコンポートを作るのもおすすめ!皮ごと使うと、ジャムは鮮やかな赤い色に、コンポートはかわいらしいピンク色に仕上がりますよ。
すももを使ったレシピをご紹介
さてここからは、すももを使ったおすすめレシピをご紹介します。さわやかな味わいのすももスムージーや、さまざまな料理にも活用できるすももジャムなど、絶品レシピをピックアップしました。ぜひチェックしてみてくださいね。
さっぱり爽やか ヨーグルトすももスムージー
さわやかな味わいの、ヨーグルトすももスムージーのご紹介です。ヨーグルトの酸味とすももの酸味がマッチした、さっぱりといただける一品。朝食などにもぴったりなので、ぜひ作ってみてくださいね。
簡単 すももジャム
甘酸っぱいすももジャムを作ってみましょう。使う材料はすももと砂糖とレモン汁だけ!きれいな赤い色で、パンに塗るのはもちろん、ヨーグルトに混ぜたりドリンクを作ったりと、さまざまな料理に活用できます。すももがたくさんあるときなどにもおすすめですよ。
すもものコンポート
簡単に作れる、すもものコンポートはいかがでしょうか。カットしたすももを、砂糖を加えた水で5分ほど煮てやわらかくし、冷蔵庫で冷やしました。さっぱりとした甘みで、デザートにもぴったりですよ。ぜひお試しくださいね。
すもものベイクドチーズケーキタルト
市販のタルト台を使って手軽に作れる、すもものベイクドチーズケーキタルトをご紹介します。電子レンジで加熱して作ったすももジャムとチーズ生地をタルト台に流し入れ、オーブンで焼きました。甘くてクリーミーなチーズ生地に甘酸っぱいすももジャムが相性抜群!夏のティータイムにおすすめの一品です。
すもものソルベ
ひんやりさわやか!すもものソルベを作ってみませんか?皮ごと使用することでかわいらしいピンク色に仕上がり、おもてなしデザートにもぴったりですよ。ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。
甘酸っぱい味わいが魅力!すももを使った料理を作ってみよう
今回は、すももとプラム、プルーンとの違いや、すももの特徴について解説し、おいしい食べ方やおすすめレシピをご紹介しました。生で食べるのはもちろん、加熱したり冷凍したりとさまざまな楽しみ方のあるすもも。今回ご紹介したレシピも参考に、ぜひおうちですももを使った料理を作ってみてくださいね。
