アプリコットとは?あんずとの違いや特徴、おいしい食べ方についても解説!

アプリコットとは?あんずとの違いや特徴、おいしい食べ方についても解説!

ジャムやスイーツなどで知られる「アプリコット」。どんな果物か知っていますか?この記事では、アプリコットの特徴や旬の時期、あんずとの違い、おいしい食べ方について解説します。記事の後半では、アプリコットを使ったおかずやスイーツのレシピもご紹介するので、ぜひ最後までご覧くださいね。

  • 目次
  • アプリコットとは?
  • アプリコットの原産国について
  • アプリコットの旬について
  • アプリコットの特徴は?
  • アプリコットのおいしい食べ方は?
  • アプリコットを使ったレシピをご紹介!
  • アプリコットを味わってみよう!

アプリコットとは?

「アプリコット」は、バラ科サクラ属の植物。あんずとどう違うかがわからないという方もいるかもしれませんが、実はあんずとアプリコットは同じもの。あんずの英名がアプリコットなのです。ただ、アプリコットの中にも種類があり、大きくわけると西洋種をアプリコット、東洋種をあんずと呼び分けることもあります。

アプリコットの原産国について

アプリコットの原産国は中国北西地方やモンゴル、またネパールやブータンなどの中央アジアだといわれています。中国では2000年も前から栽培されていて、種の中にある杏仁豆腐でもおなじみの「杏仁(きょうにん)」を薬として利用していたのだとか。そこからヨーロッパに伝わり、世界各地へと広まっていきました。

日本に伝わってきた時期ははっきりとはわかっていませんが、平安時代の文献には長野県で栽培されていたという記録があるそうです。当初は「唐桃(からもも)」と呼ばれていましたが、江戸時代に「あんず」と呼ぶようになりました。

アプリコットの生育には寒冷で乾燥した地域が適しているので、現在日本では、長野県や青森県、福島県で多く栽培されています。りんごの産地として有名な県が多いのが特徴です。

アプリコットの旬について

旬の時期は種類によっても異なりますが、主に6~7月が収穫時期となり、生のアプリコットを食べられるのはこの時期だけなのだそう。それ以外の時期はドライフルーツやジャムなど、加工したものしか食べられないので、もし旬の時期にスーパーなどで見かけたらぜひ手にとって、フレッシュなアプリコットを楽しんでみてくださいね。

アプリコットの特徴は?

アプリコットは、梅や桃、すももと似た遺伝子を持っている植物で、梅によく似たピンク色の花を咲かせたあと、実をつけます。実の大きさは直径5cm程度のものが多く、形は桃によく似ていて、熟すとオレンジ色になります。中心部にかたい種が入っている点も桃と同じです。

アプリコットの花はその年や地域によっても変動しますが3〜4月ごろに咲きます。そして、そのあとにつけた青い実が熟すのが、先ほどもお伝えした6~7月です。

熟したアプリコットはフルーティーで甘い香りがしますが、酸味が強いものも多く、ジャムやシロップ漬け、あんず酒、ドライフルーツなどに加工されることがほとんどです。アプリコットの中でも日本で作られている東洋種は酸味が強いものが多い傾向で、ヨーロッパ系の品種のものは酸味が少ないものが多いのだとか。そのため、最近ではヨーロッパ系の品種と交配させることで、生食向けの品種の生産量を増やしているのだそうです。

アプリコットのおいしい食べ方は?

続いて、アプリコットのおいしい食べ方についてチェックしてみましょう!アプリコットはそのまま食べるほかにも、さまざまな食品に加工して楽しめるフルーツです。以下で詳しく説明します。

生で食べる

アプリコットは種類によって酸味の強さが異なり、生食に向いているものと加工用のもの、そしてどちらにも向いているものがあります。アプリコットは常温で保存することで追熟させることができるので、まだかたいものや色が薄いものは、追熟させると酸味がやわらぎますよ。また、アプリコットはそのまま皮ごと食べることもできます。

ジャム

アプリコットをジャムにするのも定番の食べ方です。ケーキやクッキー作りに使ったり、紅茶に入れてもおいしいですよ。アプリコットジャムを少量の水で薄めて、ケーキのツヤ出しのナパージュとして使うこともあります。

ドライフルーツ

アプリコットはドライフルーツで食べるという方も多いのではないでしょうか。ドライフルーツは、水分が抜ける分甘さを強く感じられ、保存性も高くなります。そのまま食べてももちろんおいしいですが、ヨーグルトやアイスのトッピングにしたり、ケーキやジャムの材料にするなど、さまざまな活用方法がありますよ。

お酒にする

アプリコットの甘酸っぱい風味とフルーティーな香りを活かしたブランデーやリキュールもあり、カクテル作りなどに使われます。また、アマレットリキュールは、アプリコットの種の中にある仁(じん・さね)、先ほども少し触れた「杏仁」を使ったお酒です。アマレットリキュールはアプリコットの果肉の甘酸っぱい風味とは違い、アーモンドのような芳醇な香りとコクがあるのが特徴です。そのため「アーモンドリキュール」と呼ばれることもあります。

アプリコットを使ったレシピをご紹介!

さてここからは、アプリコットを使ったレシピをご紹介します。アプリコットジャムを使ったスイーツのほか、肉団子やサラダといったおかずのレシピまで、バラエティ豊かなレシピをピックアップしました。ぜひチェックしてみてくださいね。

手作りあんずジャム

甘酸っぱいあんずジャムのレシピです。焦がさないよう、じっくり煮込んでとろみをつけました。できあがったジャムは、パンに塗ったりスイーツ作りに使ったりと、いろいろな食べ方で楽しめますよ。ぜひ活用してみてくださいね。

あんずジャムのパウンドケーキ

アプリコットの風味を楽しめるパウンドケーキを作ってみましょう。甘酸っぱいアプリコットジャムと、甘い香りの杏仁霜を生地に混ぜ込みました。杏仁霜は、アプリコットの種の中にある仁を粉状にしたものです。風味豊かなパウンドケーキは、コーヒーや紅茶のお供にぴったりの一品ですよ。

自宅で作る ザッハトルテ

ツヤッとした高級感のある見た目も魅力のザッハトルテはいかがでしょうか。ビターチョコレートを使った上品な甘さのケーキに、甘酸っぱいアプリコットジャムが相性抜群!おもてなしスイーツにもおすすめですよ。

肉団子のアプリコット風味あん

アプリコットジャムは、おかず作りにも活躍します!このレシピでは、肉団子にアプリコットジャムやオイスターソースで作ったタレをかけました。オイスターソースのコクとアプリコットジャムのさわやかな風味がマッチして、箸がどんどん進むおいしさです。ぜひチャレンジしてみてくださいね。

アプリコット風味牛こまのホットエスニックサラダ

アプリコット風味がアクセント!牛こま切れ肉を使ったホットサラダをご紹介します。紫玉ねぎやベビーリーフ、パクチー、赤パプリカに、ニンニクの香りをつけた牛肉を具材にした食べごたえのある一品。アプリコットジャムやナンプラーを使ったドレッシングは風味豊かで、主張の強い野菜や旨みの強い牛肉によく合います。献立の主役にもなるサラダですよ。

アプリコットを味わってみよう!

今回は、アプリコットの特徴やおいしい食べ方について解説し、アプリコットを使ったおすすめレシピをご紹介しました。生のアプリコットは旬の時期にしか食べられませんが、ジャムやドライフルーツにすることで、一年を通して楽しめますよ。今回ご紹介したレシピも参考に、ぜひおうちでアプリコットを使った料理を楽しんでみてくださいね。

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