最終更新日 2023.3.30

お米って賞味期限あるの?正しい保存方法やおいしい炊き方について解説!

お米って賞味期限あるの?正しい保存方法やおいしい炊き方について解説!

日本の食卓に欠かすことのできない「お米」。毎日食べるため常備しているご家庭も多いと思いますが、お米の保存期間や正しい保存の仕方は意外と知られていません。そこで今回は、お米をよりおいしくより安全に食べていただくためにお米の賞味期限や正しい保存方法を解説します。おいしいお米の炊き方も参考にしてくださいね。

  • 目次
  • お米に賞味期限はあるの?
  • お米の賞味期限の目安は?未開封でも安心はできない!
  • お米のおいしさを保つための保存方法をご紹介!
  • こんなお米には要注意!食べないほうがいいお米って?
  • お米をおいしく食べたい!はかり方から炊き方までご紹介
  • お米のはかり方
  • 土鍋でご飯を炊く
  • 炊飯器でご飯を炊く

お米に賞味期限はあるの?

結論から言うと、お米には賞味期限も消費期限も記載されていません。

その理由は、お米が「生鮮食品」であるためです。食品表示法では気候や温度、湿度、保存方法などによって食べることのできる期間が変化する生鮮食品は、賞味期限や消費期限の記載が義務付けられていないのです。

その代わり、JAS法(農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律)によってお米の袋には精米した「精米時期」が記載されていて、白米になってからの時間経過が分かるようになっています。

お米の賞味期限の目安は?未開封でも安心はできない!

上でお伝えした通り、お米をおいしく食べることのできる期間は精米時期から判断しますが、開封しているのか、未開封の状態なのか、また保存する気温によってもその期間は変わります。

実はお米の袋には、何らかの衝撃で破れないようにするため目に見えにくい空気穴があけられています。そのため、たとえ未開封でもお米は空気に触れている状態といえるのです。購入したあとは密閉した容器に入れ替えておけば比較的もちますが、おいしく食べられる期間は特に変わらないので注意が必要です。

それでは以下で、お米をおいしく食べられる期間の目安をご紹介します。

■精米前(未開封)
未開封の玄米をおいしく食べる目安は、購入してから冷暗所保存で約1年ほどを目安にしましょう。白米と比較すると長持ちするように感じますが、その理由は表面にあるぬかの層です。白米と比較すると空気に触れる部分が少ないため、おいしく食べられる期間が長くなるのです。

■精米後(春・夏)
精米後のお米を春から夏の間に保存するときは、精米年月日から1か月が目安です。春は気温が上がり始める季節であること、また夏は高温多湿になるためカビの発生も考えられます。温かい季節は精米後のお米はあまり日持ちしないので早めに食べきりましょう。

■精米後(秋・冬)
秋から冬の間に保存する場合は精米年月日から1〜2か月が目安となります。春夏に比べ気温や湿度が下がる秋冬は、おいしくお米を食べられる期間も少し長くなります。ただし、乾燥の影響を受けて水分が抜ける可能性もあります。

精米前だと比較的長い間おいしく食べることができますが、精米したあとは季節に限らず1〜2か月を目安に食べきってくださいね。

お米のおいしさを保つための保存方法をご紹介!

お米の賞味期限は精米前後、保存する季節によっても変化することがわかったところで、ここからはお米のおいしさをなるべく保つための保存方法をご紹介します。

■涼しい場所で保管する
お米は非常にデリケートな食材なので、日光に当たらない低温をキープできる冷蔵庫が適しています。生鮮食品のため、野菜と同じように扱うことをイメージすると分かりやすいですよ。すべてをしまうのは難しいので、入らない分は温度と湿度が低く日が当たらない場所に保存しましょう。

■密封性の高い容器を使う
お米は空気に触れることによって乾燥や酸化が早まります。劣化したお米は旨味がどんどんなくなるので、なるべく空気に触れないように密封された容器で保存しましょう。害虫の侵入や繁殖、カビの発生も防ぐことができますよ。

■米びつを使う
お米の保存容器として昔から使われており、密封性の高い容器の代表格である米びつ。プラスチックや桐、ホーローなどさまざまな素材のものが売られているので使いやすいものを選んでくださいね。

■容器は清潔に保つ
お米を入れた容器の中は一見汚れていないように感じますが、古いお米やほこり、細かいゴミなどが残っています。上からつぎ足すのは便利ですが、衛生的にはよくないので使い切ったあとの容器はよく洗い、乾燥させてから次のお米を入れるようにしましょう。

■におい移りに注意
お米はにおいを吸いやすい性質があるので、においの強い食材の近くに置くのは避けましょう。特に、一緒に保管庫にしまいがちな灯油や洗剤などには注意が必要です。

■高温・多湿を避ける
お米の収納場所といえば、キッチンの床下やシンクの下などが挙げられますが、実はこうした場所は空気が通りにくく湿度が高いので、お米の保存には向いていません。害虫やカビ発生のリスクが高まるので、注意しましょう。

お米のおいしさを保つための保存方法をご紹介しましたが、新しく容器を買うのは大変だと思われる方にチェックしていただきたいのがチャック式の密閉容器や真空パック。あらかじめ2〜3合ずつに分けておけば毎回の計量が楽になります。また、ペットボトルも口が小さく計量カップに注ぎやすいのでおすすめですよ。

こんなお米には要注意!食べないほうがいいお米って?

日本の食卓には欠かせないお米。毎日食べるご家庭も多いと思いますが、せっかくならおいしいお米を食べたいですよね。ここからはお米の劣化を見分けるポイントをご紹介します。

■研いだときにボロボロに欠ける
お米を研いだとき、お米がボロボロに割れてしまったという経験をされた方もいるかもしれません。これは、お米が乾燥することによって起こる現象で、劣化が進んでしまっている証拠です。食べることはできるもののおいしくないため、チャーハンにするなど工夫が必要です。

■カビが生えている
カビが生えているものはもう食べることができません。チェックするポイントはお米の色と香り。通常よりも色が濃くなっていないか、とぎ汁が黒ずんでいないか、さらに発酵したような酸っぱい臭いやカビ臭さで判断することができます。変色が見られたり、異臭がしたら廃棄するようにしましょう。

■虫がついている
虫がついているお米も廃棄の対象です。お米に沸く害虫は繁殖力が高く、虫が一匹でもいたらほかのお米にも卵を産んでいる可能性があります。虫がついているお米かどうかは、水に入れたときに判断できます。洗ったときにお米が浮かんできたら、それは虫がいる可能性があるので、残念ですが廃棄しましょう。

お米をおいしく食べたい!はかり方から炊き方までご紹介

同じお米であっても、はかり方や炊き方で味は大きく変化します。ここでは、お米をおいしく食べるためのはかり方から炊き方までご紹介します。

お米のはかり方

計量カップ、キッチンスケール、紙コップを使ったお米のはかり方をご紹介します。計量カップや紙コップで正確にはかるコツは容器の底をトントンと叩かないこと!お米をふんわりとすくってくださいね。お米と水の量を1:1で炊けばいつでもおいしく炊飯できますよ。使う道具によって180mlや150gだったりと、一合分の数値が違うので注意しましょう。

土鍋でご飯を炊く

やってみると意外と簡単!土鍋でごはんを炊く方法をご紹介します。少しだけ浸水に時間がかかりますが、土鍋の蓋を開けた瞬間のふっくらもっちり炊きあがったごはんに感動すること間違いありませんよ!蒸らす前に10秒程度強火にすることで土鍋ならではのおこげを作ることもできます。そのまま食べるのはもちろん、おいしく炊けたごはんでアレンジメニューを楽しんでくださいね。

炊飯器でご飯を炊く

普段何気なく炊いているごはんですが、炊き方を一度見直してみませんか?おいしいごはんを食べるためには、炊く前の「はかる」「研ぐ」「水加減の調整」といった作業をきっちりと行うことが大切です。加える水の量でごはんのかたさが変わるので、お好みに合わせて調整してみてくださいね。

無洗米の炊き方

最後にご紹介するのは研ぐ作業が必要ない、無洗米の炊き方です。あらかじめぬかの部分が除かれている無洗米は時短でごはんが炊ける忙しいときの強い味方!おいしく炊くコツは、目盛分の水に一合当たり大さじ1の水を足すことです。それだけでふっくらとしたごはんが炊きあがりますよ。何度か炊いてお好みの炊き加減を見つけてみてくださいね。

お米は新鮮さが大事!食べきれる分だけを買おう

お米は生鮮食品なので、賞味期限や消費期限は記載されていません。精米前と精米後、季節によっても賞味期限の目安が変わるので、お米が劣化しにくい環境で保存してなるべく早く食べきれるように必要な分を購入してくださいね。保存方法や炊き方のポイントを押さえて、毎日おいしいごはんを食べましょう!

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