ミントにはどんな種類がある？香りの違いや活用法をわかりやすく紹介！

すっきりとした爽やかな香りが楽しめる「ミント」。身近なハーブとしてお茶やデザートに使われていますが、実はいろいろな品種があることをご存じでしょうか。シソ科のミントには、大きく分けてペパーミントとスペアミントがあり、それぞれ特徴があるんです。レシピと合わせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

ミントはシソ科ハッカ属の多年草で、世界中に広く分布しているハーブの一種です。ミントの原種は20～40種で、非常に繁殖力が強く交雑しやすいため、変種も含めると600種以上にもなるといわれています。

ミントの品種を大きく分けると、清涼感のある強い香りが特徴の「ペパーミント系」、爽やかさのなかに甘みのある香りの「スペアミント系」の2種類です。加えて、日本には「ニホンハッカ」という品種があります。

ハーブティーやお菓子などの食用として用いられるほか、爽やかな香りの香料として、歯磨き粉やガム、入浴剤などに幅広く利用されています。

ミントにはさまざまな種類があり、それぞれ香りや風味、使い道が異なります。ここでは代表的なミントの種類を表で一覧にまとめたうえで、それぞれの特徴について詳しくご紹介します。

それでは、表でご紹介したミントについて、香りの特徴や用途について、詳しく見ていきましょう。

ペパーミントは、スペアミントとウォーターミントの交雑によって生まれたミントの一種です。「セイヨウハッカ」とも呼ばれ、メントールを多く含んでいるため、スーッとした強い清涼感が特徴です。

その爽快な香りは、ハーブティーや料理の香りづけに使われるほか、アロマオイルや歯磨き粉、湿布などの成分としても利用されます。古代ギリシャ時代から薬草としても重宝されており、今でもリラックス効果や消化促進が期待できるハーブとして親しまれています。

スペアミントは、ミントのなかでも歴史が古く、聖書にもその名が登場するほど長く人々に親しまれてきた種類です。

槍（spear）のような葉の形が名前の由来とされていますが、すべての葉がとがっているわけではないのだとか。

ペパーミントよりもメントールの含有量が少なく、ほんのりと甘みのある香りが特徴。ハーブティーやスイーツ、カクテルなど、幅広い料理に使われており、日常的に取り入れやすいミントとして人気があります。

アップルミントは、その名のとおり青りんごのようなフルーティーな香りをもつミントで、やわらかく産毛のある丸い葉が特徴的です。

「丸葉薄荷（マルバハッカ）」や「ウーリーミント」とも呼ばれています。

生葉のままでも香りが豊かなので、ハーブティーはもちろん、デザートのトッピングやガーデニングの観賞用としても人気です。また、アップルミントをベースにした交雑種として、パイナップルミントやグレープフルーツミントなど、個性的な香りを持つ品種も登場しています。

ニホンハッカは、日本に古くから自生してきた在来種のミントで、江戸時代初期には岡山県で栽培が始められていたとされています。

メントールの含有量が非常に多く、「ハッカ油」や「薄荷脳（はっかのう）」の原料としても活用されてきました。

その爽やかな香りは、虫除けスプレーやお掃除スプレー、入浴剤など幅広い生活用品に利用されており、実用性の高いミントとして知られています。国産ミントとしての歴史や香りの強さから、香り重視の方にとっては特におすすめの種類です。

ミントの品種について分かったところで、ここからはミントの香りを楽しめるレシピをご紹介します。

暑い季節にぴったり！ミントとカルダモンが香る、ライムソーダはいかがでしょうか。爽やかな香りのミントにすっきりとしたライムの酸味がよく合い、とてもおいしいですよ。シロップには清涼感のある香りのホールカルダモンを加えて、風味豊かに仕上げました。ぜひ作ってみてくださいね。

フレッシュなミントを入れた、レモンの寒天ゼリーのご紹介です。レモンとミントの爽やかな組み合わせで、さっぱりとした味わいのスイーツに仕上がります。見た目も涼しげでかわいらしいので、おもてなしにもぴったり。混ぜて固めるだけで簡単に作れるので、ぜひお試しくださいね。

朝食にもおすすめ！キャベツとりんごを入れた、ミントスムージーを作ってみませんか？クセの少ないキャベツに、ミントの爽やかな香りとりんごの甘みがよく合い、すっきりと飲めるドリンクです。ミントをたっぷりと使うので、ミントの消費にもおすすめですよ。

※こちらのレシピは、はちみつを使用しております。 1歳未満（乳児）のお子様はお召し上がりにならないようご注意ください。 はちみつは、砂糖でも代用できます。それぞれ種類によって甘さが異なりますのでお好みで調整してください。

チョコとミントの王道の組み合わせを、タルトで味わうレシピです。クリーミーな甘さのホワイトチョコレートと清涼感のあるミントは相性抜群！フレッシュなミントを細かく刻んで加えることで、口のなかで爽やかに香りが広がり、手が止まらないおいしさですよ。

シンプルにミントの香りを楽しむなら、ミントティーがおすすめです。ミントをティーポットに入れてお湯を注ぎ、蒸らせばできあがり。清涼感のある香りで気分がすっきりとするので、仕事や家事の合間など、ちょっとひと息つきたいときにぴったりの一杯です。ぜひお試しくださいね。

ミントの清涼感のある爽やかな香りは、気分をリフレッシュするのにぴったり。品種によってそれぞれ特徴があるので、お気に入りのミントを探してみてはいかがでしょうか。ぜひご紹介したレシピを参考にしていただき、毎日の生活にハーブを取り入れてみてくださいね。