スーパーや回転寿司などでよく見かける「赤エビ」。おいしくて見栄えがよいうえ、リーズナブルなエビとして近年人気を集めていますよね。今回は、そんな赤エビの特徴をはじめ、その安さの秘密や下ごしらえのポイント、おすすめの食べ方、レシピなどをご紹介します。
赤エビとは?食材の特徴とおすすめレシピをご紹介!

- 目次
- 赤エビとは?
- 赤エビは全て天然物!
- 新鮮な赤エビの選び方と下ごしらえのポイント
- おすすめの調理法は?
- 赤エビのおすすめレシピをご紹介!
- 赤エビの沖漬け風
- 赤エビの沖漬け風どんぶり
- たっぷりエビユッケ丼
赤エビとは?
「赤エビ」とは、クダヒゲエビ科ヒメクダヒゲエビ属の中型エビのことで、和名では「アルゼンチンアカエビ」と呼ばれています。その名の通り、アルゼンチン南部の大西洋で多く獲れるエビで、日本には冷凍品が輸入されています。
赤エビの殻の色は赤みがかったオレンジ色で、生の身はプリッと程よい食感と甘味があります。殻がやわらかくて剥きやすいうえ、加熱しても固くなりにくいので調理がしやすいのも人気の理由です。
また、赤エビは水深5〜25mに群を作って生息しているので、大規模な着底トロール(底引き網)で一度にたくさん獲ることができます。そのため価格が比較的リーズナブルなので、1990年代後半からスーパーや回転寿司、飲食店などで幅広く利用されるようになりました。現代では「安くておいしいエビ」の代表格ともいえるでしょう。
ちなみに、日本産の「アカエビ」も存在しますが、こちらは一般的に小エビといわれているもので、干しエビや練り物など加工品に使われることが多いようです。干しエビに加工すると赤くなることから、この名がついたと言われています。
ただ、一般的に「赤エビ」というと「アルゼンチンアカエビ」を指すようです。
赤エビは全て天然物!
輸入冷凍エビといえば、以前はブラックタガーやバナメイエビなどの養殖物が一般的でしたよね。しかし、赤エビは天然物を漁獲し、鮮度保持のために船上で急速冷凍してから輸入します。そのため、とても鮮度がよく、寿司や刺身、カルパッチョなどにして生で食べることができるのです。
また、ブラックタイガーなどの養殖エビは設備、場所、飼料などの生育コストがかかるので、どうしても価格が高くなってしまいます。しかし、赤エビは全て天然物なので生育コストがかからず、新鮮なものをリーズナブルに販売することができるのです。
新鮮な赤エビの選び方と下ごしらえのポイント
赤エビがおいしいのは鮮度がよいときだけなので、購入の際は新鮮なものを選ぶことが大切です。こちらでは、新鮮な赤エビの選び方と下ごしらえのポイントをご紹介します。
◼︎頭が黒ずんでいない
赤エビは解凍された状態で店頭に並ぶことが多いですが、解凍してから時間が経つと頭のえびみそ(内臓)が黒ずんできます。このようなものは、臭みが出ていることが多いので避けた方がよいでしょう。
◼︎殻にツヤと透明感がある
赤エビは冷凍時に保存状態が悪いと、冷凍やけを起こして殻が白っぽくなってしまいます。赤エビを購入するときは、透明感のあるオレンジ色でツヤがあるものを選びましょう。
◼︎背ワタは取り除く
赤エビは食べる前に、流水で洗って背ワタを取り除きます。背ワタには特有の臭みとジャリジャリとした食感があるので、取り除いた方が雑味がなくなり、一層おいしくいただけます。
◼︎尻尾の先を切って水を出す
赤エビを油で揚げるときは、尻尾の先を切って包丁で水気や汚れをしごき出します。尻尾に水気が残っていると、油はねの原因になるので注意しましょう。
おすすめの調理法は?
赤エビは生ではとろっとした食感、加熱するとプリッと程よい歯ごたえを楽しむことができます。和食から中華、洋食まで幅広い調理法で楽しむことができますが、特におすすめの調理法をいくつかご紹介しましょう!
◼︎刺身・カルパッチョ
新鮮な赤エビが手に入ったら、まずは刺身やカルパッチョでシンプルにおいしさを堪能しましょう。とろっとした食感と上品な甘味は、まさにお値段以上のおいしさですよ。
◼︎塩焼き
赤エビを塩焼きにすると、甘味がグンと引き立って香ばしい風味に仕上げることができます。殻つきのまま塩をふり、グリルやフライパンでこんがりと焼きあげましょう。
◼︎揚げ物
赤エビはエビフライや天ぷらにしても絶品!加熱しても固くなりにくく、プリプリとした程よい歯ごたえを楽しむことができますよ。
◼︎スープ
赤エビはブイヤベースやトムヤンクンなど、スープの具材に加えるのもおすすめです。頭には旨味がたっぷりと含まれているので、頭を付けたまま加熱するとだしが出て、奥深い味わいに仕上げることができますよ。
◼︎炒め物
リーズナブルな赤エビは、エビチリやガーリックシュリンプなどの炒め物にも大活躍します!ほかにもパスタやパエリア、アヒージョなどあらゆるエビ料理に活用することができますよ。
赤エビのおすすめレシピをご紹介!
さてここからは、赤エビのおすすめレシピをご紹介します。どれも生でいただくレシピですが、味つけにひと工夫を加えると楽しみ方が広がりますよ!
赤エビの沖漬け風
お酒のおつまみにぴったりな、赤エビの沖漬け風です。赤エビをしょうゆやみりん、昆布だしで漬けるだけで完成する簡単レシピですが、一度食べたらやみつきになるおいしさ!手軽に作れてとてもおいしいので、ぜひお試しくださいね。
※料理酒、みりんは、加熱を行いアルコールを飛ばし粗熱をとっておきます。
赤エビの沖漬け風どんぶり
※料理酒、みりんは、加熱を行いアルコールを飛ばし粗熱をとっておきます。
赤エビの沖漬けと卵黄をごはんにのせた、少し贅沢などんぶりです。プリプリの赤エビに卵黄がとろりと絡む、ほんのりと甘く濃厚な味わいはまさに絶品!イカやマグロなど、ほかのお刺身でアレンジするのもおすすめですよ。
※ご高齢の方や、2才以下の乳幼児、妊娠中の女性、免疫機能が低下している方は、卵の生食を避けてください。
たっぷりエビユッケ丼
赤エビはユッケなど韓国風の味つけにするのもおすすめです。ニンニクとごま油がふわっと香る、ピリッと辛い味つけはごはんにぴったり!普段とはひと味違うエビ料理を楽しみたいときに、ぜひ作ってみてくださいね。
※料理酒は、加熱を行いアルコールを飛ばし粗熱をとっておきます。
※ご高齢の方や、2才以下の乳幼児、妊娠中の女性、免疫機能が低下している方は、卵の生食を避けてください。
赤エビのおいしさを堪能しよう!
いかがでしたか?赤エビの特徴をはじめ、下ごしらえのポイントやおすすめの食べ方、絶品レシピなどをご紹介しました。赤エビとはアルゼンチンで獲れる天然エビのことで、鮮度を保ちながら輸入されるので生でもおいしく食べることができます。お刺身はもちろん、中華や洋食、エスニックなどに幅広く活用することできるので、スーパーで見かけたらぜひ手に取って、そのおいしさを堪能してみてくださいね。
※20歳未満の飲酒はやめましょう。