みつ豆とは?特徴や作り方、あんみつとの違いについて解説!

みつ豆とは?特徴や作り方、あんみつとの違いについて解説!

暑くなってくると食べたくなる「みつ豆」。赤えんどう豆の水煮と涼しげな見た目の寒天に、とろりと黒蜜をかけていただくシンプルなデザートです。似ているスイーツにあんみつがありますが、どのような違いがあるのでしょうか。今回は、みつ豆の特徴や歴史、あんみつや豆かんなど、他のスイーツとの違いのほか、おすすめレシピをご紹介します。

  • 目次
  • みつ豆とは?
  • あんみつや豆かんとの違いは?
  • みつ豆の作り方について
  • みつ豆を使った料理のおすすめレシピをご紹介!
  • お好みのアレンジでオリジナルのみつ豆を作ってみよう!

みつ豆とは?

みつ豆とは、さいの目切りにした寒天と赤えんどう、求肥、フルーツなどを盛り付けて、蜜をかけていただくさっぱりとした和スイーツです。俳句で使うの夏の季語でもあり、冷やして食べます。

江戸時代の末期に子供向けのお菓子として屋台で売られていたのだそうです。みつ豆の原型は江戸時代の末期、祭りや縁日などで見世物として職人芸を披露したり、品物を売る香具師(やし)である「新粉細工屋」と呼ばれる人が作ったものだったと言われています。当時は、米粉を水でこねて蒸したものを船型にかたどって、中に赤えんどう豆を入れ、黒蜜をかけて、子供向けのお菓子として屋台で売られていたのだそうです。

明治時代になると、これを浅草にある老舗の和菓子屋が寒天や求肥、フルーツなどを器に盛り付けて黒蜜をかけたものにアレンジし、現在のみつ豆に近い見た目になりました。これが、みつ豆のはじまりとされています。

あんみつや豆かんとの違いは?

みつ豆は上記でご紹介したように、ゆでた赤えんどう豆、さいの目に切った寒天、求肥、フルーツに黒蜜をかけていただくスイーツです。お店やご家庭によっては、白玉団子をのせることもあります。そんなみつ豆には似ているスイーツに、豆かん、あんみつ、フルーツポンチなどがあります。それぞれの違いについてみていきましょう。

豆かん

豆かんは、さいの目に切った寒天、ゆでた赤えんどう豆を器に盛り、黒蜜をかけていただくシンプルなものです。求肥やフルーツなどが入らない点がみつ豆との違いとなります。使っている食材料がどれも素朴な味わいでなので、それぞれのよさが引き立ち、さっぱりとしているのでおやつやデザートにもおすすめです。「豆と寒天」を使うことから、「豆かん」と呼ばれています。

あんみつ

あんみつは、みつ豆の材料にあんこをのせたものです。あんこは粒あん、こしあんとお店やご家庭、お好みによってどちらも使われています。みつ豆を食べた常連のお客さんによる「もっと甘いものが食べたい」という要望から、豆かんにあんこをのせたのがあんみつの始まりなのだそうです。そんなあんみつにさらにアイスクリームやソフトクリームをトッピングした「クリームあんみつ」も人気があります。

フルーツポンチ

フルーツポンチは、みかんの缶詰をはじめとして、りんごやパイナップル、そのほか旬のフルーツにシロップを加えて作るスイーツ。元々は果汁を混ぜたアルコール飲料に果物を入れたものを指していましたが、現在はシロップや炭酸飲料を注いで作るのが主流です。見た目も味わいもみつ豆とは大きく異なりますが、みつ豆に使われる寒天や白玉団子を入れてアレンジも楽しめます。

みつ豆の作り方について

続いては、ミックスフルーツ缶と赤えんどう豆の水煮缶を使って作る、みつ豆の作り方について確認してみましょう。

①鍋に水、砂糖、粉寒天を入れて混ぜ合わせ、中火で熱し、沸騰状態を2分保ったら火から下ろします。

②バットに流し入れて粗熱を取り、ラップをかけて冷蔵庫で30分冷やし固めます。

③冷蔵庫から取り出し、固まったら1cm角に切ります。

④器に③の寒天、水気を切ったミックスフルーツと赤えんどう豆を盛り付け、黒蜜をかけてできあがりです。

【ポイント】

  • 寒天は必ず1~2分沸騰させないと凝固率が下がり固まりにくくなってしまいます。必ず沸騰した状態で1~2分加熱を行ってください。
  • 加熱後は常温で固まりますので、バットに入れる前に粗熱を取りすぎてしまわないようにしましょう。
  • みつ豆は、そのまま食べてもよく冷やしてから食べてもおいしいですが、生クリームやソフトクリーム、フルーツをのせるアレンジもおすすめです。

赤えんどう豆は市販の水煮のものが便利ですが、自分でゆでて作るのもおすすめです。重曹を加えた水に、一晩赤えんどう豆を浸したものを煮立たせ、ざるで一度水を切った後に再度煮て、冷ましたらできあがりです。

みつ豆の簡単な作り方は、以下の動画でも詳しくご紹介しているので、チェックしてみてくださいね!

たっぷりフルーツみつ豆

みつ豆を使った料理のおすすめレシピをご紹介!

ここからはみつ豆と、豆かん、あんみつ、それぞれのおすすめレシピをご紹介します。ほっこりする和のスイーツをお家でも作ってみてはいかがでしょうか。それぞれのレシピに少しずつ違いがあって、組み合わせ方やアレンジを考えるのが楽しくなりそうです。

黒蜜でいただくシンプルな豆かん

水煮の赤えんどう豆を使う、お手軽な豆かんのレシピは、覚えておくととても便利な一品です。寒天は粉寒天と水さえあればとっても簡単に作れます。さっぱりとした寒天にコクのあるやさしい甘さの黒蜜が好相性!おやつにはもちろん、デザートにもぴったりですよ。

手作り黒みつでシンプルあんみつ

寒天や白玉だけでなく、黒蜜も手作りする、絶品のあんみつレシピをご紹介します。黒蜜は黒糖と水があれば、意外と簡単に手作りできるんですよ!食感のよい寒天と白玉に甘い黒蜜がよく合います。お好みのフルーツやアイスクリームなどをのせて、アレンジも楽しんでみてくださいね。

もちもち白玉入り 栗あんみつ

栗の風味を存分に楽しめる、上品なあんみつはいかがでしょうか。寒天にはマロンペーストとラム酒を加え、ちょっぴり大人な味わいに。手作りの栗寒天に、栗の甘露煮と白玉団子も合わせた、どこか洋風っぽさも感じる贅沢なあんみつです。ぜひ試してみてくださいね。

濃厚 抹茶あんみつ

ほんのり苦味のある抹茶はあんこののった甘味と相性抜群!このレシピでは、抹茶の寒天と白玉団子、つぶあんに濃厚な抹茶シロップをかけて仕上げています。日々のおやつにはもちろん、おもてなしにもおすすめの一品です。

お好みのアレンジでオリジナルのみつ豆を作ってみよう!

今回はみつ豆について詳しく解説しました。みつ豆や豆かん、あんみつは、似ているようで少しずつ特徴が異なり、おもしろいですね!ぜひ今回ご紹介した内容を参考にしていただき、それぞれを食べ比べてみてはいかがでしょうか。

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