5月5日のこどもの日には「柏餅」を食べるおうちも多いのではないでしょうか。この記事では、なぜこどもの日に柏餅を食べるのかや、柏餅のあんや葉の種類、特徴、柏餅の歴史について解説します。記事後半では柏餅をはじめとした子どもも喜ぶ和菓子のおすすめレシピをご紹介するので、ぜひ最後までご覧くださいね。
こどもの日に「柏餅」を食べるのはなぜ?特徴や種類、歴史についても解説!
- 目次
- こどもの日に柏餅を食べるのはなぜ?
- 柏の葉は「子孫繁栄」の象徴
- 「柏餅を食べる」のは主に東日本の風習
- 【柏餅の特徴①】あんこの種類は大きく分けて3つ
- 【柏餅の特徴②】柏餅の葉は地域によって違う
- 端午の節句の歴史
- 【柏餅の歴史】柏餅は江戸時代から食べられている
- 子どももよろこぶ和菓子レシピをご紹介!
- こどもの日に、こどもが喜ぶ和菓子を作ってみよう!
こどもの日に柏餅を食べるのはなぜ?
端午の節句でもあるこどもの日に、食べるとよいとされている「柏餅」。上新粉や白玉粉などで作った餅であんを包んだ和菓子のことで、柏の葉が巻かれているのが特徴です。
ところで、柏餅はなぜ、こどもの日に食べるのでしょうか。その理由を以下で見てみましょう。
柏の葉は「子孫繁栄」の象徴
そもそも、柏餅をこどもの日に食べるようになったのは江戸時代からといわれています。
多くの木の葉は冬になると散りますが、柏の葉は冬になっても葉をつけたままで、新芽が出るころまで落葉しません。後継ぎができるまで葉を落とさない様子から「家系が絶えない」ことが連想され「子孫繁栄」の願いを込めて、柏の葉が使われるようになったのだそうです。
当時の江戸は武家社会で、後継ぎを重要視する武家が多くあったことから、男の子が健やかに育つようにと祈願して柏餅を食べる風習が、関東を中心として広まっていったようです。
「柏餅を食べる」のは主に東日本の風習
こどもの日に柏餅を食べるのは主に東日本での風習で、
西日本では柏餅ではなく「ちまき」を食べる風習
があります。
どちらも、こどもの健やかな成長を祈願し食べるといった点は共通です。ほかにも、北海道ではべこ餅、山形県や鹿児島県では笹巻きや灰汁まき、宮崎県宮崎市佐土原町では鯨ようかんなど、地域によって特色もあるんですよ。
【柏餅の特徴①】あんこの種類は大きく分けて3つ
柏餅は、餅であんを包み、柏の葉で巻いた和菓子であるとご説明しましたが、あんや餅を巻く葉は地域ごとに異なり、それぞれ特徴があります。まずは、あんこの種類について見てみましょう。
| 特徴 | 地域 | |
|---|---|---|
| こしあん | ・炊いた小豆を裏ごしして外皮を取り除き、砂糖を加えて練り上げたあん |
・全国的に主流 |
| 粒あん | ・小豆の粒感が残るように作られたあん |
・全国的に主流 |
| 味噌あん | ・白あんにみそを加えたあんで、あんの甘さとみその旨味やしょっぱさがマッチした味わい |
・関東や東北地方、北海道、中部地方などで使用されている |
柏餅に使われるあんには、こしあんと粒あん、味噌あんがあります。それぞれの特徴や主に使われる地域を見てみましょう。
💡ワンポイント豆知識
ちなみに、柏の葉には表と裏があり、そのどちらを外側にして餅を巻くかで、小豆あんなのか味噌あんなのかが見分けられるようになっているお店もあります。
【柏餅の特徴②】柏餅の葉は地域によって違う
柏餅に使われる葉にも、地域による違いがあります。
東日本は「柏の葉」が使われる
中部地方や関東以北の地域、主に東日本では「柏の葉」が使われます。大ぶりで厚みがあり、表面は少しざらつきがあるのが特徴です。
柏の葉の爽やかな香りが餅に移ることで、柏餅ならではの風味が生まれます。
西日本では「サルトリイバラの葉」が使われる
西日本では、柏の木は育ちにくいため、「サルトリイバラ」の木の葉がよく使われます。
サルトリイバラの葉は、柏の葉に一見するとよく似ていますが、柏の葉のようにギザギザではなく丸みがあり、表面はツルツルとしていて光沢があるのが特徴です。柏の葉に比べるとサイズが小さいため、2枚の葉で餅を挟むようにして包むことが多いです。
なぜ柏の葉を使うのか知りたい方はこちらの記事もチェックしてみてくださいね。
端午の節句の歴史
こどもの日である「端午の節句」には「5月のはじめ」という意味があり、江戸時代に徳川幕府が定めた「五節句」のうちの一つにあたります。なぜ、男の子の成長を祝う日になったのか、見てみましょう。
端午の節句はもともと「厄除けをする日」とされていた
端午の節句自体は奈良時代からも存在していましたが、もともとは厄除けをする日と認識されていたのだとか。
当時は、邪気払いの効果があるとされていた「菖蒲(しょうぶ)」を飾っていたため、「菖蒲の節句」ともいわれていたのです。
同じ読みの「尚武」や「勝負」とかけた武家社会の願い
のちに菖蒲が「武道や武勇を重んじること」という意味がある「尚武(しょうぶ)」や「勝負」と読み方が同じであることから「尚武の節句」とも呼ばれるようになり、江戸の武家の間で男の子の成長を祝う行事へと変化していったのだそうです。
そしてこの江戸時代頃から、縁起がよいとされる鎧兜(よろいかぶと)や甲冑(かっちゅう)や鯉のぼりを飾ったり、柏餅を食べて男の子の健やかな成長を願ったとされています。
【柏餅の歴史】柏餅は江戸時代から食べられている
柏餅の発祥についてははっきりとわかっていませんが、こどもの日に柏餅を食べる習慣が広まった頃よりもかなり古くから柏餅は存在したことを示す文献もあるようです。そして、昔は七夕やお盆、田植えなどの行事でも食べられていたのだとか。
端午の節句のお菓子として食べられるようになったのは江戸時代中期以降で、江戸の生活の様子を記録した「続飛鳥川」では1751~64年に柏餅の販売が始まったとあります。江戸時代に、一般家庭でも砂糖を入手できるようになった頃、柏餅が家庭でも作られるようになったようです。
子どももよろこぶ和菓子レシピをご紹介!
さてここからは、こどもの日におすすめの和菓子のレシピをご紹介します。今回のテーマとなっている柏餅をはじめ、手が止まらなくなるおいしさのみたらし団子やふんわりとした食感がたまらないどら焼きなど、絶品レシピをピックアップしました。ぜひチェックしてみてくださいね。
こどもの日に!簡単手作り柏餅
柏餅をおうちで手作りしてみませんか?熱湯を加えて捏ねた上新粉を蒸して、あんを包みました。柏の葉のさわやかな香りがお餅に移り、とてもおいしいですよ。お好みのあんを使って、作ってみてくださいね。
いちご大福みたいなかしわ餅
柏餅を、いちご大福風にアレンジしてみましょう。甘酸っぱくてジューシーないちごと、濃厚な甘さのこしあんが相性抜群!電子レンジを使って手軽に作ることができるので、ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。
もっちりつるんと白玉団子
とても簡単に作れる、白玉団子のレシピです。モチモチとした食感がとてもおいしく、今回トッピングで使ったきな粉や黒蜜のほかに、あんみつなどにもよく合いますよ。丸める作業はお子様と一緒にやってみるのもおすすめです。
おやつに!みたらし団子
おやつにぜひ作っていただきたいみたらし団子をご紹介します。モチモチの団子に、焼き目の香ばしさと甘じょっぱいタレがマッチして、何本でも食べたくなるおいしさですよ。ぜひお試しくださいね。
豆腐生地のふんわりどら焼き
豆腐を使った、やさしい味わいのどら焼きはいかがでしょうか。ふんわりとした生地にこしあんがよく合い、とてもおいしいですよ。ホットケーキミックスを使って手軽に作れるのも魅力の一つです。
こどもの日に、こどもが喜ぶ和菓子を作ってみよう!
今回は、こどもの日に柏餅を食べる理由や、柏餅の種類や特徴、歴史について解説しました。柏餅はおいしいだけではなく、こどもの成長を祈願する意味もあります。こどもの日には、家族で食べてみてはいかがでしょうか。今回ご紹介したレシピも参考に、ぜひこどもが喜ぶ和菓子を作ってみてくださいね。
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