最終更新日 2023.9.21

鶏むね肉がパサパサしない!しっとりゆでる裏技を検証

鶏むね肉がパサパサしない!しっとりゆでる裏技を検証

クセがなく淡白な味わいで、お財布にもやさしい点が魅力の鶏むね肉。パサつかせずにしっとりおいしく仕上げるには、ゆで方を工夫することが大切です。そこで今回は、クラシルの管理栄養士(樺沢風音さん)がおすすめする鶏むね肉をしっとりおいしく仕上げる調理のポイントと、ゆでた鶏むね肉で作る絶品おかずレシピをご紹介します。ぜひチェックしてみてくださいね。

  • 目次
  • 鶏むね肉をおいしくしっとり仕上げるために使うのはこれ!
  • さっそく検証スタート!
  • ①そのままゆでた鶏むね肉
  • ②ブライン液につけた鶏むね肉
  • ブライン液で鶏むね肉がしっとりやわらかな仕上がりに!
  • おいしい鶏むね肉レシピをご紹介!
  • お酒がすすむ!ピリ辛よだれ鶏風
  • しっとり鶏むね肉の生姜焼き風

鶏むね肉をおいしくしっとり仕上げるために使うのはこれ!

今回は、「ブライン液」を使って鶏むね肉をしっとりおいしく仕上げる方法を試しました。

鶏むね肉を加熱すると、肉から水分が抜けてしまいます。それを防ぐためには、水分を保持するための工夫が必要です。

そこで登場するのが、「ブライン液」!ブライン液とは、塩と砂糖を加えた水のこと。塩には肉の水分を保持する作用があり、肉のジューシーさをキープする効果があります。また、砂糖を加えることで甘味や旨味が増し、保湿効果も期待できるんです。

ブライン液を使うときには、塩分濃度が5%より高くならないようにするのが大切です。塩分濃度が濃すぎると、浸透圧で旨味や水分が抜けてしまうので注意してくださいね。

さっそく検証スタート!

それでは、さっそく検証スタートです!

今回は、鶏むね肉を

①そのままゆでたもの

②ブライン液に漬けてからゆでたもの

の2通りで比較検証しました。

ブライン液に漬けてからゆでる方法は、以下の手順です。

方法/手順

①水100mlに塩5g、砂糖5gを入れてよく溶かし、ブライン液を作ります。(この分量で鶏むね肉1枚分になります)

②ジッパー付き保存袋に鶏むね肉とブライン液を入れ、2時間ほど冷蔵庫で漬けこみます。このとき、鶏むね肉全体がしっかりブライン液に浸かるようにするのがポイントです。

③沸騰したお湯に鶏むね肉を入れて、火が通るまで弱めの中火で15分ほどゆでます。

ゆでるときには、水からではなく沸騰したお湯に鶏むね肉を入れるのがもう一つのポイントです!

それでは、鶏むね肉をそのままゆでたものと、ブライン液につけてからゆでたものを比べてみます!はたしてどれほどの違いが見られるのでしょうか…?

①そのままゆでた鶏むね肉

肉の繊維から水分が抜けて、パサついた食感になってしまいました。肉がギュッと締まっているような感じで、噛んでも肉がほぐれにくい状態でした。 水分が抜けたためか、鶏肉本来の味わいも薄く、旨みが抜けてしまっているように感じました。

しっとり感 ★★☆☆☆

ほぐれやすさ ★★☆☆☆

②ブライン液につけた鶏むね肉

肉の繊維が水分を含んでいて、しっとりとした食感です。肉もほぐれやすくなっていて食べやすくゆであがりました。鶏肉の味が濃く、味つけをしていない状態でもおいしく感じられました。

しっとり感 ★★★★★

ほぐれやすさ ★★★★☆

ブライン液で鶏むね肉がしっとりやわらかな仕上がりに!

ブライン液に漬けてからゆでた鶏むね肉と漬けこまずにゆでた鶏むね肉を比較した結果、ブライン液に漬けこむと格段にしっとりと食べやすくなることが分かりました!また食感だけでなく、鶏肉の味も濃くて、とても満足感のある仕上がりとなりました。

ブライン液は作り方も簡単で、比率さえ覚えてしまえば、ご家庭にある調味料を使ってすぐに用意することができる手軽な方法です。この機会にぜひ試してみてくださいね!

おいしい鶏むね肉レシピをご紹介!

さてここからは、ゆでた鶏むね肉を使ったおいしいおかずレシピをご紹介します。お酒が進むピリ辛よだれ鶏風や鶏むね肉の生姜焼き風、あっさりおいしいゆで鶏の茶漬けなど、覚えておくと重宝するお手軽レシピをピックアップしました。今回の検証でご紹介した、鶏むね肉をおいしくしっとりゆでるひと手間をプラスして作ってみてはいかがでしょうか。

お酒がすすむ!ピリ辛よだれ鶏風

豆板醤の辛味があとをひくおいしさ!お酒が進むこと間違いなしの、ピリ辛よだれ鶏風のレシピをご紹介します。しっとりゆでた鶏むね肉に、豆板醤や甜麺醤などを混ぜて作った特製のタレをたっぷりとかけました。トッピングにねぎと砕いたピーナッツをちらすことで、さらに風味豊かに、おいしく仕上がりますよ。ぜひ作ってみてくださいね。

しっとり鶏むね肉の生姜焼き風

いつもは豚肉で作るのが定番の生姜焼きを、鶏むね肉でアレンジ!しっとり鶏むね肉の生姜焼き風のレシピはいかがでしょうか。ゆでた鶏肉を使うことで、しっとりジューシーな仕上がりに。淡白な鶏むね肉に、はちみつを使ったやさしい甘みのタレがよく絡んでとてもおいしいですよ。いつもとはひと味違う生姜焼きを食べたいときにおすすめのレシピです。ぜひお試しくださいね。

あっさり美味しい 茹で鶏の茶漬け

さっぱりしたものが食べたいときにおすすめ!あっさりおいしい、ゆで鶏の茶漬けのレシピをご紹介します。ごはんにゆでてスライスした鶏むね肉と梅干し、そして大葉をのせて、冷たい出汁をかけたら完成!出汁には鶏むね肉のゆで汁を使うことで、鶏の旨味がたっぷり楽しめる一品に仕上がっています。ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。

今晩のおかずにしっとりおいしい鶏むね肉料理をどうぞ!

いかがでしたか?今回は、管理栄養士監修の鶏むね肉をしっとりおいしく仕上げる方法と、おすすめの鶏むね肉レシピをご紹介しました。いつもの調理方法にひと手間加えることで、ご家庭での鶏むね肉料理がもっとおいしくお楽しみいただけますよ。おすすめレシピと合わせて、ぜひ参考にしてみてくださいね。 監修:クラシル 管理栄養士 樺沢風音

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2023.9.21 最終更新

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