フランスのお菓子「ベニエ」とは?味や特徴、ドーナツとの違いについて解説!

フランスのお菓子「ベニエ」とは?味や特徴、ドーナツとの違いについて解説!

外はサクサク、中はふんわりとした食感が魅力の揚げ菓子「ベニエ」。発祥地のフランスでは、キリスト教の伝統的祝祭「カーニバル」でおなじみのスイーツとして、古くより親しまれています。今回は、そんなベニエの特徴のほか、ドーナツとの違いなどをご紹介!作り方やおすすめレシピも登場するので、ぜひ参考にしてくださいね。

  • 目次
  • ベニエとは
  • ベニエはニューオリンズでも定番のスイーツ!
  • ベニエの基本の作り方
  • ベニエとドーナツの違いとは
  • さっくりふわふわ!ベニエとドーナツのおすすめレシピ
  • おうちでベニエを作ってみよう!

ベニエとは

フランスを代表するお菓子のひとつ「ベニエ」。

「ベニエ(Beignet)」とはフランス語で「揚げた生地」を意味する言葉で、その名の通り、発酵させた生地を油でカリッと揚げ、仕上げに粉糖をたっぷりまぶした、菓子パンのようなスイーツです。

普段のおやつはもちろん、フランスのパリやニースなどの都市で毎年開催されている、キリスト教の伝統的祝祭「カーニバル(謝肉祭)」でもおなじみの行事食で、この時期を迎えるとパティスリーやベーカリーの店頭にベニエがずらっと並ぶのだそうです。

そんなベニエの特徴は、ふんわりやわらかくもさくっと軽い食感と、素朴でやさしい味わい。地域によって見た目や味わいがガラッと変わるのも特徴で、定番の四角形のほか、丸形、スティック状やリボン状など、その形はさまざまです。生地の中にジャムやチョコレートソースを詰めたり、バラやコニャックで香りづけするなど、アレンジのバリエーションも非常に豊富なんですよ。

ちなみにフランスでは、魚や野菜などにふわふわの衣をつけた揚げもののことも「ベニエ」と呼びます。フランス風の天ぷらのようなもので、お酒のおつまみにぴったりなのだそうです。少しややこしいですが、例外として覚えてみてくださいね。

ベニエはニューオリンズでも定番のスイーツ!

フランスでは「行事食」のイメージが強いベニエですが、アメリカ・ルイジアナ州最大の都市ニューオーリンズでは、カフェなどの定番メニューとして日常的に親しまれているのだとか。さっくり揚げた四角形のベニエに粉砂糖をどっさり、山盛りになるほどのせていただくのだそうです。

ベニエの基本の作り方

続いて、ベニエの基本の作り方をご紹介します。揚げ菓子と聞くと難しそうなイメージがありますが、材料も手順も意外とシンプルなので、気軽にチャレンジできます。

材料

ベニエの基本的な材料は、小麦粉、砂糖、卵、牛乳、バター、イースト、塩などです。

作り方

材料を混ぜ合わせ、ふっくら膨らむまで発酵させたらめん棒を使って薄く伸ばします。その生地を食べやすい大きさに切り分けたら、あとは揚げるだけ!表面がカリッときつね色になるまで揚げることで、外はサクサク、中はふんわりとした食感に仕上げることができますよ。

おすすめの食べ方

そのままいただくのはもちろん、粉砂糖をたっぷりまぶしたり、ジャムやアイス、ホイップクリーム、チョコレートソースなどをトッピングすると味のバリエーションが広がり、見た目も華やかな一品に仕上がりますよ。

ホットケーキミックスを使ってより手軽に!

ちなみに最近では、生地を発酵させなくても手軽に作れる、ホットケーキミックスなどを使ったレシピも増えてきました。この記事後半でもホットケーキミックスを作ったレシピをご紹介するので、気になる方はチェックしてみてくださいね。

ベニエとドーナツの違いとは

ベニエによく似ているスイーツに「ドーナツ」があります。これら2つには一体どのような違いがあるのでしょうか。以下で確認してみましょう。

ドーナツとは?

そもそも「ドーナツ」とは、発酵させた生地を油でカリッと揚げた、オランダ発祥の揚げ菓子のこと。現在では、アメリカや日本など世界各地で親しまれているドーナツですが、その原型は、真ん中にクルミがのった生地を油で揚げた「オリークック」と呼ばれるオランダのお菓子だと言われています。

これがアメリカへと伝わり、日本でもおなじみの真ん中に穴があいたリング状のものをはじめ、さまざまな形やデコレーションを施したドーナツへと発展していきます。

ドーナツにはなぜ穴があるの?

ドーナツの真ん中に穴があいているのには諸説あり、はっきりしたことはわかっていません。「クルミをのせる代わりに生地の真ん中に穴を開けて作った」という説や「火の通りをよくするために穴を開けて揚げた」という説が有力なのだそうです。

ちなみに「ドーナツ」の「Dough(ドウ)」は「生地」、「Nut(ナッツ)」は「木の実」という意味の言葉で、ドーナツの前身となる揚げ菓子「オリークック」にちなんでこの名で呼ばれるようになったと言われています。

ドーナツの作り方

さて、先ほどベニエの基本的な材料と作り方をご紹介しましたが、実はドーナツもほとんど同じ。

一番わかりやすい違いは見た目で、ベニエは四角形に揚げた生地に粉砂糖をふりかけますが、ドーナツは生地の真ん中に穴をあけて、リング状に仕上げるのが一般的。ドーナツの場合、チョコレートやアイシングでデコレーションすることもあります。

つまり、ベニエもドーナツも「揚げ菓子」という点は共通していますが、形やデコレーションなどは大きく異なるのです。

さっくりふわふわ!ベニエとドーナツのおすすめレシピ

ベニエの特徴について確認したところで、ここからはおすすめレシピをご紹介します。今回は、ベニエだけでなくドーナツのレシピもピックアップしました。揚げたてのおいしさを楽しめるのは、手作りならではの醍醐味です。ぜひ挑戦してみてくださいね。

抹茶が香る ふわふわベニエ

ふわっと広がる抹茶の風味がたまらない、和風ベニエのご紹介です。おいしいのはもちろん、ふんわり軽い食感もクセになり、ついつい手が止まらなくなること間違いなし!ホイップクリームやアイスクリームなどをトッピングするとアレンジも広がります。ぜひお試しくださいね。

ホットケーキミックスでフランス風ふわふわ揚げ菓子

一から作ると手間のかかるベニエも、ホットケーキミックスを使えばとっても簡単!材料を混ぜて揚げるだけで、外はサクサク、中はふんわりとした絶品ベニエができあがります。一口サイズでパクッと食べやすいので、おもてなしやお子様のおやつにもぴったり!ぜひ作ってみてくださいね。

フランス風揚げ菓子 揚げドーナツ

次のお休みに、フランス風揚げドーナツにチャレンジしてみませんか?作るのに少し時間がかかる分、完成したときのおいしさはひとしおです!市販のドーナツとはひと味違う、外はカリカリ、中はもっちりとした食感を、ぜひご堪能くださいね。

ルイジアナ風 バナナ入り揚げドーナツ

サクッと香ばしく揚げたドーナツに、バナナのやさしい風味が好相性!仕上げにチョコレートソースとバニラアイスをトッピングすれば、見た目も華やかな一品に仕上がります。普段のおやつやおもてなしに、ぜひ作ってみてくださいね。

おうちでベニエを作ってみよう!

ふんわりやわらかくもさくっと心地よい食感と、素朴でやさしい味わいが魅力の「ベニエ」。 材料も作り方もシンプルなので、おうちでも手軽に作ることができます。

この機会にぜひレパートリーに取り入れて、揚げたてならではのおいしさをご堪能くださいね。

こちらもおすすめ
フランスの伝統菓子「ガレットデロワ」とは?特徴や歴史、レシピもご紹介!
フランスの伝統菓子「ガレット・デ・ロワ」。アーモンドクリームを生地の中に入れて焼いたパイです。フランスでは、毎年1月6日のエピファニーで食べる習慣があるんですよ。この記事では、ガレットデロワが特徴や歴史のほか、食べる時期について解説します。おうちで作れるガレットデロワのレシピもぜひチェックしてみてくださいね。
フランスの伝統菓子「ガレットデロワ」とは?特徴や歴史、レシピもご紹介!
2025.2.12 最終更新

人気のカテゴリ