「イタリアチーズの王様」と称されるほどの人気を誇るチーズ「パルミジャーノ・レッジャーノ」。そのおいしさの秘密は、長期熟成によるものなんです!そこで今回は、パルミジャーノ・レッジャーノの特徴や味、製法などについて詳しく解説します。おいしい食べ方やおすすめレシピもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
パルミジャーノ・レッジャーノとは?味や製法の特徴、おいしい食べ方についても解説!

- 目次
- パルミジャーノ・レッジャーノとは
- パルミジャーノ・レッジャーノの定義
- 「パルメザンチーズ」とは違うの?
- ポイントは長期熟成!パルミジャーノ・レッジャーノの製法とは
- パルミジャーノ・レッジャーノのおいしい食べ方
- チーズの風味が決め手のおすすめレシピをチェック!
- パルミジャーノ・レッジャーノでおうち時間を充実させよう!
パルミジャーノ・レッジャーノとは
「イタリアチーズの王様」と称されるほどの人気を誇る「パルミジャーノ・レッジャーノ」。イタリア北部の特定の地域だけで作ることができるハードタイプのチーズで、主産地である「パルマ」と「レッジョ・エミリア」という街にちなんで、この名で呼ばれるようになったと言われています。
そんなパルミジャーノ・レッジャーノの特徴は、じゃりっと心地よい食感としっかりとした旨味、そして豊かな香りです。私たちが普段目にするパルミジャーノ・レッジャーノはカットされたり、スライスされた状態で販売されていることが多いですが、元のチーズは太鼓型をしています。サイズも非常に大きく、ひとつのチーズにつき約30キロものあるのだとか!とても固いチーズなので、パルミジャーノ・レッジャーノ用のナイフなどを使って、少しずつ切り分けたり、細かく砕きながらいただくのだそうです。
日本でもチーズ専門店やイタリア食材の専門店などにはホールで置かれていることもあります。機会があったらぜひ見てみてくださいね。
パルミジャーノ・レッジャーノの定義
先ほどもご紹介した通り、パルミジャーノ・レッジャーノは「イタリアチーズの王様」と称されるほど人気の高いチーズです。
その人気に便乗して出回るようになった模倣品を規制するため、パルミジャーノ・レッジャーノには、生産地域や製造過程、原材料などに、P.D.O.(原産地名称保護)と呼ばれる品質規定が設けられるようになりました。少しややこしいですが、イタリアやスペインでは「D.O.P」と表記されるようです。
これは、EU法が規定する制度で、承認条件が最も厳しいとされるカテゴリーなのだそうです。例えば、産地はイタリア北部のエミリア・ロマーニャ州を中心とした限られた地域のみ、さらに原料となる牛乳も同じ地域内で搾乳されたものを使うことが義務付けられているなど、その土地の風土や伝統的な製法で作られたものでないといけません。
つまり「パルミジャーノ・レッジャーノ」とは名乗ることができるのは、この基準を満たしたチーズだけ!合格したチーズには、その証としてパルミジャーノ・レッジャーノ協会の焼印が押されるのだそうです。
「パルメザンチーズ」とは違うの?
ちなみに、パスタのトッピングでおなじみの粉チーズ「パルメザンチーズ」も、もともとは模倣品として作られたものなのだとか。ついつい混同してしまいがちですが、パルミジャーノ・レッジャーノとは全くの別物なんですよ。
ポイントは長期熟成!パルミジャーノ・レッジャーノの製法とは
そもそも「チーズ」とひとくくりに言っても、パルミジャーノ・レッジャーノ、モッツァレラチーズ、カマンベールチーズなどその種類はさまざまです。ただ、種類によって多少の違いはありますが、基本的な原料や作り方は同じで、牛や羊などの生乳を固めて水分を抜き、発酵・熟成させて作ります。
今回テーマであるパルミジャーノ・レッジャーノは、この熟成期間が2〜3年と非常に長いのが特徴で、なかには5年以上熟成させたものもあるのだとか。熟成が進めば進むほど水分が蒸発し旨みが凝縮するため、一般的なチーズよりも濃厚な味わいと、しゃりっとかたく心地よい食感を楽しむことができるのだそうです。
ちなみにカマンベールチーズの熟成期間は3〜4週間、ゴルゴンゾーラチーズは最低でも50日間、モッツァレラチーズに関しては作ったらすぐに食べられるフレッシュタイプのチーズなので熟成期間がありません。ほかのチーズと比較してみると、パルミジャーノ・レッジャーノの熟成期間がいかに長いかがわかりますね。
パルミジャーノ・レッジャーノのおいしい食べ方
ぎゅっと凝縮された旨みと芳醇な風味が魅力のパルミジャーノ・レッジャーノ。イタリアを代表する食材というだけあって、パスタやリゾット、グラタン、ピザといったイタリアの料理との相性がよく、粉状にすりおろしたものをできあがった料理に散らすだけで、奥行きのある味わいに仕上がります。
もちろんお酒との相性も抜群で、薄くスライスしたものをそのままおつまみにも!りんごや洋なし、ぶどうといったフルーツやナッツ類などをプラスすると、見た目もおしゃれな一品に仕上がります。食後などデザート感覚でいただきたいときは、はちみつやバルサミコ酢、干しイチジクなどを組み合わせて味わうのもおすすめです。
また、本場イタリアでは、パルミジャーノ・レッジャーノの外皮を、スープの「だし」として使うこともあるのだそうです。外皮つきのものを手に入れた際は、ぜひ試してみてくださいね。
チーズの風味が決め手のおすすめレシピをチェック!
パルミジャーノ・レッジャーノの特徴やおいしい食べ方などを確認したところで、ここからは粉チーズを使ったおすすめレシピをご紹介します。今回はパルメザンチーズを使ったレシピをピックアップしていますが、パルミジャーノ・レッジャーノで作るとより芳醇な味わいを堪能できますよ。ぜひ作ってみてくださいね。
バジルのグリーンサラダ
切って和えるだけのシンプルレシピですが、味は絶品!アンチョビフィレの塩気が効いたバジルドレッシングがシャキシャキ野菜によく絡み、食べ始めると止まらなくなりますよ。仕上げにパルメザンチーズを振りかければ、見た目も華やかな一品に仕上がります。いつものサラダとはひと味違うおいしさを、ぜひご堪能くださいね。
パストラミビーフのカスクート
休日の朝ごはんやブランチに、フランス生まれのサンドイッチ「カスクート」はいかがですか?サクッと香ばしいバケットに、パルメザンチーズの旨みやパストラミビーフのピリッと刺激的な風味がよく合い、たまらないおいしさですよ。切って挟むだけで簡単に作れるので、気軽にお試しくださいね。
簡単 カブのカルパッチョ風
薄切りにしたかぶをオリーブオイルや塩、黒こしょう、パルメザンチーズでさっぱりと味つけして、味も見た目も大満足な一品に仕上げました。かぶの根から葉まで余すことなく食べられるのも、うれしいポイント!ワインやお酒のおともに、ぜひ作ってみてくださいね。
パルミジャーノ・レッジャーノでおうち時間を充実させよう!
「パルミジャーノ・レッジャーノ」は、定められた基準をクリアしたチーズだけが名乗ることができる、唯一無二のチーズです。ほかのチーズとはひと味違う芳醇かつ上品な風味と旨みは、一度食べればクセになること間違いなし!アレンジの幅も広いので、ぜひさまざまなお料理に取り入れてみてくださいね。
