「落し蓋」の代用方法をご紹介!アイテム別の特徴、落し蓋が必要な理由も解説

「落し蓋」の代用方法をご紹介!アイテム別の特徴、落し蓋が必要な理由も解説

煮物を作るときに使う「落し蓋」。煮汁を全体に行き渡らせたり、煮崩れを防いだりするのに役立ちますが、おうちにないときは、別のもので代用できるんですよ。この記事では、アルミホイルやクッキングシート、キッチンペーパーを使った落し蓋の代用方法を解説。記事の後半では、煮物のおすすめレシピもご紹介するので、ぜひご覧くださいね。

  • 目次
  • 落し蓋の代用方法の特徴をご紹介
  • 【アルミホイル】代用方法
  • 【クッキングシート】代用方法
  • 【キッチンペーパー・クッキングペーパー】代用方法
  • 落し蓋が必要な理由とは
  • 煮物レシピをご紹介
  • おうちにあるもので代用!落し蓋を使って料理をおいしく仕上げよう

落し蓋の代用方法の特徴をご紹介

「落し蓋」とは煮物などを作るときに使う道具で、鍋の中の食材の上に直接のせる蓋のこと。鍋の直径よりもひと回り小さく、木製やステンレス製、シリコン製など、さまざまな素材のものがあります。

いざ料理に使おうと思ったときに家になかった場合は、おうちにあるもので代用することもできるんですよ。以下の表で、落し蓋を代用する方法を3つご紹介します。

代用アイテム 使い方のポイント                     
①アルミホイル

1.鍋よりひと回り大きく切り取る
2.くしゃくしゃと丸めてシワをつけてから広げる
3.穴をあける

②クッキングシート

1.鍋の大きさに合わせて切り取る
2.折りたたんで切り込みを入れ、穴をあける

③キッチンペーパー、クッキングペーパー

1.鍋の大きさに合わせて切り取る
2.水で濡らして絞る

3通りの代用方法をご紹介しましたが、それぞれにメリットやデメリットがあります。以下の表にまとめたので、確認してみましょう。

代用アイテム メリット デメリット
アルミホイル

・アク取り効果あり
・手軽で衛生的

・穴をあけないと蒸気で浮くことがある
・長時間の使用には向かない

クッキングシート

・手軽で衛生的
・ケーキ用シートもOK

・穴をあけないと蒸気が逃げにくい

キッチンペーパー、クッキングペーパー

・そのまま使え、蒸気は通す

・薄手だと破れやすい
・濡らさないと煮汁を吸いやすい

それぞれの代用方法について、このあと詳しく解説していきます!

【アルミホイル】代用方法

アルミホイルは、くしゃくしゃにしてから広げて形を整え、落し蓋として使います。

シワをつけると直径が小さくなるので、鍋に収まる大きさの落し蓋にするために、鍋よりひと回り大きめにカットしたアルミホイルを用意しましょう。シワをつけることで表面積が増え、煮汁中のアクが付着しやすくなるので、アク取りの手間を多少省くこともできます。

加熱中に蒸気や気泡が発生することでアルミホイルが浮いてしまうと、本来の効果が得られにくくなります。菜箸などで数カ所に穴をあけておくことで、空気や蒸気を逃がすことができ、浮き上がりを防止できますよ。

アルミニウムから作られているアルミホイルは、酸性やアルカリ性の食材と化学反応を起こしやすい性質があります。そのため、食材によっては長時間アルミホイルと触れると変性する可能性も。長時間煮込む必要のある料理ではアルミホイル以外の代用品を使うのがおすすめです。

【クッキングシート】代用方法

お菓子作りなどに使うクッキングシートも、落し蓋の代用アイテムとなります。

鍋の大きさに合わせてカットしてから、蒸気や空気を逃がすための穴をあけましょう。アルミホイルのように菜箸などで穴をあけるのは難しいので、四つ折りにしたクッキングシートをさらに半分に折って三角形にしてから、先端や真ん中部分に切り込みを入れ、穴をあけます。

ホールケーキ型用のクッキングシートはもともと円形にカットされているので、穴をあけるだけて使うことができ、便利ですよ。

【キッチンペーパー・クッキングペーパー】代用方法

キッチンペーパーやクッキングペーパーも、手軽に使える代用アイテムです。ただし、薄手のものや水分に弱いものは使用中に破れてしまう可能性もあるので、厚手のものや繰り返し使えるタイプのものを使いましょう

キッチンペーパーやクッキングペーパーは空気を通すので、穴をあける必要がないのがメリットです。鍋の大きさに合わせてカットしたら、水に濡らして軽く絞ってから使います。あらかじめ濡らすことで、煮汁を吸いにくくなり、煮汁が減るのを防げますよ。

落し蓋が必要な理由とは

落し蓋の代用アイテムや代用方法について解説してきましたが、そもそも落し蓋はなぜ必要なのでしょうか?ここでは、落し蓋の役割についてご説明します。

煮崩れを防ぐ

煮物などを作るとき、煮汁の中で食材が動いたり食材同士がぶつかったりすることで、煮崩れが起きます。落し蓋をして食材を押さえると食材が動きにくくなるので、煮崩れを防ぐことができるのです。

特に煮崩れを起こしやすいじゃがいもやかぼちゃを煮込むときには落し蓋を使うときれいに仕上がりやすくなりますよ。

味をムラなく染み込ませる

落し蓋をのせて煮込むと、煮汁が落し蓋にぶつかり対流が発生します。そうすることで煮汁が食材全体にいきわたり、全体にムラなく味を染み込ませやすくなるのです。

煮汁の蒸発を防ぐ

落し蓋をしないで加熱すると、煮汁や食材が空気に触れる面積が多くなり、水分が蒸発しやすくなります。

落し蓋をのせることで蒸発量が抑えられ、煮詰まったり水分が少なくなって焦げたりするのを防げますよ。

熱が均一に伝わる

味を染み込ませるのと同じ原理ですが、落し蓋を使うことで、煮汁や蒸気が食材全体に行きわたりやすくなります。

そのため、温度が均一になり、火の通りにムラが出にくくなるのです。

食材の臭みを取る

通常の鍋蓋と比べると、落し蓋は鍋の中の空気を密閉しません。

そのため、肉や魚などの臭みが鍋の中にこもりにくく、蒸気と一緒に逃がしてくれます。

煮物レシピをご紹介

さてここからは、煮物のおすすめレシピをご紹介します。フライパンで簡単に作れるサバの味噌煮や、やさしい甘みとホクホクとした食感がたまらないかぼちゃのそぼろ煮など、絶品レシピをピックアップしました。ぜひチェックしてみてくださいね。

優しい味がしみる!肉じゃが

大人にも子どもにも人気の定番の煮物、肉じゃがを作ってみましょう。じゃがいもやしらたき、牛肉などにやさしい味わいの煮汁が染み込んだ、ほっとする味わいの一品。何度食べても飽きの来ないおいしさなので、ぜひ作ってみてくださいね。

定番のぶり大根

ふっくらとやわらかなブリがおいしい、ぶり大根のご紹介です。手軽に使えるクッキングシートの落し蓋を使って、ブリと大根をじっくり煮込みました。よく味の染みた大根とブリに、生姜の香りがアクセントとなり、箸がどんどん進むおいしさ!ぜひお試しくださいね。

簡単に作れる さばの味噌煮

ごはんが進む味わいの、さばの味噌煮はいかがでしょうか。旨味たっぷりのサバに、コクのあるみそ味のタレが相性抜群!湯通ししたサバをフライパンで煮るだけととても簡単に作れますよ。

鶏手羽中とさつまいものこっくり煮

食べごたえのある、鶏手羽中とさつまいものこっくり煮のレシピです。ジューシーな旨味の鶏手羽中と甘じょっぱい味つけで、さつまいもの甘さが引き立ちとてもおいしいですよ。ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。

とろ甘ほくほく!かぼちゃのそぼろ煮

かぼちゃのやさしい甘みとホクホクとした食感がたまらない、かぼちゃのそぼろ煮を作ってみましょう。和風だしや生姜の香りが効いた上品な味わいのそぼろあんがかぼちゃに絡み、箸が止まらないおいしさ!かぼちゃを電子レンジで加熱して作るので時短にもなり、忙しい日のおかずにもおすすめですよ。

おうちにあるもので代用!落し蓋を使って料理をおいしく仕上げよう

今回は、落し蓋の代用アイテムと使い方、落し蓋の効果について解説しました。ご紹介した代用品は、使い終わったらそのまま捨てることができるので落し蓋を洗う手間がなく、手軽に使える点も魅力です。ぜひ毎日のおかず作りに活用してみてくださいね。

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