最終更新日 2023.3.30

「フレッシュハーブって洗っていいの?」管理栄養士に聞く、使い方と保存方法!

「フレッシュハーブって洗っていいの?」管理栄養士に聞く、使い方と保存方法!
  • 目次
  • ハーブはどんなふうに扱えばいいの?
  • フレッシュハーブを使うときは洗う?
  • フレッシュハーブの保存方法
  • ハーブの保存におすすめのレシピ
  • ハーブが香る 万能ガーリックオイル
  • チーズとイタリアンパセリのフレーバーバター
  • フレッシュハーブを使ったおすすめレシピ
  • 新じゃがのガーリックハーブポテト

ハーブはどんなふうに扱えばいいの?

さまざまな種類があり、料理の幅をグンと広げてくれる魅力的な食材「フレッシュハーブ」。しかし、洗っていいのか、洗わないほうがいいのかいまいちわからずに使っているという方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、クラシルに所属する管理栄養士の監修のもと、フレッシュハーブの洗い方と保存方法について詳しく解説します。それぞれのハーブに合った洗い方などを解決しながら、フレッシュハーブの魅力をより詳しく知って、普段の食事にも積極的に取り入れてみませんか?

フレッシュハーブを使うときは洗う?

フレッシュハーブは香りが命。洗うと香りが飛んでしまうのでは?と悩まれる方も多いのではないでしょうか。

実は、市販のフレッシュハーブは摘みたての状態で売られていることが多いので、やさしく洗って使用する必要があります。また、ハーブにはさまざまな種類があるため、ぞれぞれ洗い方で気をつけたいポイントを、ハーブの個性に合わせてご紹介します。

■葉のしっかりしたもの
ローズマリー、タイム、セージなど

ボウル等に水をためてから押し洗いします。水分が残っていると傷みやすいので、キッチンペーパーなどで水気をやさしくふきとりましょう。

■葉の柔らかいもの 
バジル、ベビーリーフ、ディル、ミント、レモンバームなど

ボウル等に水をため、さっとさらすか、茎の部分を持つなどして振り洗いします。葉がこすれたり、手で強く触れると、傷んで黒ずんでしまうため、やさしく洗うことがポイントです。キッチンペーパーなどで水気を優しくふきとりましょう。

使い切れずに保管する際は、水気が残っていると傷みやすくなります。 やさしくしっかりと水気を切りましょう。

フレッシュハーブの保存方法

切り口を水で湿らせたキッチンペーパーなどで包み、ポリ袋や密封できる容器に入れて、冷蔵庫の野菜室で保存します。スイートバジルなどは、水で湿らせたキッチンペーパーを容器に入れて、フレッシュハーブを包むように保存する方法もあります。 このように特徴に合わせた洗い方や保存をすることで、よりフレッシュハーブの色や香りを生かすことかできますよ。

ハーブはものや状態によって傷みが早いので、できるだけ早めに使い切ることが大切です。多く余った場合には、ハーブバターやハーブオイルなどにして保存するのもおすすめ!料理に使用することで、香り豊かな一品を仕上げることができますよ。また、ソースやペーストにも活用できます。さまざまな料理に使えてアレンジが利くので、ハーブが余ってしまったときにぜひ試してみてくださいね。

ハーブの保存におすすめのレシピ

ハーブが余ってしまったときにおすすめしたい、オイル漬けやフレーバーバターのレシピをご紹介します。フレッシュハーブでも1週間程度冷蔵保存できるレシピなので、ぜひチェックしてみてくださいね。

ハーブが香る 万能ガーリックオイル

保存期間:冷蔵1週間  

ローズマリー、バジル、タイムをオリーブオイルに漬け込んだレシピのご紹介です。にんにくと一緒に漬け込むことで、食欲をそそる香りもプラスされています。パスタやお肉料理、サラダなどなんにでも合う万能オイルなので、ハーブが余ってしまったときにはぜひ作ってみてくださいね。

※オイルは冷蔵庫の温度が10℃以下になると、固まったり、白く濁ったりすることがあります。これはオイルの成分の一部が低温で凍って起こる現象であり、異物や不純物、カビではございませんので、ご安心ください。

※日持ちは目安です。こちらの注意事項をご確認の上、正しく保存し安全にお召し上がりください。

チーズとイタリアンパセリのフレーバーバター

保存期間:冷蔵1週間   

イタリアンパセリの爽やかな香りとチーズのコクが加わったフレーバーバターはいかがでしょうか。パンに塗ったり、魚や肉のソテーや炒めものに使ったりと、色々な料理に活用できます。いつもの料理がより香り豊かになりますよ。ぜひお試しください。

※日持ちは目安です。こちらの注意事項をご確認の上、正しく保存し安全にお召し上がりください。

フレッシュハーブを使ったおすすめレシピ

さわやかな香りや彩り、食材の旨味をぐっと引き立ててくれるフレッシュハーブ。 上手に使用するとさらに料理が楽しくなりますよ。ここからはフレッシュハーブを活用したおすすめレシピをご紹介します。

新じゃがのガーリックハーブポテト

お酒のおつまみにぴったり!香り豊かな、ガーリックハーブポテトです。新じゃがのほくほくとした食感とローズマリーの香り、ニンニクの風味が絶妙にマッチしています。おもてなしにもおすすめの一品です。

バジル香る トマトソースの煮込みハンバーグ

バジルの香りが食欲そそる、トマト煮込みハンバーグはいかがでしょうか。ジューシーなハンバーグのおいしさと旨味がギュッと詰まったトマトソースが絶品です。 ごはんにもパンにもよく合うので、レパートリーに加えておくと便利ですよ。

バジルソースの作り方

バジルをたっぷり使用したソースのレシピです。さわやかな風味のバジルに、旨味の強いナッツと粉チーズを加えることで、濃厚な味わいに仕上がります。パスタソースにはもちろん、サラダのドレッシングやマリネ、揚げ物等にも使える万能ソースです。

あさりたっぷり ボンゴレビアンコ

イタリアンパセリの香りがあさりの旨味とよく合う!ボンゴレビアンコはぜひレパートリーに加えていただきたい一品です。シンプルな味つけなので、イタリアンパセリの風味もしっかり感じられます。普段の食卓にはもちろんおもてなしにもおすすめですよ。

レモンバームティー

さわやかな香りを楽しめるレモンバームティーです。ティーポットにレモンバームを入れて、お湯を注ぐだけととっても簡単!このレシピではフレッシュハーブを使用しましたが、乾燥レモンバームでもお作りいただけます。

フレッシュハーブを使いこなしてさわやかな食卓に!

いかがでしたか?さわやかな香りと食材の味を引き立てるフレッシュハーブは魅力がいっぱいでしたね。 フレッシュハーブは、それぞれの特徴に合わせてやさしく洗い、丁寧に扱うことが大切です。洗い方や保存方法、使い方を理解するとますます料理が楽しくなりそうですね!

料理をパッと華やかに彩り、食卓にさわやかな香りが広がるフレッシュハーブをぜひ、普段の食事に取り入れてみてください。

監修:管理栄養士 高橋由莉

参考文献:調理の科学大図鑑(河出書房新社)

人気のカテゴリ