ノンカフェインだけじゃない!夏の定番「麦茶」効能って?注意点もまとめてご紹介!

ノンカフェインだけじゃない!夏の定番「麦茶」効能って?注意点もまとめてご紹介!

夏の定番の飲み物といえば「麦茶」。ノンカフェインで水分補給にぴったりですが、どのような効能があるのでしょうか。この記事では、麦茶の成分の特徴や飲み方のポイントについて解説します。記事後半では麦茶の原料である大麦を使ったレシピもご紹介していますので、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。

  • 目次
  • 麦茶ってどんな飲み物?
  • 麦茶の原料は?
  • 味と香りの特徴
  • 麦茶に含まれる成分や特徴
  • 麦茶を飲むときの注意ポイント
  • 麦茶の歴史
  • 大麦を使ったレシピをご紹介
  • 麦茶でおいしく水分補給しよう

麦茶ってどんな飲み物?

まずは麦茶がどのような飲み物なのか確認してみましょう。

麦茶の原料は?

麦茶の原料は大麦で、主に六条大麦や二条大麦が使用されます。一般的に多く使用されるのは六条大麦で、たんぱく質が多くでんぷん質が少ないのが特徴。香ばしい香りをもつため、麦茶に適しています。

二条大麦はビールの原料としても使用される麦で、でんぷん質が多く甘みが強いのが特徴です。麦茶には六条大麦のみを使用したものだけでなく、六条大麦と二条大麦をブレンドしたもの、ハト麦や玄米などの穀物を混ぜたものなど様々なバリエーションがあります。

味と香りの特徴

麦茶は、香ばしくてほんのりと甘みを感じるやさしい味わいが特徴です。この麦茶特有の香ばしい風味は、大麦を焙煎することで引き出されます。

苦味や渋みはほとんどなく、クセがなくすっきりした後味なので、どんな食事にも合わせやすいのもうれしいポイント。小さな子どもから大人まで安心して楽しめる飲み物です。冷やして飲むイメージが強いですが、温めて飲むと香ばしさがより引き立ち、また違ったおいしさが楽しめますよ。

麦茶に含まれる成分や特徴

ここで、麦茶の成分や特徴について確認してみましょう。

ノンカフェインで刺激が少なく、水分補給に適している

大麦が原料の麦茶はカフェインを含まないため、刺激が少なく、日常的に取り入れやすい飲み物です。

赤ちゃんからお年寄りまで幅広い年齢層に親しまれており、妊娠中や授乳中の方などカフェインの摂取を控えたい方にも選ばれています。また、利尿作用のあるカフェインが含まれていないため、体の水分が失われることなく、しっかりと水分補給ができることも特徴のひとつです。

夜の水分補給も安心

この前でも触れましたが、麦茶は眠りを妨げる原因となるカフェインを含まないため、夜間の水分補給にも適した飲み物です。

また、基本的には砂糖などの甘味料を使っていないので、歯みがきの後でも安心して飲むことができますよ。

ほっとする香りをしている

麦茶の香ばしい香りを嗅ぐと、ほっとする感じがしますよね。この麦茶特有の香りは、大麦を焙煎することでたんぱく質から生成する「アルキルピラジン類」という成分によるものなのです。

このアルキルピラジン類の香りを楽しむことで気分がやわらぐと感じる方もいます。

カロリーはほぼゼロ

麦茶のカロリーはコップ1杯分(200ml)当り2kcalと、ほぼゼロに近い値です。

麦茶は香ばしくほんのりと甘い風味をもつので、少し甘いものが欲しいけれどカロリーを抑えたいときに飲むのもおすすめですよ。

ミネラルを加えた麦茶もある

麦茶はミネラルが多いというイメージがありますが、実は含有量はごくわずかです。

通常の麦茶には少ないナトリウムやカリウムなどを強化したタイプの商品もあるので、暑い季節や運動時など汗をかいたときの水分補給として飲むなら、このような商品を選んでみましょう。

麦茶を飲むときの注意ポイント

麦茶の特徴を知ったところで、麦茶を飲むときに覚えておきたいポイントをご紹介します。

汗をかいたときには塩分補給も忘れずに

先ほど触れたように、麦茶に含まれるナトリウムやカリウムなどのミネラルはごく微量です。

そのため、汗で失われる「水分」は補えても、スポーツドリンクや経口補水液のように「電解質(塩分)」は補えないため、熱中症対策として麦茶を飲む場合には合わせて塩分補給をする必要があります。汗をかいたときには、塩飴や梅干しなど、塩気のあるものと一緒に飲むようにしましょう。また、麦茶に塩と砂糖をひとつまみ加えて飲むのもおすすめですよ。

冷やしすぎに注意

暑い日はどうしても冷たい飲み物を飲みたくなるもの。もちろん冷たい麦茶はおいしいですが、体の冷やしすぎには注意しましょう。必要に応じて、常温やホットの麦茶も取り入れてみてください。

麦茶の歴史は古く、江戸時代には庶民の飲み物として親しまれていましたが、かつては「麦湯」と呼ばれ、温かい状態で飲むものだったといわれています。温かいと麦茶の香ばしさが引き立っておいしいので、ぜひ試してみてくださいね。

保管は冷蔵庫で

麦茶は、大麦のでんぷんやたんぱく質が多く含まれているため、食中毒の原因となる菌が繁殖しやすいです。麦茶を作ったらすぐに粗熱を取り、冷蔵庫で保管することをおすすめします。

麦茶の歴史

先ほど少し触れましたが、麦茶は日本人にとって古くから親しまれている飲み物で、平安時代には麦茶の原型とされる「麦湯」が貴族の間で飲まれていました。

江戸時代になると庶民の間にも広まり「麦湯売り」の屋台や「麦湯店」という麦湯を飲めるカフェのような専門店もでき始めたのだとか!大麦が収穫されるのは初夏なので、夏に飲む飲料として定着していったといわれています。行商人が桶に麦湯を入れて売り歩く姿は、江戸の夏の風物詩だったようですよ。


また、江戸末期から明治時代に入ると、家庭でも炒り麦を購入して自宅で麦湯を作るようになっていきました。

そして昭和30年代には、冷蔵庫の普及とともに麦茶を冷やして飲むようになりました。さらに麦茶の焙煎技術が向上して大量生産が可能になり、家庭でも簡単に麦茶が作れる「麦茶パック」が登場したことから、一般家庭に急速に広まっていったようです。現在でも、麦茶は日本の夏に欠かせない飲み物として広く愛されています。

大麦を使ったレシピをご紹介

ここからは、麦茶の原料の大麦を使ったレシピをご紹介します。ゆで大麦を混ぜ込んだおかかおにぎりやコロッケ、ゆで大麦入りのミネストローネなど、大麦のプチプチとした食感を楽しめるレシピをピックアップしました。どれも簡単に作れておいしいので、ぜひ気になるレシピをチェックしてみてくださいね。

ゆで大麦入り 枝豆とチーズのおかかおにぎり

ゆで大麦の食感が楽しい、枝豆とチーズのおかかおにぎりをご紹介します。おにぎりの定番であるおかかに枝豆の甘みとチーズのコクが加わり、食べ応え抜群ですよ!ゆで大麦のプチプチとした食感もアクセントになり、ついつい手が伸びるおいしさです。

かぼちゃとゆで大麦のクリームグラタン

とろーりおいしい、かぼちゃとゆで大麦のクリームグラタンのレシピです。ホクホクのかぼちゃを入れたクリーミーなグラタンに、プチプチとした食感のゆで大麦が相性抜群の組み合わせ!とてもおいしいので、ぜひお試しくださいね。

ゆで大麦のコロッケ

ゆで大麦入りのコロッケはいかがでしょうか。タネにゆで大麦とツナを混ぜ込み、ピザ用チーズを包んで揚げたボリューム満点の一品です。しっかりとした味付けでごはんにもお酒にも合うので、今夜のおかずにぜひ作ってみてくださいね。

ゆで大麦のミネストローネ

ゆで大麦入りのミネストローネを作ってみませんか。トマト缶とコンソメを使ったシンプルな味つけですが、ゆで大麦のプチプチとした食感がアクセントになり、満足感のある一品に。簡単に作れるので、朝ごはんやランチにおすすめですよ。

ゆで大麦入り オートミールクッキー

サクサク食感がたまらない!ゆで大麦入りのオートミールクッキーのご紹介です。レーズンの自然な甘みとココナッツオイルの風味もよく、やみつきになるおいしさですよ。材料を混ぜて焼くだけの簡単なレシピなので、お菓子作り初心者の方にもおすすめです。

麦茶でおいしく水分補給しよう

今回は、麦茶の成分の特徴や飲み方のポイントについて解説しました。ミネラルが多いイメージがありますが、ナトリウムやカリウムの含有量はごくわずかなので、汗をかいた時は塩分の摂取を意識してみましょう。また、麦茶の原料である大麦は、プチプチとした食感がとてもおいしいので、ぜひご紹介したレシピも参考にしてみてくださいね。

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2025.6.3 最終更新

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