韓国料理のおかず「チャプチェ」ってどんな料理?春雨の特徴や簡単レシピもご紹介!

韓国料理のおかず「チャプチェ」ってどんな料理?春雨の特徴や簡単レシピもご紹介!

伝統的な韓国料理「チャプチェ」。甘辛い味つけともちもちとした春雨の食感が魅力で、日本でも人気があります。家庭料理のイメージがありますが、韓国では結婚式やお正月など、お祝いの席でも食べられているんですよ。今回は、そんなチャプチェの特徴や食べ方などを解説!記事の後半では、チャプチェのおすすめレシピもご紹介します。

  • 目次
  • チャプチェってどんな料理?
  • もともとは宮廷料理だったチャプチェ
  • ただ炒めるだけじゃない!作り方の特徴
  • チェプチェと春雨の違い
  • そもそも春雨とは?
  • チャプチェのおいしい食べ方
  • チェプチェの定番やアレンジレシピをご紹介
  • おいしいチャプチェを作ってみよう!

チャプチェってどんな料理?

チャプチェとは、韓国の家庭で親しまれている春雨を使った定番のおかずです。漢字では「雑菜」と書きますが、その名の通り、具材には春雨のほか、パプリカやにんじんなどの色鮮やかな野菜や肉などさまざまな食材が使われます。

ちなみにチャプチェに使われる春雨は、日本でよく使われる日本春雨や緑豆春雨とは異なり「タンミョン」と呼ばれる灰色をした韓国春雨を使うため、特有のもちもちとした食感が楽しめるのも特徴です。

もともとは宮廷料理だったチャプチェ

チャプチェは韓国の家庭料理のイメージがあったり、韓国料理屋さんでも付け合わせで提供されることも多いですよね。ですが、実は17世紀頃には存在していて、もともとは宮廷料理として振る舞われていたのだそうです。このあと作り方の特徴もご紹介しますが、チャプチェは手の込んだ料理で、当時はご馳走だったのだとか。

その後、貴族から庶民へと伝わり、家庭料理として広まったとされています。その名残からか、現在でもお正月などのお祝いの席や大勢で集まるときには欠かせないおもてなし料理のひとつでもあるんですよ!

💡ワンポイント豆知識
「雑(チャプ)」は「さまざまなものを混ぜ合わせる」、「菜(チェ)」は「細かく切った食材」や「おかず」を意味しているのだそうです。

ただ炒めるだけじゃない!作り方の特徴

チャプチェはなんとなく「春雨を使った炒め物」のイメージがありますが、日本で作られているような春雨の炒め物とは作り方が異なります。以下でチェックしてみましょう。

具材は細切りにしてそれぞれ味つけ

まず、食材は細切りにし、それぞれ別々に味つけして炒めたり、ナムルを作ります。春雨は表記通り茹でたら、調味料を加えて混ぜ合わせ、味をなじませておくことがポイント!

先ほども少し触れましたが、チャプチェは春雨以外に牛肉やにんじん、パプリカのほか、たまねぎ、きのこ、きゅうりなどの具材が使われることが多いようです。

最後にすべて合わせる

最後にあらかじめ調理しておいた具材と味をなじませた春雨を全て合わせて仕上げます。日本だと春雨炒めを作る際、戻した春雨と具材を一緒に炒めて味つけするレシピをよく見かけますが、チャプチェはそれぞれの具材を調理してから混ぜ合わせるのです。

少し手間はかかりますが、それぞれ味つけして最後にすべてを混ぜ合わせることで、味にムラがなく、おいしく仕上がります。

☝️クラシルシェフのコツとポイント⭐️
肉の漬け込み時間を長めにとると、よりしっかりと味が染み込みますよ!また、事前に調味料を合わせておくとスムーズに調理ができます。ナムルも先に作って味をなじませておくと、最後合わせたときにほかの具材としっかりと混ざり合ってバランスのよい味わいに仕上がるので、ぜひ試してみてくださいね。

ごまとごま油が味の決め手!

上記が基本の作り方ではありますが、このほかにも春雨を煮てから炒める方法や、肉の代わりに魚介を使うもの、さまざまな種類のきのこを加えたものなど、レシピのバリエーションも豊富です。

ただ、作り方や味つけ、具材は違っても、ごまとごま油を使った香ばしい風味はどのレシピにも共通しています。また、韓国ではえごま油を使うことも多いようです。

⭐️クラシルシェフのアレンジポイント⭐️
えごま油は商品によって香りに少しクセがあることもありますが、コク深く奥行きのある味わいに仕上がるのだとか。もしえごま油をお持ちだったり手に入った際は、チャプチェ作りに活用して本場の味わいを楽しんでみてくださいね。

チェプチェと春雨の違い

チャプチェと春雨は何が違うの?と思われていた方も多いかと思いますが、これまでにご紹介した通り、チャプチェは「春雨を使った料理」を指します。ただ、使われる春雨は「韓国春雨」で、日本でよく使われるものとは異なるのです。

そもそも春雨とは?

そもそも春雨とは、和食や中華、韓国料理などで使われる麺状の乾燥食品で、豆類やいも類のデンプンを原料としています。中国が発祥とされ、日本には鎌倉時代に精進料理として伝来したのだそうです。

現在、日本で流通している春雨は、緑豆春雨、普通春雨(国産春雨)、韓国春雨の3種類です。以下でそれぞれの特徴を見てみてましょう。

韓国春雨 国産春雨 緑豆春雨
原料 さつまいも ・じゃがいも
・さつまいも
・緑豆
・えんどう豆
原産国 韓国 日本 中国
グレー 白、半透明 白、半透明
食感 ・もっちり
・コシがある
・コシが強い
・歯切れがよい
・歯ごたえがある
・コリコリ

韓国春雨

タンミョンとも呼ばれる「韓国春雨」は、その名の通り韓国料理で使われる春雨で、さつまいものデンプンから作られています。ほかの春雨に比べて太めで、乾燥した状態ではグレーのような色をしており、茹でると半透明になり、またしっかりとしたコシともっちりした食感が楽しめるのが特徴です。

加熱しても崩れにくいため、特にチャプチェのような炒め物や鍋料理に適しています。韓国春雨は韓国食材店やデパートのほか、近年では輸入食材を扱うお店や一般的なスーパーなどでも手に入るようになりました。

日本春雨

国産の春雨は「普通春雨」や「日本春雨」とも呼ばれ、じゃがいもやさつまいものデンプンを原料として作られています。もちもちとした食感が魅力で、味がなじみやすいのが特徴です。

緑豆春雨に比べて熱に弱いため、伸びやすく煮崩れしやすいですが、味がよく馴染むので短時間でさっとゆでて、酢の物や和え物、サラダなどの料理に適しています。

中国春雨

「緑豆春雨」は中国産のものが主流で、中国春雨とも呼ばれます。緑豆やえんどう豆が原料の春雨です。

ご紹介した春雨の中で一番細いですが、コシが強く、コリコリとした食感を楽しめます。熱に強く火を入れても崩れにくいため、麻婆春雨や春巻などの炒め物や揚げ物のほか、スープや煮物にも使われる使い勝手のよい春雨です。

⭐️クラシルシェフのアレンジポイント⭐️
スーパーでは、緑豆春雨が一番手軽に入手できます。韓国春雨も国産春雨も緑豆春雨で代用も可能なので、もし手に入らなかった場合は活用してみてくださいね。

チャプチェのおいしい食べ方

そのまま食べてももちろんおいしいチャプチェですが、ひと工夫加えることでいつもとは違う味わいを楽しめます。

丼の具材

ホカホカのごはんの上にチャプチェをのせると、チャプチェ丼として楽しめます。本場韓国の食堂でも定番となっており、チャプチェパプと呼ばれています。チャプチェの甘辛い味つけで、ごはんがどんどん進みますよ。

パンにはさむ

お好みのパンにチャプチェをはさむと、食べごたえ抜群のサンドイッチになります。半分に切って切り込みを入れた食パンをトーストし、なかにチャプチェを入れるとポケットサンドとして楽しめます。

春巻きの具材

チャプチェは、春巻きの具材としても活用できます。チャプチェをバットにひろげて粗熱をとり、春巻きの皮に包みます。フライパンに多めの油をひいて、カリッと揚げ焼きにしたら完成です。仕上げにごま油を加えると、さらに風味がアップするのでおすすめですよ。

オムレツの中身

チャプチェを卵で巻いてオムレツの具材にするのもおすすめです。チャプチェの甘辛味と卵のまろやかなコクが絶妙にマッチしますよ。巻くのが苦手な方は、オムレツをチャプチェの上にのせるだけでもおいしく召し上がれます。

チェプチェの定番やアレンジレシピをご紹介

ここからは、チャプチェの定番レシピからアレンジレシピまで、幅広くご紹介します。

たっぷり野菜のチャプチェ

にんじんやしいたけ、ニラなどの野菜をたっぷりと使った、食べごたえ抜群のチャプチェです。このレシピでは味つけにコチュジャンを使っているため、少し甘辛い味わいに仕上がっています。ごま油の香ばしい風味にも食欲をかきたてられますよ。ごはんがモリモリ進むおかずをお探しのときには、ぜひお試しくださいね。

じっくり漬け込む 韓国チャプチェ

牛肉をじっくりとタレに漬け込んで作るチャプチェのレシピをご紹介します。あらかじめ牛肉を漬け込んでおいて、春雨と野菜と一緒に炒め合わせることでしっかりとした味わいに仕上がりますよ。漬けダレはおうちによくある調味料で簡単に作れます。ニンニクのパンチが効いていて、ごはんのおかずにはもちろん、お酒のおつまみにもおすすめですよ。

タンミョンでつくる チャプチェ

韓国の春雨「タンミョン」を使ってチャプチェを作ってみましょう。タンミョンのモチモチとした食感と、野菜のシャキシャキ食感のコントラストを楽しめますよ。事前に調味料を合わせておくのもポイント!手軽に味つけができるのでお料理初心者の方にもおすすめのレシピです。ぜひ挑戦してみてくださいね!

お弁当にもピッタリ カレーチャプチェ風

いつもと違うチャプチェを食べたいときにお試しいただきたい、カレー風味のチャプチェ風のレシピです。スパイシーな風味が具材によく絡んでいてだ、食欲がそそられますよ!ごはんにもお酒にもよく合う一品です。チャプチェのアレンジをしたいときは、ぜひこのレシピを試してみてくださいね。

プリプリ食感 しらたきのチャプチェ

春雨が手に入らなかったときはしらたきで代用してチャプチェを作ってみてはいかがでしょうか。しらたきのプリッとした食感がクセになりる、どんどん箸が進みますよ!しらたきを使うと冷めたときにかたまりにくいのもうれしいポイントです。

おいしいチャプチェを作ってみよう!

今回は韓国の家庭で親しまれる伝統料理、チャプチェについて解説しました。春雨と野菜、肉などさまざまな具材を一緒に食べられてごはんにもお酒にも合うので、レシピを覚えておくと重宝しますよ!身近な材料を使って手軽に作れるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

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