「エシャロット」という野菜をご存知でしょうか?ネギ属の玉ねぎの一種で特有の甘い香りをもち、フランス料理には欠かせない食材です。この記事では、エシャロットの特徴とよく似た名前の「エシャレット」との違いについて解説します。後半では、フレンチの星野シェフに教えていただいた絶品レシピもご紹介するので、ぜひチェックしてみてくださいね!
エシャロットとは?エシャレットとの違いやレシピをご紹介

- 目次
- エシャロットとは?
- 「エシャレット」とは違う野菜?
- シェフ直伝!エシャロットを使ったレシピ
- 【星野シェフ】皮バリチキン
- 【星野シェフ】プーレ・オ・ヴィネーグル
- エシャレットを使ったおすすめレシピ
- エシャレットの醤油漬け
- 豚肉とエシャレットの生姜焼き
エシャロットとは?
エシャロットとは、中央アジア原産の小型の玉ねぎの一種です。日本では一般的にはあまり馴染みがありませんが欧米ではポピュラーな野菜で、フランス料理やイタリア料理には欠かせない食材です。
エシャロットはネギ属の野菜で、玉ねぎと同じように鱗茎部を食用とします。特有の甘い芳香があり、香味野菜として料理の香りづけや臭み消しに用いられます。肉や魚料理のソースにしたり、すりおろしてドレッシングに入れたり、スープにしたりとさまざまな料理に使われます。
見た目は玉ねぎよりも小ぶりで、細長い形をしています。表面は、玉ねぎと同じように乾燥した茶色い薄い皮に包まれています。皮を剥くと、表面は薄紫色をしていて中は白く、紫玉ねぎと似ています。玉ねぎのようなひとつの塊ではなく、2つ以上に分かれるのが特徴です。
国内で流通しているものはほとんどが輸入品で、タイやフランス、アメリカなどが主要な輸入国となっています。
「エシャレット」とは違う野菜?
エシャロットとよく似た名前の野菜に「エシャレット」というものがありますが、エシャロットとは別物です。エシャレットは品種名ではなく、若採りのラッキョウのこと。ラッキョウを土寄せして軟白栽培し、大きく成長する前に収穫します。
市場に出回りはじめた1950年代頃は、若採りのラッキョウは「エシャロット」と呼ばれていました。しかし、徐々に本来のエシャロットの流通量が増えて混同されるようになったため、「エシャレット」という名前で呼ばれるようになりました。また、エシャロットのほうは間違わないように「ベルギーエシャロット」と呼ぶことが多いようです。
主要な生産地は、茨城県や静岡県です。ハウス栽培されて通年出回っていますが、露地物の旬は3~5月の春です。一般的なラッキョウに比べるとクセが少なく、生のまま食べることができます。
シェフ直伝!エシャロットを使ったレシピ
エシャロットの特徴がわかったところでここからは、エシャロットの風味がポイントになる、レストランのシェフ直伝のおしゃれな料理レシピをご紹介します。
【星野シェフ】皮バリチキン
フレンチの名店の味をご家庭で!パリパリになるまで香ばしく皮を焼いたチキンソテーのご紹介です。エシャロットの風味を効かせたバルサミコ酢のソースがジューシーなチキンとよく合い、とてもおいしいですよ。鶏もも肉にまぶしたカレー粉の風味もアクセントになり、クセになる味わい。ぜひ作ってみてくださいね。
【星野シェフ】プーレ・オ・ヴィネーグル
プーレ・オ・ヴィネーグルとは、骨付きの鶏もも肉を赤ワインビネガーで煮込んだフランスの郷土料理です。赤ワインビネガーとトマトの酸味とコクに、炒めたエシャロットの香りがアクセントになって、奥深い味わいに仕上がります。手が込んでいるように見えますが手順はシンプルなので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
エシャレットを使ったおすすめレシピ
若採りのラッキョウである、エシャレットのおいしさを楽しめるレシピをご紹介します。
エシャレットの醤油漬け
エシャレットのおいしさをシンプルに味わえる、しょうゆ漬けを作ってみませんか。しょうゆベースの漬けダレにピリッと辛い鷹の爪を加えて、お箸がすすむ程よい辛さに仕上げました。ごはんのお供にも、お酒のおつまみにもおすすめ!とても簡単に作れるので、エシャレットが手に入ったらぜひ作ってみてくださいね。
※料理酒は、加熱を行いアルコールを飛ばし、粗熱を取って使用しています。
豚肉とエシャレットの生姜焼き
豚の生姜焼きをアレンジ!玉ねぎの代わりにエシャレットを使ったレシピです。旨味たっぷりの豚肉にエシャレットの程よい辛味が効いて、爽やかな味わいになりますよ。エシャレットのシャキッとした食感を楽しめるように、調味料を入れるタイミングで加えて手早く仕上げてくださいね。
エシャロットとエシャレット、それぞれのおいしさを味わってみよう
エシャロットとエシャレットは、似ている名前でもまったく違う野菜ということが分かりましたね。それぞれ特有のおいしさがありますので、店頭で見かけたら手に取ってみてはいかがでしょうか。クラシルでは、このほかにもエシャロットやエシャレットを使ったレシピをご紹介していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
※20歳未満の飲酒はやめましょう。