2022.7.5

ところてんと寒天の違いとは?それぞれの特徴や活用レシピをご紹介!

つるっとした食感で、おかずの一品やおやつとしても楽しめる「ところてん」。あんみつなどでおなじみの寒天と同じく、原料に海藻の天草(テングサ)が使われています。今回は、そんなところてんの特徴や寒天との違いを解説!さらに記事後半では、ところてんのおすすめの食べ方やさっぱりおいしいレシピをご紹介します。

ところてんとは?

ところてんとは、天草という海藻を煮溶かし、型に流し込んで固めた食品です。天草を水と一緒に煮ると、どろどろとしたところてんの素になる成分が抽出されます。この素を型に流し込み、冷やし固めたあと、ところてん突きと呼ばれる道具で細く突き出すと、ところてんができあがります。

天草を煮溶かす技術は、遣唐使が日本に持ち帰ってきたと言われるほど古くから歴史があり、海藻を煮たスープを放置していたところ、偶然固まってしまったものがところてんの起源とされています。そんな昔から存在しているなんて驚きですよね。

寒天とは?

ところてんと同じく天草が原料となる食材に「寒天」がありますが、この2つにはどのような違いがあるのでしょうか。以下で寒天について確認してみましょう。

寒天は、ところてんを凍らせて乾燥させたものです。製法と形状から角寒天、糸寒天、粉末寒天などに分けられます。

寒天は江戸時代初期の冬、現在の京都にあった旅館「美濃屋」の主人である美濃太郎左衛門がところてんを外に置き忘れたことから生まれました。夜中の寒さで凍り、日中の日差しで溶けたところてんは水分が抜けて乾燥し、干物のようになっていたそうです。その干物のような状態になったところてんを煮溶かして、改めてところてんを作ってみたところ、海藻の臭いが抑えられた透明感の強いところてんができたのだとか!これぞまさに偶然の産物と言えますね。

諸説ありますが、寒晒心太(かんざらしところてん)の意味を込めて「寒天」と名づけられたと言われています。

関西地方で作られていた寒天ですが、明治時代頃からは中央本線が開通し、長野県や岐阜県などで盛んに作られるようになりました。南信州と呼ばれるこの地域は日中はよく晴れて乾燥していて、冬が長く冷え込みが厳しいため、その気候が寒天づくりに適していたためと言われています。ただ、現在は地球温暖化の影響によって昔ながらの寒天づくりは難しくなってきているようです。

ところてんと寒天の違いは?

ところてんと寒天の違いが分かったところで、ここではそれぞれの違いを原料・仕上がり・香り・食べ方に分けてまとめてご紹介します。

■原料
ところてんも寒天も原料は同じ海藻である天草(テングサ)やオゴノリです。異なるのは製法で、ところてんは天日干しにした天草をお湯で煮溶かし、冷やし固めて作ります。

一方、寒天は一度作ったところてんを凍らせて乾燥させたものです。寒天を作る前にはまず、ところてんを作る必要があります。プリプリの食感を楽しむためにオゴノリなどの異なる紅藻類をブレンドすることもあるようです。

■仕上がり
天草を煮た後、冷やし固めて作ったところてんはぷるぷるとした状態に仕上がり、天突き器という器具に入れ押し出すことによってところてんならではの細長い麺状になります。

寒天は一度乾燥させているため、乾物の状態に仕上がります。食べるときには、再度お湯で煮溶かして固める必要があります。寒天を煮溶かして固めてもところてんは作れますが、風味や強度は天草から作ったものと比べると劣ってしまいます。

■香り
ところてんは少し磯の香りがしますが、寒天は完全に乾燥させるためほとんど香りがありません。

■食べ方
ところてんは酢醤油で食べることが多いですが、全国ではかつお節や七味、からしや柚子を入れるなど地域ごとの食べ方があります。また、関西では黒みつをかけておやつとして食べることもあるのだとか。奈良時代にくずきりが黒みつで食べられていたことから、同じような食感のところてんも黒みつをかけて食べるようになったそうです。

寒天は形によって食べ方もさまざま。粉寒天や棒寒天はお湯で煮溶かして固めたあとデザートとしてはもちろん、だしや調味料を固めて煮こごりなどのおかずにも応用できます。また、糸寒天は水で戻してからサラダや汁物の具材に使うことができますよ。

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