皮が緑色になっていたり、芽が出ていたりする「じゃがいも」は食べないほうがよいと聞いたことがある方も多いですよね。今回は、じゃがいもに含まれる天然毒素や食べられるかどうか、正しい保存方法について解説します!記事の後半では、じゃがいもを使ったおすすめレシピもご紹介するので、ぜひチェックしてみてくださいね。
緑色のじゃがいもに気をつけよう!変色の原因や防ぐポイントを解説!
- 目次
- じゃがいもの芽と皮が緑色なのは危ない?
- 天然毒素とは?
- じゃがいもを買うときのポイントは?
- 皮が緑色になっていたり、芽が出ていないか確認する
- 必要な分だけ購入する
- 家庭菜園の場合は、十分に熟してから収穫する
- じゃがいもの正しい保存方法は?
- 新聞紙などで包み、通気性のよい冷暗所で常温保存
じゃがいもの芽と皮が緑色なのは危ない?
ポテトサラダやフライドポテト、じゃがバターなど、ホクホクとした食感がおいしい「じゃがいも」。老若男女問わず人気のある、おうちでも使う機会の多い野菜の一つですよね。
そんなじゃがいもですが、皮が緑色になっていたり、芽が出ていたりするのを見たことがある方も多いのではないでしょうか。実はじゃがいもの皮が緑色になっている部分や芽が出ている部分には天然毒素が多く含まれているんです!
じゃがいもに含まれている天然毒素は「ソラニン」や「チャコニン」と呼ばれるもの。これらは人間の体には有害で、食べると食中毒を起こす可能性があります。このあと、天然毒素についてや、じゃがいもを安全に食べるポイントについて解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。
天然毒素とは?
天然毒素とは、動物や植物がもともと持っていたり、食物連鎖を通して体内に獲得した有害成分のことです。先ほども触れましたが、じゃがいもにはソラニンとチャコニンという天然毒素があります。ソラニンやチャコニンは加熱してもほとんど分解されません。摂取すると吐き気や嘔吐、下痢、腹痛、頭痛、めまいなどといった中毒症状を引き起こす可能性があるため注意が必要です。
じゃがいもは、光に当たると皮が緑色になりますが、この皮が緑色になった部分や芽が出ている部分には、特にソラニンやチャコニンが多く含まれています。そのため、じゃがいもの皮が緑色になっていたら厚めに皮を剥き、芽が出ている部分はその周りも多めに取り除きましょう。
じゃがいもを買うときのポイントは?
じゃがいもに含まれる天然毒素についてわかったところで、じゃがいもを買うときのポイントについて確認してみましょう。
皮が緑色になっていたり、芽が出ていないか確認する
これまでにご説明してきた通り、ソラニンやチャコニンはじゃがいもの皮の中でも特に緑色になっている部分や芽が出ている部分に多く含まれています。じゃがいもを買うときには、皮が緑色になっていないか、芽が出ていないかをそれぞれ確認しましょう。
必要な分だけ購入する
買ってきたじゃがいもを家で保存している間に皮が緑色になったり芽が出たりすることもあります。必要な量だけ買い、長期保存をしないようにするのも買うときのポイントです。
家庭菜園の場合は、十分に熟してから収穫する
ちなみに、十分に熟していないじゃがいもにもソラニンやチャコニンが多く含まれています。家庭菜園などでじゃがいもを作るときは、茎や葉が黄色く枯れ、十分に熟して大きくなったじゃがいもだけを収穫するようにしましょう。
じゃがいもの正しい保存方法は?
続いて、じゃがいもの正しい保存方法について見てみましょう。
新聞紙などで包み、通気性のよい冷暗所で常温保存
じゃがいもは、基本的に通気性のよい冷暗所で保存しましょう。日光だけではなく、蛍光灯などの光によっても皮が緑色になるので注意してくださいね。新聞紙や紙袋で包むのがおすすめです。ポリ袋で包む場合は、通気性を確保するために、小さい穴をいくつかあけるとよいですよ。
気温の高い季節は冷蔵庫の野菜室で保存
低温には弱いため常温保存をするのが基本ですが、室温が15℃を超えると芽が出やすくなります。そのため、気温が高い時期には冷蔵庫の野菜室で保存するようにしましょう。
じゃがいもを使ったレシピをご紹介!
さてここからは、じゃがいもを使ったおいしいレシピをご紹介します。パパッと作れるじゃがいものガレットや、やみつきになる味わいの無限じゃがいもなど、絶品レシピをピックアップしました!状態のよいじゃがいもが手に入ったら、ぜひ作ってみてくださいね。
レンジで簡単ポテサラ
忙しい日のおかずにもおすすめ!電子レンジでポテトサラダを作ってみましょう。シンプルな材料で素材のおいしさを楽しめる一品。練りからしの風味がアクセントになっていて、お酒のおつまみにもぴったりですよ。
ホクホク美味しい無限じゃがいも
やみつきになること間違いなし!無限じゃがいものレシピをご紹介します。電子レンジで加熱したじゃがいもにバターを加えて和え、ツナやめんつゆ、すりおろしニンニクを合わせました。ツナの旨味とニンニクの香りが、ホクホク食感のじゃがいもと相性抜群!ぜひ作ってみてくださいね。
簡単おかず ツナとじゃがいものガレット
箸が止まらないおいしさ!ツナとじゃがいものガレットはいかがでしょうか。表面のカリッとした食感やツナの旨味、チーズの香ばしさがたまらない一品です。朝食や夕食だけでなく、お酒のおつまみなど、幅広いシーンで活躍するレシピですよ。ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。
じゃがいもとチーズの肉巻き
ごはんのおかずにもお酒のおつまみにもぴったり!じゃがいもとチーズの肉巻きは、ぜひ作っていただきたい一品です。ホクホクのじゃがいもにとろけるチーズ、旨味たっぷりの豚バラ肉がよく合い、絶品ですよ!人気のおかずになること間違いなしなので、試してみてはいかがでしょうか。
簡単 じゃがいものポトフ
具材がゴロゴロ入った食べごたえのあるポトフのレシピです。大きめに切った野菜やウインナーをコンソメ顆粒や塩で味つけして煮るだけと、とっても簡単に作れますよ!朝食にもおすすめです。
【番外編】じゃがいものほかにもある!天然毒素が含まれる食品
じゃがいも以外にも、天然毒素を持つものがいくつかあります。フグやきのこなどはよく知られていますが、身近な意外なものの中にもあるんですよ。以下でチェックしてみましょう。
ビワ、梅、あんず
まずはビワや梅、あんずといったバラ科の植物。これらの種子や未熟な果実には、アミグダリンという天然毒素が含まれています。アミグダリンは人間の体内で毒性の強いシアン化水素に変わり、頭痛、めまい、嘔吐などの中毒症状を起こすことも。ただし、熟した果肉にはアミグダリンはほとんど含まれません。また、成熟前の青梅でも梅酒や梅干しに加工することでアミグダリンが低減することがわかっています。
アジサイ
鮮やかな青や紫色の花がとってもきれいなアジサイにも、摂取すると中毒症状を引き起こす成分が含まれています。アジサイの葉は料理の装飾に使われることがありますが、絶対に食べないようにしましょう。
じゃがいもを安全においしく料理しよう!
今回は、じゃがいもの皮や芽に含まれる天然毒素や保存方法について解説しました。おすすめの選び方や正しい保存方法を知っておくと、安心して食べられますよね!今回ご紹介した内容を参考にしていただき、安全においしくじゃがいもを楽しみましょう!