ハロウィンが終わると、アメリカやカナダでは「サンクスギビングデー(感謝祭)」がはじまります。今年、2025年のサンクスギビングデーは11月27日(木)です。今回は、サンクスギビングデーがどんな日なのか、歴史や由来を解説!さらに現代の過ごし方やサンクスギビングデーにおすすめなアメリカ料理のレシピなどをご紹介します。
2025年のサンクスギビングデーはいつ?由来や食べ物、過ごし方をご紹介
- 目次
- サンクスギビングデーとは?2025年はいつ?
- サンクスギビングデーは「11月の第4木曜日」
- サンクスギビングデーで食べる伝統料理や過ごし方
- サンクスギビングデーの定番はアメリカの家庭料理!
- サンクスギビングデーの由来や歴史は?
- サンクスギビングデーに!アメリカの家庭料理レシピをご紹介
- サンクスギビング・ディナーを楽しんでみよう!
サンクスギビングデーとは?2025年はいつ?
ハロウィンが終わり11月に入ると、アメリカやカナダでは「サンクスギビングデー(感謝祭)」というビッグイベントがはじまります。
今年、2025年のサンクスギビングデーは
11月27日(木)
です。
日本ではまだ親しみが少ないですが、アメリカでは17世紀から続く伝統的な行事であり、家族や友人と過ごすために帰省する人が1年で1番多いと言われているんですよ。
サンクスギビングデーは「11月の第4木曜日」
サンクスギビングデーは、毎年 11月の第4木曜日 と決められています。
翌日の金曜日はほとんどの会社が休みになるため、この週は木〜日曜日までが4連休となることも多いのだそうです。
サンクスギビングデーで食べる伝統料理や過ごし方
そんなサンクスギビングデーですが、一体どのように過ごすのでしょうか。以下で確認してみましょう。
日本のお正月に似ている?
現代のサンクスギビングデーは、家族や友人たちが楽しく過ごす大規模なホームパーティーのような感じで「サンクスギビング・ディナー」と呼ばれるアメリカの伝統的な家庭料理を囲みながら、皆でゆっくりと過ごすのが一般的なんだとか。
普段会えない人たちと近況報告をしたり、ソファに座ってアメリカンフットボールを観戦したりと、日本でいうところのお正月のようなイベントとも言われています。
必ず用意する料理は「ローストターキー」
そんなサンクスギビングデーには、ハーブたっぷりのスタッフィングを入れたローストしたターキー(七面鳥)やマッシュドポテトにグレービーソースやクランベリーソースなどを添えて食べるのが定番です。
サイドには、ヤムイモの砂糖煮やグリーンビーン・キャセロール、じゃがいものローストなどが用意されます。また、コーンブレッドやとうもろこしのスコーンなど、とうもろこしを使った食べ物も必ず準備するそうです。
必ずマッケンチーズを食べる家庭も!
さらに、アメリカの定番家庭料理であるマッケンチーズ(マカロニ&チーズ)を用意する家庭も多いのだとか!
デザートには、スパイスの効いたパンプキンパイを食べるのが一般的ですが、ピーカンパイやアップルパイを食べることもあるのだそうです。
NYではパレードも開催される
また、ニューヨークでは「メイシーズ・サンクスギビングデー・パレード」が毎年開催されます。これは1924年にはじまった歴史あるパレードで、とても大きなバルーンがニューヨークの街中を練り歩き、当日は街が人で溢れかえるくらい大盛況になるのだとか。
パレードには毎年新しいバルーンが登場しますが、アメリカのマスコットはもちろん、日本の人気アニメキャラクターが登場することがあるそうですよ。
サンクスギビングデーの定番はアメリカの家庭料理!
先ほどご紹介したように、サンクスギビングデーはアメリカの伝統的な家庭料理をいただくのが一般的です。具体的にどのようなものがあるのか、以下で見てみましょう!
ローストターキー
サンクスギビングデーのメインディッシュは、大きなローストターキー(七面鳥の丸焼き)です。5〜12kgほどあるターキーの中にスタッフィング(具材)を詰め、オーブンで数時間かけてじっくりと焼きあげます。
また、ターキーの鎖骨である「ウィッシュボーン」が見つかったら、2人で骨の両端を持って願いごとをします。パキッと折って長い方を持っている人は、その願いが叶うと言われているそうですよ。
スタッフィング
スタッフィングとは、野菜や角切りにしたパン、ドライフルーツなどを和えたものです。ターキーの中に詰めて焼き上げるだけでなく、そのまま焼いて副菜としていただくこともあります。
中に詰めるものは各家庭で異なり、ソーセージなどを入れることもあるそうです。
クランベーリーソース
ローストターキーには、クランベリーソースをかけていただくのが定番です。肉料理に甘いソースを合わせるとは驚きですが、クランベリーの甘酸っぱさがターキーにとてもよく合います。
手作りするのはもちろん、手軽に市販品の缶詰を使うことも多いようです。
グレービーソース
もうひとつ、人気のソースはグレービーソースです。こちらはターキーの肉汁に塩こしょうやバターを加えて味を調えたもので、ターキーやマッシュポテトなどにたっぷりとかけていただきます。
グレービーというのは英語で肉汁という意味です。肉を焼いて出た肉汁に小麦粉、バター、さらにワイン、コンソメなどを加えて煮詰めて作ります。とろみがあり濃厚な旨味を楽しめるソースは、ステーキやローストビーフにはもちろん、マッシュポテトなどにかけて食べることも多いようです。
ハム
サンクスギビングデーの伝統的なメイン料理は、先ほどご紹介したローストターキーですが、あまり大人数で集まらないときや家族構成によってはターキーの代わりにハムを用意することもあります。
ターキーと同じようにハムを丸ごとオーブンで焼いたり、「ブラウンシュガーグレイズ」と呼ばれるスパイスや砂糖で作られた甘いソースをハムに塗って、オーブンで焼く作り方もあるようです。
マッシュポテト
ローストターキーの付け合わせは、マッシュポテトがお馴染みです。バターや牛乳を加えたなめらかな口当たりは、まさにアメリカの家庭の味!
ほかにもグリーンピースやにんじん、マッシュルームなど、さまざまな野菜を付け合わせとしていただきます。
コーンブレッド
コーンブレッドとは、コーングリッツで作る素朴な味わいのパンのことです。アメリカではとても人気があり、バターをたっぷりと塗っていただくのが定番です。
ちなみにコーンブレッドだけでなく、とうもろこしを使ったスコーンやコーンクリームスープなど、とうもろこしを使ったメニューを用意することもあります。とうもろこしは、アメリカ開拓時代からある野菜なので、サンクスギビングデーでは必ず使われる食材なのだそうです。
ヤムポテト
アメリカのさつまいもはオレンジ色のものが多く、ヤムイモ・ヤムポテト(yum)とも言われているのだそうです。
そんなヤムイモをスパイスや砂糖、バターなどで味つけしてオーブンで焼いた砂糖煮が定番で、なかにはマシュマロをのせてさらに甘く仕上げることもあるのだとか!
グリーンビーン・キャセロール
グリーンビーン・キャセロールもサンクスギビングデーの定番料理。グリーンビーンとはいんげんのことで、マッシュルームソースやマッシュルームスープで和えたいんげんとフライドオニオンをオーブンで焼いたものです。
日本でいうところのグラタンのようなもので、ホリデーシーズンには欠かせない料理なのだそうです。
マッケンチーズ(マカロニ&チーズ)
アメリカの家庭料理の定番ともいえるマッケンチーズ。チェダーチーズやクリームチーズで作るソースをマカロニに絡めたもので、濃厚な味わいを楽しめます。
サンクスギビングデーで必ず食べるものではないようですが、定番の家庭料理ということもあり、用意する家庭も多いのだとか。
💡ワンポイント豆知識
日本でも輸入食材を扱うお店や会員制スーパーなどで、マッケンチーズの素などが販売されているので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
パンプキンパイ
サンクスギビングデーのデザートは、パンプキンパイやアップルパイ、ピーカンパイ、スイートポテトパイなど、秋の味覚を使ったパイが定番です。
なかでもパンプキンパイは人気が高く、アメリカではシナモンやクローブなどスパイスを加えて風味豊かに仕上げます。
ピーカンパイ・アップルパイ
パンプキンパイと並んで、ピーカンナッツをたっぷり使ったピーカンパイや、甘酸っぱいアップルパイも人気があります。
とくにピーカンパイはアメリカ南部に位置するテキサス州やルイジアナ州の伝統的なスイーツで、温めて食べたり、冷やして食べるなど食べ方もさまざまなです。ピーカンパイにアイスをのせたり、甘さ控えめのホイップクリームをのせて食べることも多いのだそうですよ。
サンクスギビングデーの由来や歴史は?
ここまでサンクスギビングデーの過ごし方や定番料理をご紹介してきましたが、ここからは歴史や由来についてもチェックしてみましょう。
ネイティブ・アメリカンが清教徒を救ったことがきっかけ
サンクスギビングデーのはじまりは、17世紀までさかのぼります。1620年11月、メイフラワー号に乗った清教徒(ピルグリム)たちは、イギリスから2ヶ月ほどの航海を経てアメリカ大陸に到着しました。
しかし、彼らを待ち受けていたのは寒さの厳しい冬です。十分な食べ物がなく苦しい生活を強いられた彼らに、救いの手を差し伸べたのは先住民であるネイティブ・アメリカンでした。ネイティブ・アメリカンは彼らに食料を分け与え、農作物の作り方など大自然の中で生きる知恵を伝授します。
サンクスギビングデーは「神の恵みに感謝を捧げる日」
翌年の11月、清教徒たちは冬を越すために十分な農作物を収穫することができました。そこで、彼らはネイティブ・アメリカンを招いて祝宴を開き、初めて収穫した農作物や山で獲った七面鳥などをテーブルに並べ、皆で神の恵みに感謝を捧げたそうです。
これが、サンクスギビングデーのはじまりと言われています。
サンクスギビングデーに!アメリカの家庭料理レシピをご紹介
サンクスギビングデーについて詳しく知ると、アメリカの家庭料理を食べてみたくなりますよね!しかし、日本では七面鳥が手に入りにくいので、今回は丸鶏を使ったローストチキンなど、身近な食材で手軽に作れるレシピをピックアップしました。ぜひ参考にしてみてくださいね。
パーティに 野菜たっぷり丸ごとチキン
野菜をぎっしりと詰め込んだ、本格ローストチキンです。丸鶏をオーブンでじっくりと焼くと、外はパリッ中はしっとりとした食感に仕上げることができます。グレービーやクランベリーなど、お好みのソースでお召し上がりくださいね。
定番のマッシュドポテトの作り方
ローストチキンの付け合わせに、クリーミーなマッシュポテトはいかがでしょうか。ゆでたじゃがいもを潰して塩こしょうと牛乳、バターを加えるだけと、簡単に作ることができますよ!ハンバーグやステーキなど、さまざまな料理の付け合わせにぴったりなので、ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。
本格的なグレイビーソースでジューシーステーキ
本格的に作ると手間のかかるグレービーソースを、短時間で手軽に作れるようにアレンジしました。ローストチキンで作る場合は、天板に残った肉汁をソースに加えると旨味がグンとアップします。マッシュポテトにたっぷりとかけて、そのおいしさを堪能してみてくださいね。
やさしい甘味 コーンブレッド
アメリカの家庭の味といえば、やさしい甘味のコーンブレッド。ほんのりと甘く素朴な味わいは、毎日の食事にぴったりです。材料を混ぜて焼くだけと簡単なので、ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。
手作りの優しい甘さ パンプキンパイ
冷凍パイシートで簡単に作れる、パンプキンパイです。こちらのレシピでは、かぼちゃにクリームチーズを合わせて、ほっくりと甘くクリーミーな味わいに仕上げました。焼きたてをサクッと頬張れば、そのおいしさに驚くこと間違いありませんよ!
シンプル アップルパイ
りんごの甘味を活かした、シンプルな味わいのアップルパイです。具材はりんごのみとシンプルですが、焼きたてはサクッと香ばしく、りんごがじゅわーっととろけてたまらないおいしさ!手作りならではのおいしさを、ぜひお楽しみくださいね。
サンクスギビング・ディナーを楽しんでみよう!
今回は、サンクスギビングデーの歴史や由来をはじめ、現代の過ごし方やアメリカの伝統料理、そのレシピなどをご紹介しました。サンクスギビングデーとは、アメリカやカナダで17世紀から続く伝統行事であり、家族や友人たちがご馳走を囲みながら楽しく過ごす大切な祝日です。
日本では親しみが少ないかもしれませんが、ホームパーティーの際はぜひこちらのレシピを参考にして、家族や友人たちと楽しいひとときをお過ごしくださいね。
