2022.7.16

「小倉あん」はあんこと何が違う?種類や味について解説!

和菓子作りの定番食材、「あんこ」。「小倉あん」と呼ばれるものもありますが、どのような違いがあるのかご存じですか?この記事では、小倉あんやそのほかのあんこの種類や味、特徴について解説します。記事の後半ではいろいろなあんこを使ったスイーツのレシピもご紹介するので、ぜひ最後までご覧くださいね。

あんことは?

「あんこ」のあんは「餡」という漢字で表記され、「中に詰めるもの」という意味があります。小豆で作られた甘い餡をイメージする方が多いかと思いますが、それだけに限らず、肉まんや餃子の具なども同様に餡と呼びます。

餡は飛鳥時代に中国から伝わったものですが、その当時は肉餡でした。鎌倉時代になってから小豆で餡が作られるようになりましたが、砂糖は高級品だったので甘い餡は上流階級の人しか食べられませんでした。ほとんどは塩で味つけされていて、ごはんのおかずにしていたのだとか。しかし、砂糖の普及とともに、庶民の間でも甘い餡を食べるようになっていったそうです。

あんこの種類

あんこにはいくつかの種類がありますが、原材料の違いによる分類と作り方の違いによる分類、2つの分類方法があるんです。ここでは、あんこの種類や、それぞれの味や特徴について解説します。まずは原材料の違いによる分類について以下で解説するので、見てみましょう。

■小豆あん
小豆を原材料としたあんこのこと。あんこといえば、この小豆あんを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

■赤あん
小豆を使ったあんこですが、赤いんげん豆などの赤い豆も原材料として使っています。

■白あん
白いんげん豆や白花豆、白ささげ豆などを原材料とした白いあんこ。しっとりとした口当たりと、甘みがさっぱりとしているのが特徴です。いろいろな素材と合わせてアレンジされることも多く、ピンク色の桜あんは、白あんに桜の花や葉の塩漬けを練りこんで作られています。

■うぐいすあん
うぐいすあんは青えんどう豆を原材料としたあんこで、淡い緑色をしているのが特徴です。

■ずんだあん
ずんだあんは宮城県や山形県の名産品の一つで、枝豆を原材料としています。枝豆の色そのままに、鮮やかな黄緑色をしています。

■芋あん・栗あん
豆を使わず、さつまいもや栗を原材料としたあんこです。芋や栗の風味を活かしたしっとりとした食感のあんこで、豆を使ったあんことはまた違ったおいしさを楽しめます。

次に、作り方の違いによるあんこの種類や特徴について解説します。

■つぶあん
つぶあんは、ある程度小豆の形が残っているあんこです。小豆を煮るときにあまり潰さず裏ごしもしないので、小豆本来のおいしさを楽しめます。

■こしあん
小豆を潰しながら煮た後、裏ごしして皮を取り除いたものがこしあんです。滑らかな舌ざわりが魅力です。

■つぶしあん
つぶしあんは、小豆をよく潰しながら煮ますが、皮は取り除かずそのまま入っています。つぶしあんを裏ごししたものがこしあんです。

■小倉あん
こしあんやつぶあんに、甘く煮た大納言小豆を混ぜ合わせたあんこが小倉あんです。

小倉あんについて詳しく解説!

前述のとおり、小倉あんとはつぶあんやこしあんに、甘く煮た大納言小豆を混ぜ合わせたものです。なめらかなあんこの中に、大納言小豆の食感が混ざっているのが魅力のあんこで、ほかのあんこより手間がかかるため価格も高い傾向があります。

小倉あんは、平安時代に生まれたといわれています。当時、菓子職人が天皇への献上品にするためにつぶあんを作っていたところ、煮ている途中で豆が潰れてしまい、見た目が悪くなってしまうことに悩んでいました。そんなときに出会ったのが、中国から伝わった小豆より大きな豆でした。この豆は煮ても皮が破れにくかったため、これでつぶあんを作ってみると、見た目も食感もよいおいしいつぶあんができあがりました。

また、煮ても皮が破れないこの豆は切腹を連想させないため、武士と違って切腹の習慣のない役職名の「大納言」にちなみ、「大納言小豆」と呼ばれるようになりました。大納言小豆を使ったあんこが小倉あんと呼ばれることについては諸説ありますが、大納言小豆が京都の小倉山の近くで栽培されるようになったため、という説があるようです。

大納言小豆はとても高価だったことから、江戸時代になると、普通の小豆で作ったつぶあんやこしあんに、甘く煮た大納言小豆を混ぜたものを小倉あんと呼ぶのが一般的となりました。

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