最終更新日 2023.8.31

旬の”オクラ”は冷凍すると便利!管理栄養士が教えるおいしい冷凍方法とは…

旬の”オクラ”は冷凍すると便利!管理栄養士が教えるおいしい冷凍方法とは…

特有の粘りと歯触りのよさが特徴の「オクラ」。和え物や付け合わせにも重宝する野菜ですよね。ただ、冷蔵庫に入れておくとしなびたり黒ずんだりして、長持ちしにくい野菜でもあります。そこで今回は、クラシルの管理栄養士(樺沢風音さん)がおすすめする、冷凍方法をご紹介します!旬のおすすめレシピもご紹介しているので、ぜひ最後までご覧くださいね。

オクラの保存方法はこちらをチェック!
  • 目次
  • オクラが傷みやすく長持ちしにくいのはなぜ?
  • オクラをおいしく冷凍する方法とは?
  • 生のまま冷凍する方法をご紹介!
  • ゆでてから冷凍する方法をご紹介!
  • 冷凍したオクラはどんな料理に使えるの?
  • 「生のまま」と「ゆでてから」、おすすめの方法は…?
  • オクラのおすすめレシピをご紹介!
  • オクラのしょうが和え

オクラが傷みやすく長持ちしにくいのはなぜ?

オクラは低温や乾燥に弱い野菜です。そのため、購入してそのまま冷蔵庫に入れておくと、ハリがなくなってくることがあります。また、収穫するときについた小さな傷などが空気に触れることによって酸化し、黒くなってしまうことも。

しなびたり黒ずんだりする前に食べきってしまいたいところですが、献立の都合などで余ってしまうこともありますよね。そんなときには、早めに冷凍保存するのがおすすめです!

オクラをおいしく冷凍する方法とは?

ここからは、オクラの冷凍方法を実際に検証していきます!今回は、「生のまま冷凍する方法」と「ゆでてから冷凍する方法」の2つを比較検証しました。

生のまま冷凍する方法をご紹介!

最初に、オクラを生のまま冷凍する方法をご紹介します。

1.ヘタの部分にあるガクを切り取る

まずは、包丁などでヘタの部分にあるガクを取ります。 ヘタをまるごと切り落としてしまうと、ゆでたときの実の中に水気が入ってしまうので、ガクのみを取るようにしてくださいね。

2.板ずりをしてうぶ毛をとる

次に板ずりをして、オクラの表面にあるうぶ毛を取ります。

板ずりをすることによって、加熱したときの色味がより鮮やかになりますよ。また、うぶ毛がとれると、口当たりもなめらかになります。

3.水で塩を洗い流し、キッチンペーパーでしっかりと水気をとる

水洗いしたあとは、キッチンペーパーでしっかりと水気をとりましょう。 食材の水気をふき取っておくと、解凍後に水っぽくなったり、オクラ同士がくっついて使いにくくなることを防げます。

4.保存袋に入れて冷凍庫に保存する

水気をふいたオクラは、ジッパー付き保存袋に平らに並べて冷凍庫に保存します。このとき、金属性のバットなどの上にのせてから冷凍庫に入れると、短時間で急速冷凍でき、おいしさも保たれます。ぜひ試してみてくださいね。

ゆでてから冷凍する方法をご紹介!

ゆでてから冷凍保存する場合も、生のまま冷凍する場合と途中までは同じです。

1.ヘタの部分にあるガクを切り取る

まずは、ヘタの部分にあるガクを取ります。

2.板ずりをしてうぶ毛をとる

次に板ずりをして、オクラの表面にあるうぶ毛を取ります。

3.沸騰したお湯に塩がついたままのオクラを入れ、10~15秒ゆでる

ゆでてから冷凍する場合は、熱湯に10〜15秒ほどくぐらせてゆでます。 ゆですぎると解凍後の食感が多少水っぽくなってしまうので、少し硬めのゆで具合にしておくのがポイントです。

また、ゆでたあと水に浸すのも、食感が水っぽくなってしまうのでご注意くださいね。

4.ゆであがったらザルにとって粗熱をとる

ゆであがったらザルにあげ、粗熱をとっておきます。

粗熱がとれたら、あとは生のときと同じように、水分がついている部分があればふきとり、ジッパー付き保存袋に入れて冷凍庫に入れます。

また、ゆでたオクラはお好みの大きさに切ってから冷凍することもできます。お好みの大きさに切って、1回に使う分量ごとにラップに包み、ジッパー付き保存袋に入れればOK!小分けにすることで、むだなく計画的に使えるのはうれしいですよね。

冷凍したオクラはどんな料理に使えるの?

オクラは冷凍しても食感や風味が落ちにくいので、和え物や炒め物、スープなどさまざまな料理に活躍してくれます。生のまま冷凍したものはさっとゆでればすぐに使えます。ゆでてから冷凍したものは、冷蔵庫から出して1分ほどで包丁が入る固さまで解凍されるので、そのあとお好みの大きさに切って使ってくださいね。

今回は、この冷凍オクラを使って和え物を作ってみました。レシピは記事の後半にご紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

「生のまま」と「ゆでてから」、おすすめの方法は…?

生のまま冷凍したものも、ゆでてから冷凍したものも、オクラの風味がしっかりと感じられて、味にほとんど違いはありませんでした!

どちらもシャキシャキとした食感が残っていましたが、ゆでてから冷凍したものの方が、わずかにシャキシャキ感が強い印象でした。

解凍後の調理時間の短縮と、オクラを切ってからでも冷凍できる利点を考慮すると、あらかじめゆでてから冷凍しておく方法がおすすめです!ぜひ皆さんも試してみてくださいね。

オクラのおすすめレシピをご紹介!

ここからは、今が旬のオクラをおいしくいただけるレシピをご紹介します。検証中にご紹介したしょうが和えやオクラとエリンギのオイマヨ炒めなど、バラエティ豊かなオクラレシピをピックアップしたので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

オクラのしょうが和え

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シャキシャキとろとろのオクラと香りのよい生姜を和えた、とっても簡単な副菜をご紹介します。千切りにした生姜の香りが食欲をそそり、斜め切りにしたオクラの食感と旨みがストレートに味わえる一品です。あと一品欲しいときの副菜や箸休めにもぴったりですよ!ささっと作れて彩りもいいので、覚えておくと便利なレシピです。

材料(2人前)

  • オクラ・・・8本
  • 塩 (板ずり用)・・・小さじ1/2
  • お湯 (ゆで用)・・・適量
  • 生姜・・・10g
  • (A)しょうゆ・・・小さじ1
  • (A)みりん・・・小さじ1
  • 白いりごま・・・適量

作り方

準備.みりんは、加熱を行いアルコールを飛ばし粗熱をとっておきます。
1.オクラはヘタの先端を切り落とし、ガクを取り除き、塩をふって板ずりをします。
2.鍋にお湯を沸かし、1を1分ほどゆでてお湯を切り、粗熱を取ります。
3.薄い斜め切りにします。
4.生姜は皮をむき、千切りにします。
5.ボウルに(A)を入れて混ぜ合わせ、3と4を加えて和えます。
6.器に盛り付け、白いりごまを散らして完成です。

簡単 オクラとエリンギのオイマヨ炒め

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オクラとエリンギのオイマヨ炒めはいかがでしょうか。マヨネーズのコクとオイスターソースの奥深い味わいがマッチして、リピート間違いなしの一品になりますよ。オクラの食感と噛むごとに旨みが出てくるエリンギとの相性も抜群です。しっかり味でごはんのおかずやお酒のおつまみにもぴったりなので、ぜひ作ってみてくださいね。

材料(2人前)

  • オクラ・・・8本
  • 塩 (板ずり用)・・・小さじ1
  • エリンギ (50g)・・・1本
  • (A)マヨネーズ・・・小さじ2
  • (A)オイスターソース・・・小さじ2
  • 有塩バター・・・10g

作り方

1.オクラは塩をふり、板ずりをして流水で洗い、水気を切ります。ヘタは切り落とし、斜め半分に切ります。
2.エリンギは長さ半分に切り、薄切りにします。
3.中火で熱したフライパンに有塩バターを入れ、1、2を加えてしんなりするまで炒めます。
4.(A)を加えて中火で炒め合せます。全体に味がなじんだら火から下ろし、お皿に盛り付けて完成です。

豚バラ肉とオクラの味噌汁

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ほっとする味わいの、豚バラ肉とオクラの味噌汁をご紹介します。ジューシーな旨みの豚バラ肉とオクラのとろみが合わさり、いつもとはちょっと違ったおみそ汁を楽しめますよ。まろやかなみその風味とごま油の香りがよく、シャキシャキした食感のオクラもいいアクセントになっています。10分あれば作れますので、ぜひ献立のレパートリーに加えてみてくださいね。

材料(2人前)

  • 豚バラ肉 (薄切り)・・・50g
  • オクラ (計30g)・・・2本
  • 塩 (板ずり用)・・・小さじ1/4
  • 水・・・400ml
  • 顆粒和風だし・・・小さじ1
  • みそ・・・大さじ1
  • ごま油・・・大さじ1/2

作り方

1.オクラはヘタの先端を切り落としガクをむき、塩をふり板ずりをし流水で流し5mm幅に切ります。
2.豚バラ肉は3cm幅に切ります。
3.鍋を中火で熱しごま油をひき2を炒めます。
4.豚バラ肉に火が通ったら水を入れ中火で加熱します。
5.ひと煮立ちしたらアクを取り除き中火のまま1、顆粒和風だしを入れます。
6.オクラに火が通ったら弱火にし、みそを溶き入れます。
7.みそが溶けたら火から下ろし器によそいできあがりです。

オクラの冷凍保存はこれでばっちり!

いかがでしたか。今回は管理栄養士監修の、オクラをおいしく冷凍する方法と、おすすめレシピをご紹介しました。検証ではゆでてから冷凍するのをおすすめしましたが、どちらの方法もオクラのおいしさは保たれていたので、お好みやレシピによって使い分けてみてくださいね。おすすめレシピとあわせて、ぜひ参考にしてみてください!

監修:クラシル 管理栄養士 樺沢風音

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