ごはんのお供の定番でもある「漬物」。野菜や魚介類などをより長く保存するための工夫として、古くから親しまれてきた食品の一つです。この記事では、数ある漬物の種類や名前、日本の漬物文化について解説します。記事の後半では、おうちで作れる漬物のおすすめレシピもご紹介しているので、ぜひ最後までご覧くださいね。
漬物にはどれくらい種類があるの?味や特徴、お家で作れるレシピもご紹介
- 目次
- 漬物とは?
- 漬物の種類
- ご当地漬物
- 漬物の作り方や保存方法
- 漬物のおすすめレシピをご紹介!
- いろいろな漬物を食べて比べてみよう!
漬物とは?
「漬物」とは、野菜などの食材を塩やしょうゆ、酢、みそ、麹といった調味料に漬けこんだものです。食材をそのまま食べるのとはまた違った風味を楽しめるだけではなく、保存性を高めることができます。ごはんのお供にもお酒のおつまみにもぴったりなので、毎日の食卓に欠かせないというご家庭も多いのではないでしょうか。
漬物のはじまりははっきりとわかっていませんが、今から2000年ほど前の大和時代には、食品を塩漬けにして保存していたともいわれています。
漬物の種類
漬物は、使う食材や調味料、どれくらいの期間漬けるかによってさまざまな種類があります。また、地域の特色を反映した漬物もあるんですよ。以下で漬物の種類をいくつかチェックしてみましょう!
塩漬け
漬物のはじまりともいわれる塩漬け。保存性が高まるだけではなく、食材の水分が抜けしんなりとした特有の食感になります。
しょうゆ漬け
しょうゆの風味やコクを活かした漬物。しょうゆだけではなく香辛料などを加える場合もあります。福神漬けや松前漬け、つぼ漬けなどは、しょうゆ漬けで作られた漬物です。
酢漬け
酢漬けは、さっぱりとした味わいが特徴です。梅酢やりんご酢など、使う酢の種類によっても風味が変わります。らっきょう漬けや千枚漬け、ピクルスなどがこれにあたります。
ぬか漬け
ぬか漬けは、米ぬかに塩を加えたぬか床に食材を漬けこみます。乳酸発酵による旨味と酸味が食材に移るのが特徴で、きゅうりやにんじん、なす、白菜などの野菜が漬け込まれる場合が多いです。また、たくあんも一般的には塩とぬかで漬け込むため、ぬか漬けの一種です。
みそ漬け
みそやみりんを使った漬け床に食材を漬けこみ、みその風味を楽しむみそ漬け。野菜以外にも肉や魚を漬けこむこともあります。みそ漬けした魚を焼いたものが「西京焼き」です。
粕漬け
日本酒やみりんを作るときの副産物「酒粕」や「みりん粕」を漬け床にした漬物。特有の風味や甘味があるのが特徴で、奈良漬けやわさび漬けが代表的なものです。
浅漬け
浅漬けは、食材を調味液に短時間漬けて作ります。使われることの多い野菜はきゅうりや白菜、なす、かぶなどで、あっさりとした味わいで、食材のおいしさをそのまま活かせるのが魅力です。数十分漬けるだけでできる「即席漬け」や、一晩漬けこむ「一夜漬け」があります。
梅干し
梅の実を塩漬けしてから天日干しし、さらに梅酢に漬けたのが梅干しです。最近では減塩タイプの梅干しも売っていますが、昔ながらの製法で作られたものは塩分濃度が高く、保存性が高くなります。
ご当地漬物
上記でご紹介した漬物以外にも、全国にはその土地ならでは漬物もあります。代表的なものをいくつかご紹介します。
いぶりがっこ(秋田県)
大根を囲炉裏で燻し、米ぬかで漬けこんだ漬物。雪国のため冬の日照時間が短く天日干しをするのが難しいため、作られるようになりました。
福神漬け(東京都)
明治時代、東京上野近辺で作られていた野菜をしょうゆ漬けにした漬物。7種類の野菜を使っていたことから、七福神にちなんで名づけられました。
野沢菜漬け(長野県)
寒さの厳しい冬に畑で青菜が収穫できなくなることから、保存用に青菜を仕込むようになったのが野沢菜漬けの始まりとされています。日本3大漬け菜の一つで、ほかには広島県の広島菜漬けと熊本県の高菜漬けがあります。
奈良漬け(奈良県)
きゅうりやなす、瓜などの野菜を酒粕に漬けこんだものが奈良漬けです。ただ漬けこむだけではなく、下ごしらえとして塩漬けにし、それから酒粕を何度も入れ替えながらべっこう色になるまで漬けこむのが特徴で、完成までに半年から5年以上かかるものもあります。旨味や甘味に加え、日本酒の香りも感じられる味わいです。
漬物の作り方や保存方法
次に、漬物の作り方をチェックしてみましょう。
漬物は、食材を塩やしょうゆなどの調味料に漬けて作るのが基本ですが、漬ける前に食材を天日干ししたり、ゆでて下処理してから調味料に漬けるなど、工程はさまざま。また、先程漬物の種類のところでもご紹介したように、みそや酢など、使われる調味料もさまざまです。
さらに、漬けたあとに発酵させる「発酵漬物」と発酵させない「無発酵漬物」があります。発酵漬物では、乳酸菌が野菜から出た水分や糖分を利用し、乳酸を生成します。これによって、特有の風味や酸味が生まれるのです。
漬物は保存性を高めるために考案されたものですが、どんな方法で保存してもいいわけではありません。市販品で常温保存が可能とされているものもありますが、それ以外のものは冷蔵庫で保存してくださいね。また、湿度や酸素によっても雑菌が繁殖しやすくなるので、密閉性の高い容器に入れて保存しましょう。ちなみに、塩分濃度の高いものほど保存性が高いといわれています。
漬物のおすすめレシピをご紹介!
ここからは、おうちで作れる漬物のおすすめレシピをご紹介します。きゅうりや生姜、クリームチーズなど、バラエティ豊かな漬物のレシピをピックアップしたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
簡単でおいしい きゅうりの浅漬け
ピリッと辛い鷹の爪がアクセント!きゅうりの浅漬けを作ってみましょう。ジッパー付き保存袋に、カットしたきゅうりと塩、顆粒和風だし、鷹の爪輪切りを入れて漬けこむだけなのでとっても簡単です。ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。
新生姜の酢漬け
やわらかな食感の新生姜を使って、酢漬けを作ってみませんか?新生姜のさわやかな辛味が、酢と砂糖を使った甘酸っぱい調味液によく合います。どんな料理にも合わせやすく、箸休めにぴったり!献立に取り入れやすい一品です。
大根の昆布酢漬け
余った大根の消費に便利な、大根の昆布酢漬けをご紹介します。大根を昆布や酢、砂糖などと一緒に半日以上漬け込むだけなのでとっても簡単!さっぱりとした味わいで、お口直しにもぴったりですよ。
セロリのみそ漬け
材料はセロリとみそと砂糖だけ!パパッと作れるセロリのみそ漬けのご紹介です。シャキシャキと歯ごたえのいいセロリとみその風味で、ごはんはもちろん、お酒にもよく合いますよ。ぜひお試しくださいね。
クリームチーズの味噌塩麹漬け
おつまみにぴったりな、クリームチーズの味噌塩麹漬けはいかがでしょうか。塩麹とみその風味がクリームチーズと相性抜群で、やみつきになる味わいですよ!ぜひ作ってみてくださいね。
カブの粕漬け
酒粕の風味がたまらない、カブの粕漬けをご紹介します。カブのポリポリとした食感とみそのコク、酒粕の香りがよく合います。おかずにもおつまみにもぴったりで、どんどん箸が進む一品。ぜひチャレンジしてみてください。
いろいろな漬物を食べて比べてみよう!
今回は、漬物の歴史や種類、作り方について解説し、おうちで作れるおすすめレシピをご紹介しました。ご紹介したレシピは簡単に作れるものばかりで、あと一品ほしいときのおかずにもぴったりですよ。ぜひ参考にしてみてくださいね。
