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「板ゼラチン」と「粉ゼラチン」の違いは?代用はできるの?

「板ゼラチン」と「粉ゼラチン」の違いは?代用はできるの?

ゼラチンには「板ゼラチン」と「粉ゼラチン」がありますが、このふたつの違いをご存知ですか?基本的にご家庭向けのレシピは粉ゼラチンを使ったものが多く「板ゼラチンは使ったことがないから違いがよく分からない」という方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、それぞれの特徴や使い方について解説します。使い分けることでよりおいしく仕上がるおすすめのレシピも合わせてご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

  • 目次
  • ゼラチンとは?
  • それぞれの特徴や向いている料理は?
  • 同じ分量で代用できるの?
  • 扱いやすい「粉ゼラチン」を使ったおすすめレシピをご紹介
  • 板ゼラチンと粉ゼラチンを使い分けてみよう

ゼラチンとは?

ゼラチンとは動物性たんぱく質の一種で、牛や豚の皮に含まれるコラーゲンから作られています。お湯に溶かして冷やすと固まり、ゼリーやムース、マシュマロなどを作る際によく使われます。融点は約30℃と低いため、体温でスッと溶ける口どけの良さが特徴です。

それぞれの特徴や向いている料理は?

板ゼラチンと粉ゼラチンは、どちらも原材料は同じ「動物性たんぱく質」。形状が違うだけと思われがちですが、実は仕上がりや使い勝手に違いがあります。まずは特徴を表で整理してみましょう。

特徴 板ゼラチン 粉ゼラチン 顆粒ゼラチン
形状 シート状
(1枚約2g)
粉末状 顆粒状
計量のしやすさ 枚数で
数えやすい
グラム単位 グラム単位
溶けやすさ やや溶けにくい 溶けやすい
固まりやすい
そのまま溶ける
仕上がりの特徴 透明度高い
なめらか
弾力が強い レシピ次第
向いている料理 ムース、ゼリー グミ、プリン 手軽なお菓子全般

板ゼラチンとは

板ゼラチンは薄いシート状で、1枚の重さが約2g。枚数で計量できるため、大量に使用する業務用やプロ向けに便利です。使用時は氷水でふやかしてから水気を絞り、温かい材料に溶かし込みます。

やや溶けにくい点はあるものの、味のクセもなく透明感があり、舌触りがなめらかに仕上がるため、ゼリーやムースに向いています。

粉ゼラチンとは

粉ゼラチンは家庭用で扱いやすい形状。グラム単位で計量でき、少量使いに向いています。水でふやかしてから加熱した液体に混ぜたり、冷たい材料の場合は湯せんで溶かしてから加えます。

クセはややありますが、溶かしやすく固まる時間も短いので、お菓子作り初心者の方でも扱いやすいのが特徴です。固まりやすく弾力が出るので、グミやプリンにぴったりです。

顆粒ゼラチンとは

顆粒ゼラチンはふやかす手間が不要で、そのまま加えられる便利なタイプです。レシピに「粉ゼラチン」と書かれていても、ふやかす手順がない場合は顆粒ゼラチンを想定しているケースが多いので注意しましょう。

同じ分量で代用できるの?

板ゼラチンと粉ゼラチンは主成分が同じため、基本的には同じグラム数で代用可能です。ただし、食感や仕上がりには違いが出るので注意しましょう。

同じ分量でゼリーを作った場合
・板ゼラチン→透明感があり、なめらかな舌触り
・粉ゼラチン→プルンと弾力のある食感

また、粉ゼラチンは「ふやかす水の分量」がレシピに含まれていることがあります。一方で板ゼラチンは水に浸したあと水気をしっかり絞って使うため、完全に同じ分量での代用は難しい場合があります。特に、厳密な計量が求められるお菓子作りでは、できるだけレシピに指定された形状のゼラチンを使うのがおすすめです。

扱いやすい「粉ゼラチン」を使ったおすすめレシピをご紹介

ここからは、ご家庭でも扱いやすい「粉ゼラチン」を使ったおすすめのレシピをご紹介します。毎日のおやつやデザートにぴったりな、ぷるんとした食感を楽しめるレシピをピックアップしているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

3種ベリーのしゅわしゅわゼリー

サイダーとカラフルなベリーを使った見た目もかわいらしいゼリーのレシピをご紹介します。しゅわしゅわとした食感が楽しく、お子様も喜ぶこと間違いなしの一品です。簡単にお作りいただけるので、ぜひ試してみてくださいね。

手軽に作れる ふるふるコーヒーゼリー

インスタントコーヒーを使って手軽に作れる、コーヒーゼリーです。ほろ苦いコーヒーゼリーに、ホイップクリームをのせて仕上げました。さっぱりと食べられるので、おやつにはもちろん食後のデザートにもおすすめです。

きらきら夏みかんのヨーグルトムース

夏みかんをふんだんに使った、爽やかなヨーグルトムースです。口の中でスッと溶けるような舌触りが心地よい、リピート必至の一品!崩したジュレをのせれば見た目も美しく仕上がります。

簡単 もっちもち黒糖ゼリー

材料3つで手軽に作れる、もちもち食感の黒糖ゼリーです。こちらのレシピでは粉ゼラチンを多めに加えて、もっちりとした食感に仕上げました。まるで和菓子のような食感に、驚くこと間違いありませんよ!

ジャムで簡単 ストロベリーパンナコッタ

なめらか食感のストロベリーパンナコッタです。いちごジャムを使うことで季節を問わず、手軽に作ることができますよ。牛乳の量を減らして生クリームを多めに加えると、リッチな味わいに仕上がりますのでお好みでアレンジしてみてくださいね。

材料4つ きらっとかわいいはちみつレモンのグミ

甘酸っぱいおいしさのはちみつレモングミです。グミなど弾力のあるものを固める場合は、やはり粉ゼラチンがおすすめです。ご家庭で作るのは難しいイメージがありますが、実は少ない材料で手軽に作れますのでぜひお試しください。

板ゼラチンと粉ゼラチンを使い分けてみよう

今回は、板ゼラチンと粉ゼラチンの違いや使用方法、おすすめのレシピをご紹介しました。それぞれ基本的な成分は同じですが、使い方や仕上がりは異なります。やわらかな食感に仕上げたいときは板ゼラチン、プルンと弾力を出したいときは粉ゼラチンと、使い分けながら料理の幅を広げてみてくださいね。

クラシルでは、今回ご紹介した以外にもゼラチンを使ったレシピを掲載しています。ぜひお気に入りのレシピを見つけて、日々の料理に取り入れてみてください。

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2024.1.25 最終更新

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