最終更新日 2024.1.25

「板ゼラチン」と「粉ゼラチン」の違いは?代用はできるの?

「板ゼラチン」と「粉ゼラチン」の違いは?代用はできるの?

ゼラチンには「板ゼラチン」と「粉ゼラチン」がありますが、このふたつの違いをご存知ですか?基本的にご家庭向けのレシピは粉ゼラチンを使ったものが多く「板ゼラチンは使ったことがないから違いがよく分からない」という方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、それぞれの特徴や使い方について解説します。使い分けることでよりおいしく仕上がるおすすめのレシピも合わせてご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

  • 目次
  • ゼラチンとは?
  • それぞれの特徴や向いている料理は?
  • 同じ分量で代用できるの?
  • 扱いやすい「粉ゼラチン」を使ったおすすめレシピをご紹介
  • 3種ベリーのしゅわしゅわゼリー
  • 手軽に作れる ふるふるコーヒーゼリー
  • きらきら夏みかんのヨーグルトムース
  • 簡単 もっちもち黒糖ゼリー

ゼラチンとは?

ゼラチンとは動物性たんぱく質の一種で、牛や豚の皮に含まれるコラーゲンから作られています。主にゼリーやムース、マシュマロなどを固めるときに使われており、お湯で溶かして冷やし固めることでプルンとした食感に仕上げることができます。また、融点が30℃前後と低く、体温で溶けるので口溶けがいいのも特徴です。

それぞれの特徴や向いている料理は?

板ゼラチンと粉ゼラチンの原材料や主成分は同じ「動物性たんぱく質」です。製造の工程で板状に固められたものが板ゼラチン、粉末にされたものが粉ゼラチンになります。「板ゼラチンと粉ゼラチンは、形だけが違うもの」と思われがちですが、実は使い方や仕上がりにも微妙な差があるんです。まずは、それぞれの違いについて解説します。

◆板ゼラチンとは?
板ゼラチンは、薄いシート状をしています。1枚の重量が約2gなので、キッチンスケールを使わなくても「1枚、2枚・・」と枚数で計量することができ、一度に多くの量を使うときや業務用に適しています。

使用する際は1枚ずつ氷水でふやかし、しっかりと水気を絞ってから温かい材料と合わせます。やや溶けにくいという難点はありますが、クセが少なく他の材料の味を邪魔しません。また、透明度が高くなめらかな舌触りに仕上がるので、やわらかいゼリーやムースを作るときに向いています。

板ゼラチンについてもっと知りたい方はこちらもチェック!

◆粉ゼラチンとは?
粉ゼラチンは、細かい粉末状をしています。グラム単位で計量することができるので、ご家庭で少量ずつ使う場合に適しています。

使用する際は水でふやかして温めた液体に加えたり、液体が冷たい場合には、ふやかした粉ゼラチンを湯せんで溶かしてから加えます。少しクセがありますが、溶かしやすく固まる時間も短いので、お菓子作り初心者の方でも扱いやすいのが特徴です。また、プルンと弾力のある食感に仕上がるので、グミを作るときやゼラチンでプリンを固めるときなどに向いています。

♦︎顆粒ゼラチンとは?
板ゼラチンと粉ゼラチンのほかに「顆粒ゼラチン」というものもあります。こちらは水でふやかさずに、そのまま溶かすことができるのでとても便利です。

レシピによって「粉ゼラチン」と表記してあっても、ふやかす工程が書かれていないことがありますが、その場合はこちらの顆粒ゼラチンを使っていることが多いので注意が必要です。

同じ分量で代用できるの?

板ゼラチンと粉ゼラチンの主成分は同じなので、同量のグラム数で代用することができます。しかし、仕上がりには微妙な差が出てくるので注意が必要です。

例えば、同量のグラム数でゼリーを作る場合、板ゼラチンの方はなめらかな舌触りに仕上がりますが、粉ゼラチンはプルンと弾力のある食感に仕上がります。

また、レシピによっては粉ゼラチンをふやかす水の分量が、材料に含まれている場合があります。板ゼラチンは水気をしっかりと絞って使うため、正確に同じ分量で代用するのは難しいでしょう。厳密な計量が必要なお菓子や料理を作るような場合は、できるだけ代用は避けるようにしましょう。

扱いやすい「粉ゼラチン」を使ったおすすめレシピをご紹介

ここからは、ご家庭でも扱いやすい「粉ゼラチン」を使ったおすすめのレシピをご紹介します。毎日のおやつやデザートにぴったりな、ぷるんとした食感を楽しめるレシピをピックアップしているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

3種ベリーのしゅわしゅわゼリー

サイダーとカラフルなベリーを使った見た目もかわいらしいゼリーのレシピをご紹介します。しゅわしゅわとした食感が楽しく、お子様も喜ぶこと間違いなしの一品です。簡単にお作りいただけるので、ぜひ試してみてくださいね。

手軽に作れる ふるふるコーヒーゼリー

インスタントコーヒーを使って手軽に作れる、コーヒーゼリーです。ほろ苦いコーヒーゼリーに、ホイップクリームをのせて仕上げました。さっぱりと食べられるので、おやつにはもちろん食後のデザートにもおすすめです。

きらきら夏みかんのヨーグルトムース

夏みかんをふんだんに使った、爽やかなヨーグルトムースです。口の中でスッと溶けるような舌触りが心地よい、リピート必至の一品!崩したジュレをのせれば見た目も美しく仕上がります。

簡単 もっちもち黒糖ゼリー

材料3つで手軽に作れる、もちもち食感の黒糖ゼリーです。こちらのレシピでは粉ゼラチンを多めに加えて、もっちりとした食感に仕上げました。まるで和菓子のような食感に、驚くこと間違いありませんよ!

ジャムで簡単 ストロベリーパンナコッタ

なめらか食感のストロベリーパンナコッタです。いちごジャムを使うことで季節を問わず、手軽に作ることができますよ。牛乳の量を減らして生クリームを多めに加えると、リッチな味わいに仕上がりますのでお好みでアレンジしてみてくださいね。

材料4つ きらっとかわいいはちみつレモンのグミ

甘酸っぱいおいしさのはちみつレモングミです。グミなど弾力のあるものを固める場合は、やはり粉ゼラチンがおすすめです。ご家庭で作るのは難しいイメージがありますが、実は少ない材料で手軽に作れますのでぜひお試しください。

板ゼラチンと粉ゼラチンを使い分けてみよう

今回は、板ゼラチンと粉ゼラチンの違いや使用方法、おすすめのレシピをご紹介しました。それぞれ基本的な成分は同じですが、使い方や仕上がりは異なります。やわらかな食感に仕上げたいときは板ゼラチン、プルンと弾力を出したいときは粉ゼラチンと、使い分けながら料理の幅を広げてみてくださいね。

クラシルでは、今回ご紹介した以外にもゼラチンを使ったレシピを掲載しています。ぜひお気に入りのレシピを見つけて、日々の料理に取り入れてみてください。

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