ハンバーグのつなぎや揚げ物の衣に大活躍する「パン粉」。サクサクの食感やジューシーな味わいを生み出す食材ですが、ついうっかり切らしてしまうこともありますよね。今回は、パン粉がないときの代用品として使える食材をハンバーグや揚げ物に使用し、その味わいや食感の違いを検証しました。パン粉を使ったおすすめレシピもご紹介していますので、ぜひ最後までご覧くださいね!
パン粉がないときの代用アイデアを検証!パン粉の役割も解説
- 目次
- パン粉の役割は?
- パン粉の代用アイデアをご紹介!
- ハンバーグやコロッケの作り方は以下の条件で統一しました
- 食パンを使った代用方法
- おからを使った代用方法
- お麩を代用する方法
- パン粉の代用方法として最も使いやすいのは…?
- 身近なパン粉の代用品をほかにもご紹介!
パン粉の役割は?
パン粉は食材と混ぜて使うことで、それぞれをうまくまとめてくれる「つなぎ」の役割があります。具材を崩れにくくする「つなぎ」の役割をしてくれるものには水、塩、砂糖などがありますが、パン粉にはこれら3つのすべてが含まれています。
ハンバーグのつなぎとして使用する際は、お肉などの食材の旨みや水分を吸収して中に閉じ込めてくれるので、ふっくらジューシーな仕上がりになります。また、パン粉を加えることで冷めてもやわらかい食感が保てるのも特徴です。
パン粉は揚げ物の衣としても欠かせない食材ですよね。小麦粉と卵、パン粉をつけて揚げることで具材の水分が蒸発するのを防ぎ、中の具材をふわっとやわらかく仕上げてくれる役割があります。また、パン粉自体の水分はほどよく蒸発するため、口当たりの軽いサクサクとした食感になります。
パン粉の代用アイデアをご紹介!
ここからはパン粉がないときに代用できる食材として、食パン、おから、お麩をそれぞれコロッケの衣とハンバーグのつなぎとして使い、そのおいしさや食感にどのような違いが生まれるかを検証しました!
ハンバーグやコロッケの作り方は以下の条件で統一しました
ハンバーグ:牛豚合びき肉+卵にそれぞれの代用品を加える
コロッケ:じゃがいも+牛豚合びき肉&炒め玉ねぎを使ってタネを作り、薄力粉→溶き卵→それぞれの代用品をつけて油で揚げる
食パンを使った代用方法
初めにご紹介するのは、食パンを使った代用方法です。
食パンをパン粉として代用するときは、フードプロセッサーやおろし金で細かく粉砕します。おろし金を使うときは、あらかじめ冷凍しておいたほうがおろしやすくなりますよ。
おろし金を使うとすりおろす時間がかかるので、お持ちであればフードプロセッサーを使うほうがおすすめです!
食パンを細かく粉砕して加えたハンバーグは、お肉のジューシーさを感じる仕上がりになりました!また、同じ「パン」なので、代用品として使うときに違和感がなく、とても使いやすかったです。
コロッケの衣に食パンを使ってみると、スタンダードなおいしいコロッケに仕上がりました!ザクザクとした歯ごたえのある衣が印象的でした。
おからを使った代用方法
次はパン粉の代わりにおからを使った代用方法です。
おからはほかの2つの食材と違って、すり下ろさなくても使えるのが便利なところです。
おからはそのままでも使えますが、フライの衣として使うときには、水分量を調節するために一度フライパンなどで乾煎りしてから使うのがおすすめ。つなぎとして使う場合は、乾煎りしなくてもOKですよ!
おからを加えたハンバーグは少しぼそぼそした食感はありましたが、食べ応え抜群でかなりボリューム感がありました!
続いてはコロッケ。乾煎りしたおからを、タネにまぶしていきます。
試しにおからを乾煎りせずにまぶそうとしてみたところ、タネにくっつきにくい印象がありました。揚げ物の衣に使う場合は、やはり乾煎りしてからのほうがよさそうです!
揚げているときに、衣がポロポロッと少しはがれてきてしまうこともありました。
おからを衣にしたコロッケは、表面の食感がサクッほろっといった印象で、こちらもハンバーグと同様にかなり満足感を感じる一品になりました!
お麩を代用する方法
最後に紹介するのは、お麩を使った代用方法です。
お麩をパン粉として代用するときは、厚めの保存袋を用意し、麺棒などで細かくなるまで叩きます。
薄手のポリ袋だと叩いている間に破けてしまう可能性があるので、ご注意くださいね!
めん棒で叩くだけでも十分パン粉の代用品として使えますが、フードプロセッサーをお持ちの方はそちらを使うと、より均一にきめ細かい衣に仕上げることができますよ。
お麩を加えたハンバーグは口当たりがなめらかで、代用した3つの食材の中では最もジューシーに感じました!
コロッケにまぶすときにも、ほかの代用品に比べて衣が均等に付きやすい印象でした。
お麩を衣にしたコロッケは表面の食感がサクッとしていて、口当たりがとても軽かったです!
パン粉の代用方法として最も使いやすいのは…?
今回の検証でパン粉の代用品として一番使いやすいのは、「食パン」でした!パン粉の素材でもある「食パン」は食べたときの違和感がなく、ハンバーグに使ったときもジューシーに感じました。
おからは少しぼそぼそっとした食感がありますが、おかずにボリューム感を出したいときにはおすすめです!
お麩は質量が小さいため、パン粉やおからと比べて少し量が必要になるかもしれませんが、粒子が細かいので口当たりの軽い食感が楽しめるのが魅力です。パン粉を使ったときとはまた違った味わいが楽しめるので、機会があったらぜひ試してみてくださいね!
身近なパン粉の代用品をほかにもご紹介!
今までに紹介した食パンとおから、お麩のほかにパン粉の代わりになる身近な食材をご紹介します。ぜひおうちにあるもので試してみてくださいね!
米粉
米粉は揚げ物にもハンバーグにも使えるパン粉の代用品です。揚げ物にするとパン粉に近いサクサクの仕上がりに、ハンバーグにするとしっとりとなめらかな食感に仕上がります。小麦や卵にアレルギーがある方でも使いやすい食材です。
小麦粉
小麦粉は表面にまぶすことで肉汁を閉じ込める役割があるので、ハンバーグを作るときにおすすめです。小麦粉をまぶすと表面が少しサクッと焼き上がりで、噛むと肉汁が溢れ出て絶品。どの家庭にもある身近な材料なので、ぜひ試してみてくださいね!
コーンフレーク
朝食でよく食べるコーンフレークは、揚げ物の衣におすすめです。パン粉よりもザクザクとした食感が特徴。厚めの保存袋にコーンフレークを入れて、綿棒で砕いてから使ってくださいね。甘みが少ない無糖のコーンフレークがぴったり。歯応えのある揚げ物が好みな方はぜひ試してみてください!
パン粉を使ったおすすめレシピをご紹介!
ここからは、パン粉を使ったおすすめレシピをご紹介します。チーズ入り煮込みハンバーグやコロッケ、エビフライなど、ジューシーな旨みやサクサクの食感が楽しめるレシピをピックアップしたので、ぜひチェックしてみてくださいね!
チーズイン 煮込みハンバーグ
市販のデミグラスソースにトマトの旨みが溶け込んだコク深いソースといただく、煮込みハンバーグはいかがでしょうか。中からとろーりチーズが顔をだす、絶品のチーズインハンバーグがおうちでも作れますよ。お肉のジューシーな旨みや玉ねぎの甘みがぎゅっと詰まったハンバーグは、ソースと絡めて最後のひと口までおいしくいただけます。ぜひ作ってみてくださいね!
定番のコロッケ
外はサクッと、中は旨みたっぷりのじゃがいもが詰まったコロッケをご紹介します。一見難しそうに見えるコロッケですが、電子レンジを使った時短調理で手際よく仕上がります。合びき肉の旨みや玉ねぎの甘みがほくほくのじゃがいもとマッチして、素朴ながらもどこか奥深い味わいを感じる一品に!キャベツやトマトを添えると、彩りも鮮やかになりますよ。ぜひトライしてみてくださいね。
みんな大好き エビフライ
サクサクの衣とふわふわのエビが存在感抜群の、エビフライはいかがでしょうか。衣をまぶして揚げるだけのシンプルな一品ですが、濃厚なエビの旨みが口いっぱいに広がり、思わず笑顔になるおいしさですよ。コク旨なタルタルソースや爽やかなレモン汁をかけていただいても絶品です!肉厚なエビの甘みがストレートに感じられるメニューなので、ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。
鶏むね肉のみそパン粉焼き
味噌の甘いコクがクセになる鶏むね肉のみそパン粉焼きをご紹介します。味噌ベースのタレで鶏むね肉を味つけ、パン粉をまぶしてサクサク食感に焼き上げました。揚げずにできる簡単レシピなので、時間がないときにおすすめですよ。ぜひ作ってみてくださいね!
ホットケーキミックスで 簡単カレーパン
ホットケーキミックスとパン粉で簡単に作れるカレーパンはいかがでしょうか。ほんのり甘い生地とコクのあるカレーが相性抜群!パン粉をまぶしてきつね色になるまで揚げると、外はサクサク中はふわふわの食感に仕上がりますよ。小腹が空いたときにぴったりのレシピです。
パン粉の代用方法はこれでマスター!
今回は、パン粉の代用アイデアについて、実際の検証を交えてご紹介しました。パン粉がないときでも「食パン」や「お麩」などの身近な材料を使って代用できることを知っていれば、買い物に行く時間が取れない日でも献立の幅が広がりますね。今回ご紹介したレシピと合わせて、ぜひ参考にしてみてくださいね!