最終更新日 2024.6.14

そうめんの薬味を定番から変わり種まで16種類ご紹介!薬味の役割についても解説

そうめんの薬味を定番から変わり種まで16種類ご紹介!薬味の役割についても解説

「そうめん」を食べるときに欠かせない「薬味」。ネギや生姜、ミョウガなどおうちでいつも使っている薬味があるかもしれませんが、毎回同じだと飽きてしまうこともありますよね。そこで今回は、そうめんの薬味の定番から変わり種まで、16種類をご紹介します!薬味の役割についても解説しているので、チェックしてみてくださいね。

  • 目次
  • そうめんの薬味の役割とは?
  • そうめんの薬味の種類【定番】
  • ねぎ
  • 生姜
  • ミョウガ
  • 大葉
  • 大根おろし
  • 白ごま

そうめんの薬味の役割とは?

そうめんは、淡白な味わいの麺をつゆにつけて食べる麺料理です。日本では夏の風物詩とも言える食べ物の一つで、夏の間は頻繁に食卓に上るというご家庭も多いですよね。ただ、さっぱりとした味わいが魅力である一方、食べ続けていると物足りなく感じることも。そこで活躍してくれるのが、今回のテーマである「薬味」です。しょうがやみょうが、ネギなど、薬味の味や香りをプラスすることで一気に風味が増して、そうめんを最後まで飽きずに楽しめます。

そんなそうめんに欠かせない「薬味」について、ここで少しおさらいしてみましょう。

薬味とは、香りまたは味の強い野菜や果物などの総称で、わさびや生姜、ネギといった香辛料や香味野菜などがそれにあたります。料理に少量添えるだけで、香りや辛味、酸味といった特有の風味が加わり、味に奥行が出るため、そうめんだけでなく、日々の料理に取り入れている方も多いのではないでしょうか。

「薬の味」という名前からもわかるように、薬味はもともと医学用語として使われていたのだそうです。古来から中国では、生薬は酸味、苦味、甘み、辛味、塩味、これら五味のうち1つか2つ以上の性質を持っていて、それぞれに薬効があると信じられてきました。香りや味の強い生姜などは漢方の補助薬として少量加えられていた食材で「加薬味」などと呼ばれていたため、そこから料理に添えられる風味の強い食材が「薬味」と呼ばれるようになったと言われています。

ちなみに日本では、平安時代ころから汁物にはゆずが、江戸時代ころからうどんには大根やこしょうが薬味として使われていたそうです。

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2024.7.11 最終更新

そうめんの薬味の種類【定番】

薬味について確認したところで、早速、そうめんに使われる薬味の種類や特徴について確認してみましょう。まずは定番の薬味をご紹介します。

ねぎ

そうめんの薬味といったら、まずはねぎを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。特有の香りと辛味があり、そうめん以外の麺類や汁物などの薬味、さらには主菜から副菜までさまざまな料理のトッピングとしても親しまれている、馴染み深い食材です。一言でねぎといってもいくつかの種類があるので、ツンとした辛味を楽しみたいときは白ねぎ、香りや彩りを楽しみたいときは青ねぎにするなど使い分けるのもおすすめです。

生姜

そうめんの薬味に生姜を使うと、キリッとした風味とさわやかな香りがプラスされ、清涼感のある味わいに。すりおろしたものはもちろん、千切りにしてもおいしいですよ。千切りにする場合は、生姜の繊維に沿って切るとシャキッとした食感を楽しめます。

ミョウガ

生姜の仲間であるミョウガは、シャキシャキとした食感と清涼感のある風味が魅力。私たちが食べているのはつぼみの部分で、地下茎から直接出る花穂を摘み取るので「花ミョウガ」とも呼ばれます。そうめんの薬味として使う場合は小口切りや千切りにするのがおすすめです。小口切りにする場合は繊維を断つように、千切りにする場合は繊維に沿って切ってみてくださいね。

大葉

大葉は「和のハーブ」とも言われるほど香り高く、特有のさわやかな風味が特徴です。そうめんの薬味として使うことで、風味だけでなく鮮やかな緑色が加わり、グッと華やかな仕上がりに。大葉は何枚か重ねてクルクルと巻き、端から千切りにします。それを水の中で軽くほぐしてからしっかりと水気を切るとふんわりと仕上がりますよ。

大根おろし

そうめんのつゆに大根おろしを加えると、ほんのりとした辛味がプラスされ、さっぱりとした味わいを楽しめます。 大根は部位によって辛さや水分量が異なるので、好みによって使い分けるのがおすすめです。先端の部分は水分量が少なく、辛味が強めで、葉元の部分は水分量が多く甘みがあります。真ん中の部分はバランスがよく、辛味と甘味の両方を楽しめますよ。

白ごま

白ごまもそうめんに使われることの多い定番の薬味です。香ばしい風味とコクがプラスされ、味に深みが出ます。炒った白ごまを擦って使うと香ばしさがさらにアップ!そのままかけるとプチプチとした食感がよいアクセントになります。

のり

磯の風味豊かなのりをそうめんの薬味に使うと、一気に奥深い味わいに!そうめん以外にも、そばやうどんといった麺類のトッピングとしても使われる、麺類と相性のよい食材です。少し添えるだけで風味が増すので、刻みのりやもみのりを常備しておくと便利ですよ!

わさび

ツンと鼻に抜ける辛みと香りがたまらないわさびも、そうめんと相性のよい薬味です。手軽に使えるチューブタイプのものは常備しているご家庭も多いと思いますが、もし機会があれば生のわさびを使ってみるのもおすすめです。 実はすりおろす前の生わさびは舐めてもあまり辛くないのだとか!すりおろしたり細かく刻むことによってわさびの細胞が破壊され、あのツンとした辛みが発生するのだそうです。また、この辛味成分は揮発性なので、食べる直前にすりおろすとより辛味を楽しめますよ。

そうめんの薬味の種類【変わり種】

そうめんの定番の薬味は間違いないおいしさですが、変わり種の薬味を使って新しい味わいを楽しんでみるのはいかがでしょうか。以下で、そうめんの変わり種の薬味をご紹介します。

セロリ

特有の強い香りがクセになるセロリは、そうめんにもよく合います。薬味としてセロリを使う場合は、刻んで水に浸けておくとシャキシャキとした歯ざわりを楽しめますよ。ただし、長く浸けると風味が失われてしまうので、短時間さらす程度にしましょう。セロリは、刻んで薬味として使ってもおいしいですが、具材として使うのもおすすめです。トマトや魚介類などと一緒に洋風アレンジも楽しんでみてくださいね。

パクチー

英語では「コリアンダー」、中国語では「香菜(シャンツァイ)」と呼ばれるパクチー。特有の風味があり、そうめんの薬味にすると一気にエスニックな味わいに仕上がります。パクチーを薬味で使いたい場合は、めんつゆをアレンジするのもおすすめ!レモン汁を加えたり、ナンプラーなどを使ってエスニック風味のつゆを作って楽しんでみてください。薬味にするなら葉を細かく刻むと使いやすいですよ。茎や根の部分は葉よりも香りが強いので、つゆの具材として使うのがおすすめです。

玉ねぎ

辛みと甘みがおいしい玉ねぎも、そうめんの薬味としてお試しいただきたい食材です。かつおだしとも相性がよく、つゆが奥深い味わいになります。みじん切りや薄切りにして使ってみましょう。繊維を断つように薄切りにし、水にさらすと辛味が抑えられますよ。

にんにく

にんにくをすりおろしたり細かく刻んで、そうめんの薬味にするのもおすすめです。特有の強い香りが食欲をそそり、箸がどんどん進むおいしさに!和風、洋風、中華、エスニックなど、さまざまなアレンジそうめんに合う万能な薬味です。

削り節

削り節を薬味にすると、つゆの旨味がぐっと増します。削り節といえば、かつおの削り節が家庭料理ではよく使われますが、ほかにもまぐろやサバ、いわしなどから作られた削り節があります。また、削り方にも種類があり、花かつおのような薄削りから厚削り、薄削りをさらに細かくした砕片、粉末タイプなどさまざまです。魚の種類や削り方によって味わいが異なるので、ぜひお試しくださいね。

唐辛子、七味

唐辛子には、ねぎやわさびとはまた違う、舌を熱くさせるような辛味があります。唐辛子を薬味にすることでこの辛味がアクセントとなり、そうめんのおいしさが引き立ちますよ。また、唐辛子を中心として、ごまや山椒、しそなどの7種の食材から作られる七味唐辛子もそうめんにぴったり!少し加えるだけで風味豊かになり、シンプルなそうめんが奥行のある味わいに仕上がります。

ゆず

上品でさわやかな香りをプラスしてくれるゆずは、和食で頻繁に使われる薬味の一つです。そうめんの薬味にする場合は、皮をすりおろしたり、細かく刻んで使ってみましょう。ゆずの香りがふわっと香り、ワンランクアップした味わいを楽しめます。また、ゆずの風味をもっと堪能したいという方は、ゆずの果汁を絞ってつゆに加えるのもおすすめです。

かぼす

ゆずと同じく和柑橘であるかぼす。ゆずよりサイズが大きいのが特徴で、フルーティーな香りと酸味があり、そうめんとも相性抜群です!くし形に切ってそうめんに添え、食べている途中で果汁を絞って味に変化をつけるのがおすすめですよ。

そうめんのおすすめレシピをご紹介!

さてここからは、そうめんのおすすめレシピをご紹介します。食べごたえのある肉味噌そうめんから、レモンや大葉を使ったさっぱりとした味わいのそうめんまで、バラエティ豊かなレシピをピックアップしました。ぜひチェックしてみてくださいね。

さっぱり塩そうめん

そうめんといえば、しょうゆベースのつゆで食べるのが主流ですが、こちらの塩味のつゆもぜひ試してみてください。さっぱりとした味わいにニンニクの風味が効いていて、箸がどんどん進むおいしさですよ。

やみつき ナス肉味噌そうめん

やみつきになるおいしさの、ナス肉味噌そうめんをご紹介します。ほんのりと辛味が効いたコクのある肉味噌が絶品!ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。

レモン香る ツナと大葉のさっぱりそうめん

さっぱりと食べられる、ツナと大葉のそうめんを作ってみましょう。旨味たっぷりのツナを具材にするだけでも十分おいしいですが、レモンや大葉をトッピングすることでさわやかな香りが加わり、食欲をそそる一品に!暑い日にもおすすめのレシピです。

薬味たっぷり梅そうめん

薬味たっぷり!クセになるおいしさの梅そうめんはいかがでしょうか。ミョウガや生姜、長ねぎ、大葉といった薬味をたっぷり使った風味豊かな味わいと、梅の酸味が好相性!このレシピでは梅干しを叩いてペースト状にしましたが、梅肉のチューブを使うとより簡単にお作りいただけます。

やみつき ねぎみそダレ無限そうめん

パパッと作れる、ねぎみそダレ無限そうめんのご紹介です。ねぎの風味とラー油の辛味を効かせたコクのある味噌ダレが麺に絡み、箸が止まらないおいしさ!短時間で簡単に作れるので、忙しい日にもおすすめのレシピです。

薬味を使ってそうめんをアレンジしてみよう!

今回は、そうめんの定番や変わり種の薬味をご紹介しました。薬味で香りや辛味などをつけることで、いつものそうめんがぐっと風味豊かな一品になりますよ!記事の後半でご紹介したレシピも参考に、薬味を活用して、おうちでそうめんのアレンジを楽しんでみてくださいね。

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