焼き魚の添え物をはじめ、さまざまな料理に香りと酸味をプラスしてくれる「かぼす」。上手に保存して、必要なときに必要な分だけ使えたらいいですよね。この記事ではかぼすの冷蔵や冷凍での保存方法を解説します。記事後半のかぼすマヨの冷しゃぶサラダや冷やしかぼすうどんなど、かぼすを使った絶品レシピも必見ですよ。
かぼすをおいしく保存する方法とは?冷蔵や冷凍別に解説!

- 目次
- かぼすとは?
- かぼすの旬
- かぼすの冷蔵での保存方法
- かぼすの冷凍での保存方法と解凍方法
- かぼすを使った絶品レシピ
- かぼすの爽やかな酸味と香りを料理に活かそう
かぼすとは?
かぼすはミカン科ミカン属に属する果物のこと。レモンやゆずと同様、果肉を食べるのではなく酸味や香りを楽しむ香酸柑橘類の仲間です。大きさは100~150gほどで、つるりとした球体をしています。青ゆずやすだちとも見た目が似ていますが、かぼすのほうが一回り以上大きいのが特徴です。
厚い皮の中には透明がかった乳白色の果肉が入っています。かぼすは果実が大きいためひと玉から約30mlもの果汁を絞ることができるんですよ。
果汁は爽やかな酸味と香りが特徴ですが上品な甘みもあり、酸味と甘味のバランスに優れています。かぼすはレモンと同じように香りや酸味を料理にプラスするために使いますが、それだけではなく、焼き魚や唐揚げに絞って爽やかな風味を加えたり、刺し身や天ぷらの風味づけに使うこともできるんです。ドレッシングやポン酢作りにもおすすめ。レモンとはひと味違う爽やかな和風の味わいになります。
そのほか、ドリンクやお酒、デザート作りなどレモンやゆずの代わりに使ってもおいしく召し上がれますよ。
かぼすの旬
かぼすの本来の旬は8~10月ごろで、この時期に出回っているものは露地栽培のものです。秋から冬にかけては貯蔵したものが出荷され、3~7月ごろはハウス栽培されたかぼすが流通します。秋には黄色い皮のかぼすを見かけることもありますが、これは果実が熟して色づいたもの。皮が青いものに比べて風味は少し劣ると言われていますが、酸味がまろやかでひと味違うおいしさを楽しめますよ。
かぼすの冷蔵での保存方法
かぼすを常温で保存すると熟して皮が黄色く変化します。熟するにつれて甘みが増すとともに酸味が減っていき食べやすくなりますが、かぼす特有の香りは飛んでしまいます。風味を損なわないためには冷蔵庫や冷凍庫で保存して熟しにくくするのがおすすめです。ここではまず、冷蔵での保存方法について見ていきましょう。
冷蔵する場合は青くて新鮮なうちに野菜室に入れて保存しましょう。丸ごと保存する場合はペーパータオルで包んでからポリ袋に入れます。カットしたものはラップに包むなどして乾燥を防ぐのがポイントです。どちらのケースもなるべく空気を抜いて空気に触れないようにしましょう。ただし、時間とともに風味が落ちてきてしまうので、冷蔵保存したものも早めに食べ切るようにしましょう。
かぼすの冷凍での保存方法と解凍方法
かぼすは冷凍保存すると果肉の水分が抜けて食感が落ちてしまったり、皮がやわらかくなって絞りづらくなったりしてしまうので、本来は冷蔵保存がおすすめです。多少のえぐみや苦味を感じる場合も。ただし、かぼすを大量に保存したい場合やすぐに使う予定がない場合は冷凍庫で保存するのが便利です!
ここではかぼすをできるだけおいしく冷凍保存する方法をご紹介します。果実を皮ごと冷凍する方法や、果汁、皮の保存方法、それぞれの解凍方法などについて見ていきましょう。
果実を冷凍する場合
かぼすをすぐに使わない場合は丸ごと冷凍するのがおすすめです。洗って水気をしっかり拭き取り、冷凍用保存袋に入れて冷凍しましょう。凍ったまますりおろして皮の風味を楽しむほか、皮ごと解凍して料理に使うこともできます。丸ごと解凍する際は、ラップに包まず電子レンジで加熱するかゆっくり冷蔵庫解凍しましょう。半分にカットして果汁を絞って使います。カットして料理などに使う場合は半解凍の状態にするのがおすすめ。程度な固さがあるときれいな形にカットしやすいですよ。
果汁を冷凍する場合
あらかじめ果汁を絞って冷凍する方法もあります。おすすめなのは果汁を製氷皿に入れて小分けで冷凍する方法。凍ったら製氷皿から出して冷凍保存容器に移し、冷凍保存します。使いたいときは冷蔵庫解凍するだけで簡単に使うことができます。ポン酢やドレッシングに加えたり、氷代わりに凍ったままドリンクに加えて徐々に変化する味わいを楽しむのもおすすめですよ。
皮を冷凍する場合
皮だけを保存する場合は、皮を薄く削ぎ落とすようにカットします。皮の内側の白い部分は苦味が強いので、削ぎ落としておきましょう。ラップで1枚ずつ包んで、冷凍用保存袋に入れて冷凍庫へ。凍ったまますりおろしたり、千切りにしたりして使うことができます。
かぼすを使った絶品レシピ
かぼすの特徴や、おいしさを長持ちさせる保存方法や解凍方法がわかったところでここからは、かぼすを使った絶品レシピをご紹介します。簡単に作れるものをピックアップしているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
かぼすでさっぱり 簡単レンジで照り焼きチキン風
電子レンジで簡単に作れる照り焼きチキン風のおかずです。生姜を効かせた甘辛いタレにかぼすの搾り汁を加えて、鶏もも肉を漬け込みました。かぼすの甘酸っぱい風味で爽やかな後味が楽しめます。いただく前に添えたかぼすを絞るとさらにかぼすのフレッシュな香りを堪能できますよ。ぜひ作ってみてくださいね。
※ご使用の電子レンジの機種や耐熱容器の種類、食材の状態により加熱具合に誤差が生じます。 様子を確認しながら完全に火が通るまで、必要に応じて加熱時間を調整しながら加熱してください。
かぼすマヨの冷しゃぶサラダ
今夜のおかずにかぼすマヨの冷しゃぶサラダを作ってみませんか?ごま油やすりおろしニンニクを加えたコクのあるマヨネーズソースにかぼすの果汁を加えて爽やかに仕上げました。濃厚なのにすっきりした味わいで、後を引くおいしさです。とてもおいしいので、ぜひ召し上がってみてくださいね。
かぼすで爽やか 豚しゃぶの梅ポン和え
さっぱりしたものが食べたいときに!かぼすの風味が爽やかな豚しゃぶの梅ポン和えはいかがでしょうか?旨味たっぷりの豚バラ肉とシャキシャキのもやしに梅干しとポン酢、かぼすの甘酸っぱさが好相性!濃厚な豚バラ肉がさっぱりとしたおかずに大変身しますよ。おつまみにもぴったりなので、ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。
※ご使用の電子レンジの機種や耐熱容器の種類、食材の状態により加熱具合に誤差が生じます。 様子を確認しながら完全に火が通るまで、必要に応じて加熱時間を調整しながら加熱してください。
かぼすでさっぱり爽やか 鶏むね肉の南蛮漬け
かぼすが爽やかな鶏むね肉の南蛮漬けのご紹介です。こんがり焼きつけた鶏むね肉や野菜にかぼす入りの甘酸っぱいタレが絡みたまらないおいしさ。かぼすの酸味が爽やかでやみつきになりますよ!ごはんのおかずにもお酒のおつまみにもおすすめなので、ぜひお試しくださいね。
かぼす入ねぎだれの 豚ロースステーキ
おもてなしにもおすすめの、「かぼす入ねぎダレの豚ロースステーキ」です。やわらかな豚ロース肉のステーキに長ねぎたっぷりの甘辛いソースを合わせました。かぼすの酸味も効いた奥深い味わいです。さっぱりした後味で、ぺろりと召し上がれますよ。今夜のおかずにいかがでしょうか?
冷やしかぼすうどん
ランチにぴったりな冷やしかぼすうどんのレシピです。爽やかな大根おろしと大葉にかぼすの果汁入りのしょうゆが相性抜群!つるりと爽やかなうどんで、食べる手が止まらなくなります。かぼすをキュッと絞って食べるとまた風味豊かで味の変化を楽しめますよ。とても簡単にお作りいただけるので、ぜひ召し上がってみてくださいね。
※ご使用の電子レンジの機種や耐熱容器の種類、食材の状態により加熱具合に誤差が生じます。 様子を確認しながら、必要に応じて加熱時間を調整しながら加熱してください。
かぼすの爽やかな酸味と香りを料理に活かそう
いかがでしたか?かぼすの特徴や冷蔵、冷凍それぞれの保存方法や解凍方法に加え、かぼすを使った絶品レシピなどをご紹介しました。かぼすは常温ではなく、冷蔵や冷凍保存することでおいしさを長持ちさせることができます。今回ご紹介したレシピなども参考にしていただき、かぼすの酸味と香りを活かしたさまざまな料理を楽しんでみてくださいね。
※20歳未満の飲酒はやめましょう。