焼き魚の添え物をはじめ、さまざまな料理に香りと酸味をプラスしてくれる「かぼす」。上手に保存して、必要なときに必要な分だけ使えたらいいですよね。この記事ではかぼすの冷蔵や冷凍での保存方法を解説します。記事後半のかぼすマヨの冷しゃぶサラダや冷やしかぼすうどんなど、かぼすを使った絶品レシピも必見ですよ。
かぼすをおいしく保存する方法とは?冷蔵や冷凍別に解説!
- 目次
- かぼすとは?
- 【冷蔵】かぼすの保存方法
- 【冷凍】かぼすの保存方法と解凍方法
- 【冷凍・丸ごと】かぼすの保存方法
- 【冷凍・果汁】かぼすの保存方法
- 【冷凍・皮】かぼすの保存方法
- かぼすの旬
- かぼすを使った絶品レシピ
- かぼすの爽やかな酸味と香りを料理に活かそう
かぼすとは?
かぼすはミカン科ミカン属に属する果物のこと。レモンやゆずと同様、果肉を食べるのではなく酸味や香りを楽しむ香酸柑橘類の仲間です。大きさは100~150gほどで、つるりとした球体をしています。青ゆずやすだちとも見た目が似ていますが、かぼすのほうが一回り以上大きいのが特徴です。
厚い皮の中には透明がかった乳白色の果肉が入っています。かぼすは果実が大きいためひと玉から約30mlもの果汁を絞ることができるんですよ。果汁は爽やかな酸味と香りが特徴ですが上品な甘みもあり、酸味と甘味のバランスに優れています。
かぼすはレモンと同じように香りや酸味を料理にプラスするために使いますが、それだけではなく、焼き魚や唐揚げに絞って爽やかな風味を加えたり、刺し身や天ぷらの風味づけに使うこともできるんです。ドレッシングやポン酢作りにもおすすめ。レモンとはひと味違う爽やかな和風の味わいになります。そのほか、ドリンクやお酒、デザート作りなどレモンやゆずの代わりに使ってもおいしく召し上がれますよ。
【冷蔵】かぼすの保存方法
かぼすを常温で保存すると熟して皮が黄色く変化します。熟するにつれて甘みが増すとともに酸味が減っていき食べやすくなりますが、かぼす特有の香りは飛んでしまいます。風味を損なわないためには冷蔵庫や冷凍庫で保存して熟しにくくするのがおすすめです。ここではまず、冷蔵での保存方法について見ていきましょう。
【丸ごとの場合】ペーパータオルで包んでからポリ袋に入れて野菜室に保存する
【カットした場合】ラップに包んでからポリ袋に入れて野菜室に保存する
冷蔵する場合は、青くて新鮮なうちに野菜室に入れて保存してください。時間が経つにつれて風味が落ちてくるため、冷蔵保存したものは早めに食べ切るのがおすすめです。
💡ワンポイント豆知識💡
どちらの場合も、なるべく空気を抜いて空気に触れないようにすることで、乾燥を防げます。
【冷凍】かぼすの保存方法と解凍方法
かぼすは冷凍すると果肉の水分が抜けて食感が落ちたり、皮がやわらかくなって絞りづらくなったりします。そのため、本来は冷蔵保存が向いています。多少のえぐみや苦味が出ることも。ただし、大量に保存したいときやすぐに使う予定がない場合は、冷凍保存が便利です。
ここでは、かぼすをできるだけおいしく使えるように冷凍する方法をご紹介します。果実を皮ごと保存する方法、果汁や皮だけを保存する方法、それぞれの解凍のコツを見ていきましょう。
【冷凍・丸ごと】かぼすの保存方法
使う予定がすぐにないときは、かぼすを丸ごと冷凍するのがおすすめです。凍ったまますりおろして皮の香りを楽しめるほか、解凍してから料理に使うことも可能です。解凍する場合は、ラップをせずに電子レンジで加熱するか、冷蔵庫でゆっくり戻してください。
洗って水気を拭き取り、冷凍用保存袋に入れて冷凍庫に保存する
💡ワンポイント豆知識💡
果汁を絞るときは半分にカットして使います。料理用にカットする場合は、半解凍の状態が切りやすくおすすめです。
【冷凍・果汁】かぼすの保存方法
あらかじめ果汁を絞って冷凍する方法もあります。使いたいときは冷蔵庫解凍するだけで簡単に使うことができます。ポン酢やドレッシングに加えたり、氷代わりに凍ったままドリンクに加えて徐々に変化する味わいを楽しむのもおすすめですよ。
①果汁を製氷皿に入れて小分けで冷凍する
②凍ったら製氷皿から出して冷凍保存容器に移し、冷凍保存する
【冷凍・皮】かぼすの保存方法
料理やお菓子に香りづけとして使いたいときは、皮だけを冷凍保存しておくと便利です。必要な分だけ取り出してすぐに使えるので、無駄なく活用できます。
①皮を薄く削ぎ落とすようにカットする
皮の内側の白い部分は苦味が強いので、削ぎ落としておきましょう。
②ラップで1枚ずつ包んで、冷凍用保存袋に入れて冷凍庫に保存する
💡ワンポイント豆知識💡
凍ったまますりおろしたり、千切りにして薬味やトッピングに使ってくださいね。
かぼすの旬
かぼすの本来の旬は8~10月ごろで、この時期に出回っているものは露地栽培のものです。秋から冬にかけては貯蔵したものが出荷され、3~7月ごろはハウス栽培されたかぼすが流通します。
秋には黄色い皮のかぼすを見かけることもありますが、これは果実が熟して色づいたもの。皮が青いものに比べて風味は少し劣ると言われていますが、酸味がまろやかでひと味違うおいしさを楽しめますよ。
かぼすを使った絶品レシピ
かぼすの特徴や、おいしさを長持ちさせる保存方法や解凍方法がわかったところでここからは、かぼすを使った絶品レシピをご紹介します。簡単に作れるものをピックアップしているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
かぼすでさっぱり 簡単レンジで照り焼きチキン風
電子レンジで簡単に作れる照り焼きチキン風のおかずです。生姜を効かせた甘辛いタレにかぼすの搾り汁を加えて、鶏もも肉を漬け込みました。かぼすの甘酸っぱい風味で爽やかな後味が楽しめます。いただく前に添えたかぼすを絞るとさらにかぼすのフレッシュな香りを堪能できますよ。ぜひ作ってみてくださいね。
かぼすマヨの冷しゃぶサラダ
今夜のおかずにかぼすマヨの冷しゃぶサラダを作ってみませんか?ごま油やすりおろしニンニクを加えたコクのあるマヨネーズソースにかぼすの果汁を加えて爽やかに仕上げました。濃厚なのにすっきりした味わいで、後を引くおいしさです。とてもおいしいので、ぜひ召し上がってみてくださいね。
かぼすで爽やか 豚しゃぶの梅ポン和え
さっぱりしたものが食べたいときに!かぼすの風味が爽やかな豚しゃぶの梅ポン和えはいかがでしょうか?旨味たっぷりの豚バラ肉とシャキシャキのもやしに梅干しとポン酢、かぼすの甘酸っぱさが好相性!濃厚な豚バラ肉がさっぱりとしたおかずに大変身しますよ。おつまみにもぴったりなので、ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。
かぼすでさっぱり爽やか 鶏むね肉の南蛮漬け
かぼすが爽やかな鶏むね肉の南蛮漬けのご紹介です。こんがり焼きつけた鶏むね肉や野菜にかぼす入りの甘酸っぱいタレが絡みたまらないおいしさ。かぼすの酸味が爽やかでやみつきになりますよ!ごはんのおかずにもお酒のおつまみにもおすすめなので、ぜひお試しくださいね。
かぼす入ねぎだれの 豚ロースステーキ
おもてなしにもおすすめの、「かぼす入ねぎダレの豚ロースステーキ」です。やわらかな豚ロース肉のステーキに長ねぎたっぷりの甘辛いソースを合わせました。かぼすの酸味も効いた奥深い味わいです。さっぱりした後味で、ぺろりと召し上がれますよ。今夜のおかずにいかがでしょうか?
冷やしかぼすうどん
ランチにぴったりな冷やしかぼすうどんのレシピです。爽やかな大根おろしと大葉にかぼすの果汁入りのしょうゆが相性抜群!つるりと爽やかなうどんで、食べる手が止まらなくなります。かぼすをキュッと絞って食べるとまた風味豊かで味の変化を楽しめますよ。とても簡単にお作りいただけるので、ぜひ召し上がってみてくださいね。
かぼすの爽やかな酸味と香りを料理に活かそう
いかがでしたか?かぼすの特徴や冷蔵、冷凍それぞれの保存方法や解凍方法に加え、かぼすを使った絶品レシピなどをご紹介しました。かぼすは常温ではなく、冷蔵や冷凍保存することでおいしさを長持ちさせることができます。今回ご紹介したレシピなども参考にしていただき、かぼすの酸味と香りを活かしたさまざまな料理を楽しんでみてくださいね。
