おせち料理には欠かせない「数の子」ですが、何の卵かご存じでしょうか?じつは、ニシンの卵なんです。この記事では、数の子の種類や塩抜きの仕方などについてご紹介します。塩抜きした数の子の味つけや、数の子とクリームチーズの塩昆布和えなど、数の子を使ったアレンジレシピも必見ですよ。ぜひ参考にしてみてくださいね。
今さら聞けない!数の子は何の卵?アレンジレシピもご紹介!

- 目次
- 数の子って何の卵?
- 数の子の名前の由来
- 数の子の旬は?
- 数の子の塩抜きの方法
- 数の子の塩抜き
- 数の子を使ったアレンジレシピ
- 数の子の土佐漬け
- めんつゆで簡単味付けかずのこ
数の子って何の卵?
お正月のおせち料理に欠かせない「数の子」は、ニシンの魚卵のことです。ニシンの卵巣を塩漬け、または調味液に漬けて加工したものが一般的ですが、旬の時期には希少な生の数の子も出回ります。
ニシンは、かつては北海道沿岸で多く漁獲されていましたが、近年では水揚げ量が減っています。数の子も国産のものは減少しており、アメリカやカナダなどからの輸入品が多くなっています。
太平洋産の数の子はコリコリとした食感が特徴で、主に塩漬け用として輸入されています。塩漬け数の子は、食べる際に塩抜きが必要です。
調味液に漬けた数の子は、味つけ数の子として店頭に並んでいます。こちらは卵の中まで味が染み込んでいるため塩抜きは必要なく、そのまま食べることができます。
数の子の名前の由来
なぜニシンの卵を「数の子」というのでしょうか?それは、アイヌ語でニシンが「カド(鰊)」と呼ばれており、「カドのコ(鰊の子)」が徐々に訛って「カズノコ」と呼ばれるようになったと言われています。
数の子は、その粒の多さから子孫繁栄や子宝の象徴とされています。さらに、二親(ニシン)から元気な子どもが生まれて代々栄えるようにとの願いを込め、古くからおせち料理の定番となっているのです。
数の子の旬は?
ニシンは「春告魚」という別名をもちます。北海道沿岸では、春になるとニシンが産卵のために浅瀬に押し寄せ、昆布などの海藻に粘着性のある卵を産みつけます。珍味として食べられている「子持ち昆布」はじつは加工されているわけではなく、ニシンが昆布に卵を産みつけたものを食用としているんですよ。
ニシンの漁はこの時期に行われるため、国産の生数の子が出回るのは産卵期の3~5月となります。
数の子の塩抜きの方法
塩漬けの数の子は、コリコリとした食感が特徴です。そのおいしさを味わうポイントは、塩抜きの方法にあります。
数の子の塩抜き
数の子は、塩水に漬けてほんのり塩気が残る程度に塩抜きします。塩水を3回取り換えるので時間はかかりますが、作業手順は簡単ですよ。自分で塩抜きすれば好みの味つけでいただくことができますので、ハレの日のために覚えておくと便利です。
数の子を使ったアレンジレシピ
数の子を使ったアレンジレシピをご紹介します。定番の土佐漬けをはじめ、ちょっと意外な食べ方のレシピもピックアップしました。数の子が余ったときなどに、ぜひ参考にしてみてくださいね。
数の子の土佐漬け
おせち料理に欠かせない数の子を、今年はご家庭で準備してみませんか?丁寧に塩抜きした数の子を自分の手で漬けると、市販品とは比べ物にならないくらいおいしく仕上がりますよ。上品なかつおの風味で、お箸がすすむ一品です。
めんつゆで簡単味付けかずのこ
こちらは、めんつゆを使って味つけするお手軽なレシピです。保存袋に塩抜きした数の子とめんつゆ、水を入れて漬けるだけなので、とっても簡単!数の子の塩抜きさえすれば、あとはささっと作れるので、ぜひお試しくださいね。
数の子とブロッコリーのツナマヨ和え
味つきの数の子を、ブロッコリーと一緒にツナマヨで和えた一品。ちょっと意外な組み合わせですが、プチプチとした数の子とブロッコリーの食感の違いが楽しく、ツナとマヨネーズのコクのある味つけがクセになりますよ。
数の子高菜漬おやき
数の子と高菜漬けを包んだおやきのご紹介です。高菜漬けはおやきの定番ですが、数の子のほんのりとした塩気と旨味が加わることで食べ応えが増し、手が止まらないおいしさ。生地も簡単に作れるので、ぜひお試しくださいね。
数の子とクリームチーズの塩昆布和え
おつまみにぴったり!数の子とクリームチーズを塩昆布で和えた一品です。まろやかなクリームチーズと、コリコリとした食感の数の子、旨味のある塩昆布が絶妙なバランスで、とてもおいしいですよ。数の子が余ったときにもおすすめ。
数の子の大葉肉巻き
数の子を丸ごと豚バラ肉で包んで焼いた、ちょっと贅沢なレシピです。甘辛い味つけに爽やかな大葉の風味と梅肉の酸味がアクセントになり、ごはんもお酒もすすみますよ。数の子をちょっと違った食べ方で味わいたいときに、ぜひ作ってみてくださいね。
ハレの日の定番、数の子を味わってみよう
ニシンの卵である数の子は、子孫繁栄を願い、古くから人々に親しまれてきました。少し手間はかかりますが、今年はご家庭で数の子を準備してみてはいかがでしょうか。また、さまざまな料理にアレンジして楽しむこともできますので、ご紹介したレシピをぜひ参考にしてみてくださいね。
※20歳未満の飲酒はやめましょう。