最終更新日 2023.3.30

ココアは一杯何キロカロリー?ココアに含まれる栄養素についても解説

ココアは一杯何キロカロリー?ココアに含まれる栄養素についても解説

カカオの香りと深いコクが魅力の「ココア」。濃厚な味わいからカロリーが高いイメージがある方も多いのではないでしょうか?この記事ではココアのカロリーやココアに含まれる栄養素について解説します。記事後半のココアフィナンシェやココアの生シフォンなど、ココアを使ったスイーツレシピも必見ですよ。

  • 目次
  • ココアとは
  • ココアの種類とは
  • 純ココア
  • 調整ココア
  • ココアはどうやってできる?
  • ココアのカロリーや栄養素は?
  • ピュアココア(純ココア)
  • ミルクココア(調整ココア)

ココアとは

ココアとはアオイ科の常緑種、カカオの種子から作られるココアパウダーのこと。カカオの種子を発酵、乾燥させた後焙煎し、すりつぶしてカカオマスを作ります。その後カカオバターと呼ばれる油分を取り除き、粉末状にしたものがココアパウダーです。チョコレートもカカオの種子が原料ですが、チョコレートはカカオバターを取り除かないという点がココアとは異なります。ただし、カカオバターを完全には取り除けないため、ココアパウダーにも一定量のカカオバターが含まれています。

カカオ豆そのものの歴史はたいへん古く、紀元前から栽培されていたと言われています。マヤ文明ではチョコレートが飲用され、アステカ文明でもカカオ豆にとうもろこしや唐辛子などを加えた飲み物が飲まれていました。その後、アステカ王国を征服したスペイン人によってチョコレートがヨーロッパに広まったそうです。

当初はカカオが溶けにくいため、でんぷんなどを加えてホットチョコレートにして飲むのが主流でしたが、1829年にオランダでカカオマスからカカオバターを抽出する機械が開発されたことをきっかけに、ココアパウダーが誕生しました。こうしてお湯に溶けやすいパウダー状のココアが世界中に広まることとなったそうです。

ココアの種類とは

ココアは大きく分けて純ココアと調整ココアに分類できます。ここではそれぞれの種類ごとの特徴を見ていきましょう。

純ココア

純ココアとは、ココアパウダーのうち、ココアバターが全重量の22%以上、水分が7%以下で、バニラ系の香料以外のものを含まないものを指します。「純ココア」以外に「ピュアココア」や「ココアパウダー」と呼ばれることもありますが、どれも同じものです。砂糖や添加物が入っていないため、カカオの風味が豊かでほろ苦い味わいが特徴。

レシピに「ココア」や「ココアパウダー」と書かれている場合、純ココアを使うのが一般的です。お菓子作りに使うとカカオ本来の風味と深いコクを堪能できますよ。もちろん、純ココアに砂糖や牛乳などを加えたドリンクにして飲むのもおすすめです。まろやかさとコクのあるリッチな味わいのココアドリンクになります。

調整ココア

純ココアに砂糖や脱脂粉乳、麦芽やナッツなどを加えたものが調整ココアです。ミルクココアやインスタントココアとも呼ばれており、お湯や牛乳を加えてそのまま飲めるインスタント式のココアパウダーとして知られています。調整ココアは製菓材料として用いるというよりも、そのまま飲むのがおすすめです。

ココアはどうやってできる?

ココアができるまでにはとてもたくさんの工程があります。

まず、良質のカカオ種子を手に入れて選別した後、粗く砕いて外皮を除き、カカオニブという胚乳の部分を取り出します。

続いての工程は、カカオニブの酸をアルカリで中和させるアルカリ処理というもの。酸味や渋みを除くとともに、美しい渋みのある色合いへと変化します。カカオニブをローストして香りを引き出し、すりつぶしたものがチョコレートの原料となるカカオマスです。カカオマスからココアバターを一定量取り除き、固形のココアケーキへ。これを粉砕し細かい粉末状のココアパウダーにします。最後はココアパウダーを冷風に当てるテンパリングです。

ココアパウダー内の脂肪分が安定した結晶になり、美しい色艶のあるココアパウダーが完成します。

ココアのカロリーや栄養素は?

ココアの濃厚な味わいから、カロリーが高そうなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか?実際カロリーはどのくらいでどんな栄養素が含まれているのか見ていきましょう。ピュアココアとミルクココア100gに含まれる主な栄養素は以下のとおりです。

ピュアココア(純ココア)

100gあたり

エネルギー:386kcal

たんぱく質:18.5g

脂質:21.6g

炭水化物:42.4g

食物繊維:23.9g

糖質:18.5g

ミルクココア(調整ココア)

100gあたり

エネルギー:400kcal

たんぱく質:7.4g

脂質:6.8g

炭水化物:80.4g

食物繊維:5.5g

糖質:74.9g

食物繊維

純ココアには100gあたり23.9g、調整ココアには100gあたり5.5gの食物繊維が含まれています。ココアに特に多く含まれるのはリグニンという不溶性食物繊維です。便通を整え、体内の余分な脂質、糖、ナトリウムの排出を助けます。

純ココアには100gあたり14mg、調整ココアには100gあたり2.9mgの鉄が含まれています。鉄は赤血球やヘモグロビンの材料になるだけでなく、体内に取り込んだ酸素を全身に運ぶ役割もあるため、とても重要な栄養素です。

カルシウム

純ココアには100gあたり140mg、調整ココアには100gあたり180mgのカルシウムが含まれています。カルシウムは骨や歯を作るのに欠かせないミネラル。牛乳で溶かして飲むとさらに多くのカルシウムを摂取することができます。

※参照:日本食品標準成分表2020年版(八訂)

ココアパウダーを使った絶品レシピ

ココアの特徴やカロリー、含まれる栄養素などがわかったところでここからは、ココアパウダーを使ったアレンジスイーツレシピをご紹介します。簡単に作れるものをピックアップしているのでぜひ参考にしてみてくださいね。

濃厚ココアミルクセーキ

見た目も華やかなココアミルクセーキのご紹介です。ココアパウダーを加えた濃厚なミルクセーキに、ホイップクリームとチョコレートソースをたっぷりトッピングしました。とろりとまろやかな食感とココアの豊かなコクが楽しめる満足感たっぷりの一品です。今日のティータイムにいかがでしょうか?

※ご高齢の方や、2才以下の乳幼児、妊娠中の女性、免疫機能が低下している方は、卵の生食を避けてください。

バレンタインにぴったり 基本のココアクッキー

ハート型が可愛らしい「基本のココアクッキー」を作ってみましょう。材料を混ぜ合わせて冷蔵庫で寝かせ、型抜きして焼くだけ!ほどよい甘さのクッキー生地はサクサクとした食感で、とても食べやすいですよ。ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。

卵乳製品不使用 ココアクッキー

卵乳製品不使用のココアクッキーのレシピです。バターの代わりにオリーブオイルを使ってサクサク軽い食感に仕上げました。ほんのり甘いクッキーは、カカオパウダーのほろ苦さと塩味が効いた大人の味わい。甘すぎないので飽きずにどんどん召し上がれます。ティータイムのお供にいかがでしょうか?

材料3つでふわさく!ココアのメレンゲ

ふわさく食感が楽しいココアのメレンゲクッキーです。材料は卵白とココアパウダー、グラニュー糖だけなので、手軽に作ることができますよ。表面はサクサク、食べるとホロホロと崩れる不思議な食感が魅力!甘さの中にココアのほろ苦さが効いて、クセになりますよ。ぜひ召し上がってみてくださいね。

ココアフィナンシェ

今日のおやつにココアフィナンシェはいかがでしょうか?アーモンドプードルやバターがたっぷり入ったリッチな味わいのスイーツです。表面の香ばしさと、内側のしっとりとした食感がたまりません。ココアパウダーの濃厚な香りにやみつき必至ですよ!おもてなしにもぴったりなので、ぜひ作ってみてくださいね。

ホットケーキミックスとお豆腐で バナナココアマフィン

ホットケーキミックスと豆腐でバナナココアマフィンを作ってみました。材料を混ぜ合わせて焼くだけなので、どなたでも簡単にお作りいただけます。なめらかな絹豆腐入りなのでもちもちしっとりとした食感に仕上がります。甘さ控えめのココア入り生地とやさしい甘さのバナナが好相性で、食べる手が止まらなくなりますよ!ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。

クリームとろーり!ココアの生シフォン

クリームがとろ~りとろける、ココアの生シフォンもおうちで作れるんです!パウンドケーキ型で焼いたシフォンの内側にたっぷりとホイップクリームを絞り入れました。しっとりふわふわの生地からあふれるまろやかなホイップクリームがとても濃厚な味わいです。ぜひ作ってみてくださいね。

バレンタインに 基本のココアシフォンケーキ

基本のココアシフォンケーキにチャレンジしてみませんか?ほろ苦いココアが香るシフォン生地ととろりと甘いホイップクリームが相性抜群で、ぺろりと召し上がれます!卵白をしっかり泡立ててメレンゲを作ることで、弾力のあるふわふわの生地に仕上がりますよ。ぜひお試しくださいね。

ココアフレンチトースト

ひと味違うフレンチトーストが食べたいときに!ココアフレンチトーストのご紹介です。卵液にココアパウダーを加えてカカオが香る濃厚なフレンチトーストに仕上げました。外側はカリカリ、内側はとろりとした食感でとてもおいしいですよ!このレシピでは加糖タイプのココアパウダーを使っていますが、純ココアに砂糖を加えても作ることができます。ぜひお試しくださいね。

※ご高齢の方や、2才以下の乳幼児、妊娠中の女性、免疫機能が低下している方はしっかりと加熱し、卵の生食を避けてください。

電子レンジで ココアもち

電子レンジで作れるココアもちはいかがですか?電子レンジで加熱した切りもちを、砂糖を加えたココアパウダーでまぶすだけで簡単にお作りいただけます。切りもちのとろりとした食感と濃厚で甘いココアパウダーが相性抜群!今日のおやつにいかがでしょうか?

※ご使用の電子レンジの機種や耐熱容器の種類、食材の状態により加熱具合に誤差が生じます。 様子を確認しながら完全に火が通るまで、必要に応じて加熱時間を調整しながら加熱してください。

ドリンクだけじゃない!ココアでスイーツ作りを楽しもう

いかがでしたか?ココアの特徴やカロリー、栄養素に加え、ココアパウダーを使った絶品レシピなどをご紹介しました。ココアはおいしいだけでなく、身体にうれしいさまざまな栄養素も含んでいます。ドリンクとして楽しむのはもちろん、今回ご紹介したレシピなども参考にしていただき、どんどんお菓子作りに活用していきたいですね。

クラシルでは今回ご紹介したレシピ以外にもココアパウダーを使ったスイーツのレシピをたくさんご紹介しています。そちらもぜひ参考にしてみてくださいね。

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