最終更新日 2023.9.14

「クスクス」とは?食材の特徴や活用レシピもご紹介!

「クスクス」とは?食材の特徴や活用レシピもご紹介!

世界最小のパスタと呼ばれる「クスクス」。モロッコをはじめとする北アフリカでは主食として食べられており、ヨーロッパや南米、中東など幅広い地域で親しまれている食材です。最近は日本でも輸入食材を扱うお店などで見かけるようになりました。今回はそんなクスクスの特徴やおいしい食べ方などをご紹介します。

  • 目次
  • クスクスとはどんな食材?
  • クスクスの食べ方
  • クスクスを使ったおすすめレシピ
  • クスクスを添えて スパイスチキンカレー
  • クスクスと一緒に 豚肉とレンコンのトマトシチュー
  • 枝豆たっぷり クスクスサラダ
  • おつまみにも!ポキのクスクスサラダ
  • たっぷりミントのクスクスサラダ 

クスクスとはどんな食材?

ぽろぽろとした粒状で一見穀物や種の一種のようにも見える「クスクス」ですが、実はデュラム小麦粉を原料としたパスタの一種です。直径1mmほどの大きさで米粒よりも小さく「世界最小のパスタ」とも言われています。モロッコやチュニジアなどが発祥とされていますが、生まれた地域も年代も詳しいことは不明のようです。しかし、クスクスは上記で挙げたモロッコをはじめとする北アフリカでは、何千年も前から主食として食べられているのだとか。

そんな北アフリカを植民地支配していたフランスを通じて、ギリシャやイタリア、スペインといったヨーロッパ諸国や南米、中東など幅広い地域でも食べられるようになりました。2010年以降は日本でも認知度が高まり、輸入食材を取り扱うお店などで手に入るようになりました。

また、かわいらしい響きが印象的な「クスクス」という名前は、マグリブ・アラビア語のクスクス(kusukusu)が語源で、モロッコやアルジェリアなどで話されるベルベル語の「よく丸められたもの」という意味の「seksu」に由来していると言われています。

ちなみに、このクスクスを使った料理のことも「クスクス」と呼ばれます。モロッコなど、クスクスを日常的によく食べる地域では蒸してから煮込み料理やスープにかけて食べることが多く、日本のお米と同じように食卓になくてはならない存在でした。日本ではフランス料理店などで煮込み料理でいただくことが多いですが、最近ではプチッとした独特な食感を活かして、サラダのトッピングにすることも多いようです。

クスクスの食べ方

クスクスといえば、煮込み料理に添えてあるイメージがありますよね。モロッコやアルジェリアなど、クスクスを日常的に食べる地域では「ケスカス」というクスクス専用の調理器具が存在します。二段式の鍋で、下段はスープで肉や野菜を煮込み、上段でクスクスを蒸すことができる便利なものです。一緒にできあがったスープやシチューなどとクスクスを混ぜながら食べるのが一般的な食べ方のようです。

一方、フランスや中東では煮込み料理のほか、タブレと呼ばれるサラダで親しまれています。フランスでは日常的に食べられている、いわば国民食と言っても過言ではないくらいの料理なのだとか。細かく切った野菜やハーブとクスクスを混ぜ合わせて、オリーブオイルやレモン汁、塩こしょうなどで和えるだけのシンプルなものですが、食べ応えがあり、さまざまな料理と合わせやすいので、日頃から食卓に上るそうです。

ほかにも、シチリアではムール貝やエビを使った魚介のスープと一緒に食べるなど、地域によってさまざまな食べ方で楽しまれています。

クスクスを使ったおすすめレシピ

さて、クスクスの特徴や蒸し方がわかったところで、ここからはクスクスを使ったレシピをご紹介します。フランスでよく食べられているタブレのアレンジレシピや煮込み料理などをピックアップしました。戻し方も簡単で、どれも手軽にできるので、ぜひチェックしてみてくださいね!

クスクスを添えて スパイスチキンカレー

カレールーは使わず、クミンシードやシナモンスティック、ターメリックなどスパイスを使って作るチキンカレーをご紹介します。スパイシーなカレーに鶏むね肉の旨味が溶け込み、どんどん食べ進められるおいしさです。スパイスの香りが出るまで炒めることがおいしく仕上げるポイント。風味豊かなスパイスカレーをクスクスと一緒に楽しんでみてくださいね!

クスクスと一緒に 豚肉とレンコンのトマトシチュー

トマトシチューをクスクスと一緒にいただく、食べ応えのある一品をご紹介します。このレシピでは、クスクスを電子レンジで加熱し、蒸しているので手軽に楽しむことができますよ。豚肉の旨味とトマトの酸味が効いたまろやかなクリームシチューがクスクスとよく合います。ぜひチャレンジしてみてくださいね。

枝豆たっぷり クスクスサラダ

クスクスと野菜を組み合わせて作るフランスの定番惣菜「タブレ」をアレンジしました!ホクホクとした枝豆やシャキシャキのきゅうり、プチプチとしたクスクスの食感の違いが楽しい一品です。クスクスを蒸らすときにクミンを加えることで、スパイシーで風味豊かな味わいに仕上がりますよ。

おつまみにも!ポキのクスクスサラダ

アボガドとマグロを使ったハワイ料理のポキにクスクスを合わせて、食べ応えのあるサラダに仕上げました。ピリッとしたコチュジャンの辛味とマイルドなアボカドの相性がよく、サラダとしてはもちろん、お酒のおつまみにもおすすめです!

たっぷりミントのクスクスサラダ 

ミントの爽やかな香りがクセになるタブレはいかがでしょうか。このレシピでは、きゅうりやトマトなどの野菜のほかに焼いたベーコンを加えて、旨味と香ばしさをプラスしました。さっぱりとした味わいで、肉料理や魚料理の付け合わせにもぴったりな一品です。

クスクスをおいしく食べよう!

今回は、地域によってさまざまな食べ方で親しまれている「クスクス」についてご紹介しました。日本でも最近では、フランス料理店以外のカフェなどで見かけるようになってきたクスクス。サラダに加えたり、煮込み料理に添えるなど、意外と毎日の献立に取り入れやすい食材です。輸入食材を扱うお店のパスタコーナーにも置いてあるので、ぜひ見かけたら手に取ってみてはいかがでしょうか。

電子レンジで簡単に蒸す方法などもありますので、今回ご紹介したレシピを参考にしていただき、クスクスを使った料理にチャレンジしてみてくださいね。

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