最終更新日 2024.3.4

おはぎとぼたもちの違いとは?由来やあんこの種類、作り方について解説!

おはぎとぼたもちの違いとは?由来やあんこの種類、作り方について解説!

もっちりとやさしい味わいが魅力の和菓子「おはぎ」と「ぼたもち」。どちらも同じ和菓子に見えますが、なぜ呼び名が違うのでしょうか。今回は、おはぎとぼたもちの違いについて、名前の由来や作り方とともに詳しく解説します。記事後半ではおすすめレシピもご紹介するので、ぜひチェックしてみてくださいね。

  • 目次
  • おはぎとぼたもちの違いとは
  • 1.食べる時期の違い
  • 2.あんこの種類の違い
  • 3.形の違い
  • お彼岸に食べる理由
  • 基本の作り方
  • 材料
  • 作り方

おはぎとぼたもちの違いとは

お彼岸のお供え物でおなじみの「おはぎ」と「ぼたもち」。おはぎとぼたもちとは、どちらももち米などで作った生地をあんこでくるんで作る和菓子ですが、これらには一体どのような違いがあるのでしょうか。 3つの違いを解説します。

1.食べる時期の違い

まず一つ目の違いは、おはぎとぼたもちのいただく時期です。 春と秋、年に2回訪れるお彼岸のうち、「ぼたもち」は春に、「おはぎ」は秋にいただくのが一般的です。

ちなみに諸説ありますが、おはぎとぼたもち、名前の由来はどちらも「花」。ぼたもちは春の花として知られる「牡丹(ぼたん)」に、おはぎは秋に花を咲かせる「萩(はぎ)」にそれぞれ見立てて作られたことから、この名で呼ばれるようになったと言われています。

2.あんこの種類の違い

おはぎとぼたもち、どちらも基本的な材料はもち米とあんこです。まったく同じ材料ではありますが、おはぎは「粒あん」で、ぼたもちは「こしあん」で作ることが多いです。

なぜ使うあんこの種類が違うのか、これにはあんこの主原料であるあずきが関係しています。 あずきの旬は秋ですが、収穫したばかりのあずきは皮がやわらかいため豆の形を残した粒あんに。それ以外の季節のあずきは固く、口当たりが悪くなることから、こしあんになるまでしっかり潰して皮を取り除いたのだそうです。このことから、あずきの旬である秋にいただくおはぎには粒あんが、春のぼたもちにはこしあんが使われるようになったと言われています。

3.形の違い

一見同じように見えるおはぎとぼたもちですが、モチーフとなる花が違うため、形やサイズが少し異なります。おはぎは「萩の花」に見立ててひし形に、ぼたもちは「牡丹の花」のように大きく、丸い形に仕上げるのだそうです。

以上のことから、おはぎとぼたもちは基本的には同じものですが、食べる時期やあんこの種類、形の違いなどによって、呼び方が異なるだけなのです。

お彼岸に食べる理由

おはぎとぼたもちは、なぜお彼岸にいただくのでしょうか?

諸説ありますが、これは、あんこの原料であるあずきの赤い色が「邪気払い」の力を持つ縁起物として親しまれてきたからだと言われています。お彼岸は、江戸時代から続く日本独自の風習です。おはぎやぼたもちを、お墓や仏壇にお供えすることで邪気を払い、ご先祖様に感謝の気持ちを捧げたのだそうです。

基本の作り方

続いて、おはぎとぼたもちの作り方をご紹介します。一見手間がかかりそうですが、炊飯器や市販のあんこを使えばおうちでも簡単に作れるんですよ!さっそく、材料や作り方をチェックしてみましょう。

材料

・もち米

・あんこ(粒あん、こしあんなどお好みのものご用意ください)

・水

作り方

手順1.炊飯釜に洗ったもち米と水を入れ、炊き上げます。

手順2.少し蒸らしたらボウルに移し、水で濡らしためんぼうなどで粗く潰します。

手順3.もち米とあんこをそれぞれ手の平に収まるサイズに丸めたら、あんこを手の平やラップにのせ、薄く伸ばします。

手順4.真ん中にもち米をのせ、あんこで包み込んだらできあがりです。

ポイント

・もち米は、潰しすぎると粘りが出てしまうので要注意!粒が少し残る程度を目安にしましょう。

・もち米とお米を一緒に炊き上げると固くなりづらく、やわらかさを保つことができます。

もっちりおいしい!おはぎとぼたもちのおすすめレシピ

基本的な作り方を確認したところで、ここからはおすすめレシピをご紹介します。電子レンジや炊飯器などを使って簡単に作れるレシピをピックアップしたので、お菓子作り初心者の方にもぴったり!気軽に挑戦してみてくださいね。

電子レンジで簡単つぶあんぼたもち

特別な材料や器具、難しいテクニックは必要なし!電子レンジを使って手軽に作れる、ぼたもちのご紹介です。ポイントは、お米ともち米を炊く前に、しっかり浸水させること!火の通りがよくなり、短時間の加熱でもふっくらやわらかく仕上がります。お好みのあんこで作るなどアレンジもお楽しみくださいね。

電子レンジで簡単ごまあんおはぎ

電子レンジを使ってパパッと作れる簡単レシピですが、味は絶品!ひと口食べればあんこのやさしい甘みと黒すりごまの香ばしい風味が口いっぱいに広がり、たまらないおいしさですよ。温かいお茶と一緒に、癒しのひとときをお過ごしくださいね。

きなこおはぎ

ふわっと広がるきなこの風味がたまらない、きなこおはぎはいかがですか?もち米にお米を混ぜて一緒に炊き上げることで、おもちが固くなりづらく、時間が経ってもおいしくいただくことができます。おもてなしやお彼岸のお供えものに、ぜひ作ってみてくださいね。

電子レンジでつくる春色桜おはぎ

ほんのりピンク色に染まったもち米の生地で桜の風味豊かなあんこを包み、味も見た目も大満足な一品に仕上げました。桜の葉の塩気が全体の味わいを引きしめ、やみつきになること間違いなし!普段のおやつはもちろん、おもてなしにもおすすめです。

白米で簡単 洋風おはぎ

つぶあんにクリームチーズやミックスナッツを合わせた、洋風おはぎのご紹介です。本来はもち米を使いますが、このレシピではおうちで手軽に作れるよう、白米と片栗粉でアレンジしました。いつもとひと味違うおはぎを、ぜひご堪能ください。

おうちでおはぎとぼたもちを作ってみよう!

いかがでしたか?今回は、意外と知らない「おはぎ」と「ぼたもち」の違いやおすすめレシピなどをご紹介しました。おはぎとぼたもち、違いがわからず混合してしまいがちですが、実はほとんど同じもの!秋のお彼岸だと「おはぎ」、春のお彼岸なら「ぼたもち」とお供えする時期によって呼び方が異なるだけなのです。今年のお彼岸は、今回ご紹介したレシピを参考に、おはぎやぼたもちを手作りしてみてくださいね。

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