最終更新日 2023.3.30

「ささげ」とは?「あずき」との違いやおすすめレシピもご紹介

「ささげ」とは?「あずき」との違いやおすすめレシピもご紹介

お赤飯に欠かせない豆として、古くから日本人に親しまれてきた「ささげ」。煮崩れしにくいほっくりとした味わいが魅力ですが、あずきとの違いなど意外と知らないことも多いのではないでしょうか?そこでこの記事では、ささげの特徴について解説します。記事後半ではおすすめレシピもご紹介するので、ぜひチェックしてみてくださいね。

  • 目次
  • ささげとは?
  • ささげの特徴
  • ささげの歴史
  • あずきとの違いは?
  • 使い方の違い
  • ほくほく!ささげを使ったおすすめレシピ
  • 炊飯器で作る ささげのお赤飯
  • 優しい味わい ささげのぜんざい

ささげとは?

「ささげ」とは、マメ科ササゲ属に分類される野菜です。

ささげの特徴

収穫したばかりのささげは「さやいんげん」によく似ていて、さやの長さは30~70cmほどと長く、しなっとやわらかいのが特徴です。諸説ありますが、上向きに湾曲しているさやの形が捧げものをするときの手つきに似ていることから「ささげ」と名づけられたといわれているんですよ。

「ささげ」という野菜自体はよく知らないけど、袋に詰められた豆状のささげならピンと来るという方も多いかもしれませんね。それもそのはず、東南アジアなどの海外ではさやのままいただくことが多いですが、日本では中の豆を乾燥させ、赤飯などに調理するのが一般的です。

つまり、日本で「ささげ」と呼ばれ定着しているものは、正確には「ささげの豆を乾燥させたもの」のことなのです。

ささげの歴史

そんなささげですが歴史は古く、アフリカが原産地とされていて、中国から日本に伝わってきたのは、なんと平安時代!東大寺の記録にささげを意味する豆の名が記されていたことから、この時代までには日本に渡来していたと考えられています。

現在の日本では主に関東より南の暖地で栽培されており、旬は暑さが本格的になる6月下旬から9月ごろ。とはいえ海外から輸入しているものも多いため、市場では一年中見かけることができます。

あずきとの違いは?

ささげによく似ている豆に「あずき」があります。種類こそ違いますが、どちらもマメ科ササゲ属に分類されるため、見た目や味わいがよく似ているのです。

少しくすんだ赤色をしているささげに対して、あずきは艶があり、色は明るめ。ささげは若干角ばっていますが、あずきはころんと丸い形をしています。

使い方の違い

また、あずきは煮ると崩れてしまうことがありますが、ささげは煮ても割れにくく、食感もしっかりとしているのが特徴です。関東地方では煮崩れしたあずきの様子が切腹を連想させるということから、お祝いの席でいただくお赤飯には、ささげを使うようになったともいわれているんですよ。

あずきはじっくり煮込むととろっとやわらかくなるため、砂糖を加えてあんこにし、おはぎや最中、まんじゅうといった和菓子をはじめ、トーストやケーキなどにも用いられています。

ほくほく!ささげを使ったおすすめレシピ

ここからはささげを使ったおすすめレシピをご紹介します。ささげならではのほくほくの食感を楽しめるレシピばかりなので、ぜひ作ってみてくださいね。

炊飯器で作る ささげのお赤飯

蒸し器がなくても大丈夫!炊飯器を使って簡単に作れる、ささげのお赤飯のご紹介です。ポイントは、ささげのゆで汁で炊くこと!こうすることで食紅を使わなくても、自然な色合いに炊き上がります。もち米のもちもちとした食感とささげのホクホクとした食感が楽しい、お祝いの席にもぴったりな一品です。

優しい味わい ささげのぜんざい

ささげを一から丁寧に煮込んだ、ほっくりおいしいぜんざいです。このレシピでは切り餅を加えましたが、白玉やアイスクリームを使うとアレンジも広がります。時間はかかりますが難しい工程はなく簡単に作れるので、ぜひ気軽に作ってみてくださいね。

ささげの抹茶あんクリーム最中

やさしい甘みのささげあんとほろ苦い抹茶パウダー、まろやかなホイップクリームを最中の皮で挟んで、味も見た目も大満足な一品に仕上げました。普段のおやつにはもちろん、見た目も華やかなのでおもてなしやホームパーティーにもおすすめです。

あんこ好きにはたまらない!あずきを使ったおすすめレシピ

続いてご紹介するのは、あずきを使ったおすすめレシピです。あずきは基本の煮方さえ覚えれば、さまざまなスイーツにアレンジできます。予定がない休日に、時間をかけてじっくり作ってみてくださいね。

あずきを使ったレシピをもっと知りたい方はこちらもチェック!

甘いあずきの煮方

あずきを煮るのはハードルが高いイメージがありますが、材料さえそろえればそこまで難しい工程はありません!あずきは渋みが強いので、何度か下ゆでして雑味を取り除いてから煮込みましょう。手間はかかりますが、甘みがしっかり染み込んだ、おいしいあずきができあがります。そのままいただくのはもちろん、白玉やおもち、トーストなどにトッピングしてもおいしいですよ!

簡単 餅入りあずき粥風

ハレの日に、一年間の無病息災を願っていただく日本の伝統食「あずき粥」。このレシピではおうちで簡単に作れるよう、ごはんとゆであずきを使ってアレンジしました。仕上げに振りかけたごま塩が全体の味わいを引き締め、シンプルながらも奥深い味わいを楽しめますよ。

※お使いのトースター機種によって焼き加減が異なりますので、様子を見ながらご調整ください。今回は1000W180℃で焼いています。トースターは庫内が狭く、食材と熱源の距離が近いため、加熱中の食材の油が落ちたり、油はねなどが原因で発煙、発火の恐れがあります。加熱中は目を離さないでください。

ホイップたっぷり小倉トースト

香ばしく焼いたトーストに有塩バターを塗り、ゆであずきとホイップクリームを絞るだけ!こちらのパパッと簡単に作れる小倉トーストは、朝ごはんやおやつなどさくっと食べたいときに重宝する一品です。有塩バターの塩気があずきとホイップクリームの甘みを引き立て、たまらないおいしさですよ!

※お使いのトースター機種によって焼き加減が異なりますので、様子を見ながらご調整ください。今回は1000W200℃で焼いています。トースターは庫内が狭く、食材と熱源の距離が近いため、加熱中の食材の油が落ちたり、油はねなどが原因で発煙、発火の恐れがあります。加熱中は目を離さないでください。

しっとり小豆クリームロールケーキ

やさしい甘みが魅力のあずきは、ロールケーキにアレンジしてもおいしくいただけます。ふわふわしっとりとしたシフォンケーキ生地に小豆ホイップクリームが絶妙にマッチして、やみつきになりますよ。緑茶にも紅茶にもコーヒーにもよく合うので、毎日のティータイムやおもてなしにもおすすめです。

ささげとあずきをうまく使い分けて料理の幅を広げよう

いかがでしたか?今回は、ささげの特徴やあずきとの違い、おすすめのレシピをご紹介しました。

ささげやあずきなどの豆類は、見た目もよく似ているのでついつい混同してしまいがち。ですが特徴を正しく理解すれば、それぞれの魅力を最大限に引き出すことができます。

今回ご紹介したレシピを参考に、ほっくりおいしい味わいを楽しんでみてくださいね。

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