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「ささげ」とは?「あずき」との違いやおすすめレシピもご紹介

「ささげ」とは?「あずき」との違いやおすすめレシピもご紹介

お赤飯に欠かせない豆として、古くから日本人に親しまれてきた「ささげ」。煮崩れしにくいほっくりとした味わいが魅力ですが、あずきとの違いなど意外と知らないことも多いのではないでしょうか?そこでこの記事では、ささげの特徴について解説します。記事後半ではおすすめレシピもご紹介するので、ぜひチェックしてみてくださいね。

  • 目次
  • ささげとは?
  • ささげの特徴
  • ささげの歴史
  • あずきとの違いは?
  • ほくほく!ささげを使ったおすすめレシピ
  • あんこ好きにはたまらない!あずきを使ったおすすめレシピ
  • ささげとあずきをうまく使い分けて料理の幅を広げよう

ささげとは?

「ささげ」とは、日本では主に、豆を乾燥させた状態で利用されるマメ科ササゲ属の植物です。煮崩れしにくいことから、お赤飯をはじめとした行事食によく使われ、地域によってはあずきの代わりとして親しまれてきました。

ささげは東南アジアやアフリカなどを原産とし、海外では若いさやを野菜として食べることも多い植物です。日本でも「さやいんげん」に似た見た目のさやを持つ品種が栽培されていますが、一般的には中の豆を乾燥させて使われることが多く、「ささげ」といえばこの乾燥豆を指す場合がほとんどです。

ささげの特徴

ささげの大きな特徴は煮崩れしにくく、ほくほくとした食感にあります。豆の形がしっかりと残りやすいため、赤飯など見た目も大切にしたい料理に向いています。

収穫したばかりのささげは「さやいんげん」によく似ていて、さやの長さは30~70cmほどと長く、しなっとやわらかいのが特徴です。

諸説ありますが、上向きに湾曲しているさやの形が捧げものをするときの手つきに似ていることから「ささげ」と名づけられたといわれているんですよ。

「ささげ」という野菜自体はあまりなじみがなくても、袋に詰められた豆状のささげなら見たことがある、という方も多いかもしれません。これは、東南アジアなどの海外では若いさやを野菜として食べることが多い一方で、日本では豆を乾燥させて利用する文化が根づいてきたためです。

そのため、日本で流通しているささげの多くは乾燥豆の状態で販売されており、赤飯などの行事食に使われる食材として広く親しまれています。

ささげの歴史

ささげは、古くから日本で親しまれてきた歴史のある豆です。原産地はアフリカとされており、中国を経て日本に伝わったと考えられています。

日本への伝来は平安時代までさかのぼるといわれ、東大寺の記録には、ささげを意味する豆の名が記されていたことが知られています。このことから、この時代までにはすでに日本に渡来していたと考えられています。

現在の日本では主に関東より南の暖地で栽培されており、旬は暑さが本格的になる6月下旬から9月ごろ。とはいえ海外から輸入しているものも多いため、市場では一年中見かけることができますよ。

あずきとの違いは?

ささげによく似ている豆に「あずき」があります。どちらもマメ科ササゲ属に分類され、見た目や味わいが似ていることから混同されがちですが、煮たときの性質や使われ方に違いがあります。

まずは、それぞれの違いを整理して見てみましょう。

ささげ あずき
色・形

ややくすんだ赤色で、少し角ばった形

艶のある赤色で、丸みのある形

煮たときの特徴

煮崩れしにくく、豆の形が残りやすい

煮ると皮が破れやすく、やわらかくなる

主な使い道

赤飯、ぜんざいなど

あんこ、和菓子、甘味全般

このように、ささげとあずきは見た目こそ似ているものの、調理したときの仕上がりや向いている料理が異なるのが特徴です。特に、煮崩れしにくいかどうかは、料理の見た目や食感に大きく関わるポイントといえるでしょう。

使い方の違い

ささげは煮ても割れにくく、豆の形がきれいに残りやすいため、見た目も大切にしたい料理に向いています。

関東地方では煮崩れしたあずきの様子が切腹を連想させるということから、お祝いの席でいただくお赤飯には、ささげを使うようになったともいわれているんですよ。

一方、あずきはじっくり煮込むととろっとやわらかくなるため、砂糖を加えてあんこにし、おはぎや最中、まんじゅうといった和菓子をはじめ、トーストやケーキなど、幅広いスイーツに活用されています。

ほくほく!ささげを使ったおすすめレシピ

ここからは、煮崩れしにくいというささげの特徴を活かしたおすすめレシピをご紹介します。ささげならではのほくほくの食感を楽しめるレシピばかりなので、ぜひ作ってみてくださいね。

炊飯器で作る ささげのお赤飯

蒸し器がなくても大丈夫!炊飯器を使って簡単に作れる、ささげのお赤飯のご紹介です。ポイントは、ささげのゆで汁で炊くこと!こうすることで食紅を使わなくても、自然な色合いに炊き上がります。もち米のもちもちとした食感とささげのホクホクとした食感が楽しい、お祝いの席にもぴったりな一品です。

優しい味わい ささげのぜんざい

ささげを一から丁寧に煮込んだ、ほっくりおいしいぜんざいです。このレシピでは切り餅を加えましたが、白玉やアイスクリームを使うとアレンジも広がります。時間はかかりますが難しい工程はなく簡単に作れるので、ぜひ気軽に作ってみてくださいね。

ささげの抹茶あんクリーム最中

やさしい甘みのささげあんとほろ苦い抹茶パウダー、まろやかなホイップクリームを最中の皮で挟んで、味も見た目も大満足な一品に仕上げました。普段のおやつにはもちろん、見た目も華やかなのでおもてなしやホームパーティーにもおすすめです。

あんこ好きにはたまらない!あずきを使ったおすすめレシピ

続いてご紹介するのは、あずきを使ったおすすめレシピです。あずきは基本の煮方さえ覚えれば、さまざまなスイーツにアレンジできます。予定がない休日に、時間をかけてじっくり作ってみてくださいね。

あずきを使ったレシピをもっと知りたい方はこちらもチェック!

甘いあずきの煮方

あずきを煮るのはハードルが高いイメージがありますが、材料さえそろえればそこまで難しい工程はありません!あずきは渋みが強いので、何度か下ゆでして雑味を取り除いてから煮込みましょう。手間はかかりますが、甘みがしっかり染み込んだ、おいしいあずきができあがります。そのままいただくのはもちろん、白玉やおもち、トーストなどにトッピングしてもおいしいですよ!

簡単 餅入りあずき粥風

ハレの日に、一年間の無病息災を願っていただく日本の伝統食「あずき粥」。このレシピではおうちで簡単に作れるよう、ごはんとゆであずきを使ってアレンジしました。仕上げに振りかけたごま塩が全体の味わいを引き締め、シンプルながらも奥深い味わいを楽しめますよ。

※お使いのトースター機種によって焼き加減が異なりますので、様子を見ながらご調整ください。今回は1000W180℃で焼いています。トースターは庫内が狭く、食材と熱源の距離が近いため、加熱中の食材の油が落ちたり、油はねなどが原因で発煙、発火の恐れがあります。加熱中は目を離さないでください。

ホイップたっぷり小倉トースト

香ばしく焼いたトーストに有塩バターを塗り、ゆであずきとホイップクリームを絞るだけ!こちらのパパッと簡単に作れる小倉トーストは、朝ごはんやおやつなどさくっと食べたいときに重宝する一品です。有塩バターの塩気があずきとホイップクリームの甘みを引き立て、たまらないおいしさですよ!

※お使いのトースター機種によって焼き加減が異なりますので、様子を見ながらご調整ください。今回は1000W200℃で焼いています。トースターは庫内が狭く、食材と熱源の距離が近いため、加熱中の食材の油が落ちたり、油はねなどが原因で発煙、発火の恐れがあります。加熱中は目を離さないでください。

しっとり小豆クリームロールケーキ

やさしい甘みが魅力のあずきは、ロールケーキにアレンジしてもおいしくいただけます。ふわふわしっとりとしたシフォンケーキ生地に小豆ホイップクリームが絶妙にマッチして、やみつきになりますよ。緑茶にも紅茶にもコーヒーにもよく合うので、毎日のティータイムやおもてなしにもおすすめです。

ささげとあずきをうまく使い分けて料理の幅を広げよう

いかがでしたか?今回は、ささげの特徴やあずきとの違い、おすすめのレシピをご紹介しました。

ささげやあずきなどの豆類は、見た目もよく似ているのでついつい混同してしまいがち。ですが特徴を正しく理解すれば、それぞれの魅力を最大限に引き出すことができます。

今回ご紹介したレシピを参考に、ほっくりおいしい味わいを楽しんでみてくださいね。

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