「のらぼう菜」という名前の野菜をご存じですか?菜の花に似た見た目をしているアブラナ科の野菜で、東京都の西多摩地区で栽培される伝統野菜です。近年はそのおいしさから、ほかの地域でも見かけるようになりました。今回は、そんなのらぼう菜の特徴や菜の花との違い、選び方について解説します。記事後半のおすすめレシピも必見ですよ。
のらぼう菜とは?旬の時期や特徴、菜の花との違いやおすすめレシピを紹介
- 目次
- のらぼう菜とは
- のらぼう菜の旬や収穫の時期はいつ?
- のらぼう菜の味わいとおすすめの調理方法
- のらぼう菜と菜の花の違い
- のらぼう菜の選び方
- のらぼう菜を使ったおすすめレシピ
- のらぼう菜を使った料理で春を味わおう!
のらぼう菜とは
のらぼう菜とは、アブラナ科アブラナ属の一種で、主に東京の多摩地区で栽培されている伝統野菜のこと。見た目は菜の花に似ていて、伸びた花や芽を摘んでも次々と脇芽が伸びてくるほど生命力が強いのが特徴です。
近年ではそのおいしさからほかの地域でも栽培されるようになりました。なかでも埼玉県比企郡では「比企のらぼう菜」としてブランド化されているようなものもあるんですよ。
💡ワンポイント豆知識
のらぼう菜は、江戸時代の古文書に「闍婆菜(じゃばな)」として記されたとされる伝統野菜です。由来には諸説ありますが、昔から地域で大切に受け継がれてきた野菜として知られています。耐寒性があり、脇芽が次々と伸びる性質から、人々の食を支えたと伝えられているんですよ。
のらぼう菜の旬や収穫の時期はいつ?
のらぼう菜は3月下旬から4月下旬に旬を迎える、春を代表する野菜です。近年ではハウス栽培も多いため、2月頃から出回りはじめるものもあります。
前年の8月下旬から9月上旬に種をまき、畑に苗を植え付け、冬を越したのちに3月下旬から4月下旬までの間に収穫されます。旬が短い季節の野菜といえますね。
のらぼう菜の味わいとおすすめの調理方法
見た目は菜の花に似ているのらぼう菜ですが、菜の花と比べて苦みやクセが少なく、食べやすいのが特徴です。また、茎の部分は甘く、アスパラガスのような程よい歯ごたえがあります。アクは少ないですが、調理の際は加熱をして食べるのがおすすめ!
クセがないのでさっとゆでておひたしや和え物にするほか、炒め物、みそ汁やパスタの具材など、幅広く料理に取り入れることができますよ。
のらぼう菜と菜の花の違い
見た目が似ていることから、のらぼう菜と菜の花の違いが気になる方も多いかもしれません。どちらも春に出回るアブラナ科の野菜ですが、味わいや食感、料理への取り入れやすさに違いがあります。まずは一覧表で、特徴を見比べてみましょう。
| のらぼう菜 | 菜の花 | |
|---|---|---|
| 見た目 | 菜の花に似た見た目。茎や葉、つぼみを食べる |
黄色い花のつぼみや茎、葉を食べる |
| 味わい | 苦みが少なく、やさしい甘みがある |
ほろ苦さや香りがある |
| 食感 | 茎にほどよい歯ごたえがあり、シャキッとしやすい |
やわらかさの中にほどよい食感がある |
| 風味 | クセが比較的少なく食べやすい |
春らしい風味をしっかり楽しめる |
| 使いやすい料理 | おひたし、和え物、炒め物、汁物、パスタなど幅広い |
おひたし、和え物、からし和え、炒め物など |
それぞれに魅力がありますが、ここからは味わいや使い方の違いについて、もう少し詳しく見ていきましょう。
のらぼう菜は苦みが少なく、幅広い料理に使いやすい
のらぼう菜は、菜の花に比べて苦みが控えめで、やさしい甘みを感じやすいとされる野菜です。特に茎の部分は、やわらかすぎず、ほどよい歯ごたえがあり、シャキッとした食感を楽しめるのが魅力です。
一方、菜の花はほろ苦さや香りが特徴で、春らしい風味をしっかり味わいたいときにぴったりです。どちらもおいしい野菜ですが、菜の花特有の苦みが少し苦手という方は、のらぼう菜のほうが食べやすく感じられることがあります。
また、のらぼう菜はクセが比較的少ないため、おひたしや和え物はもちろん、炒め物、汁物、パスタなどにも取り入れやすいのが特徴です。シンプルな味付けでもおいしさを楽しみやすく、春の食卓に使いやすい野菜といえるでしょう。
のらぼう菜の選び方
のらぼう菜をおいしく楽しむためには、できるだけ鮮度のよいものを選ぶことが大切です。のらぼう菜は葉や茎、つぼみを食べる野菜なので、それぞれの状態を見ながら選ぶと、食感や風味を楽しみやすくなります。
選ぶときは、全体のみずみずしさに加えて、葉や茎のハリ、つぼみの開き具合をチェックしてみましょう。ここからは、選び方のポイントを詳しくご紹介します。
葉や茎、つぼみの状態を見て、みずみずしいものを選ぶ
のらぼう菜は、葉の色が濃くハリがあり、全体にみずみずしさを感じるものを選ぶのがおすすめです。葉先までしおれていないものは、鮮度がよい目安のひとつになります。
茎は、張りがあり、切り口が乾きすぎていないものを選ぶとよいでしょう。つぼみは、開きすぎていないもののほうが、食感や風味を楽しみやすい傾向があります。
また、全体を見たときに、変色や傷みが少なく、元気な印象のものを選ぶと、よりおいしく調理しやすくなりますよ。
のらぼう菜を使ったおすすめレシピ
のらぼう菜の特徴を知ったところで、ここからはのらぼう菜を使ったレシピのご紹介をします。シンプルな和え物やパスタなど、どれものらぼう菜の食感や味わいを活かしたものばかりです!ぜひ試してみてくださいね。
のらぼう菜のごま和え
のらぼう菜のおいしさをダイレクトに楽しみたいなら、ごま和えにするのがおすすめです。ほのかな苦みと甘みが香ばしいすりごまと相性抜群で、お箸が止まらなくなるおいしさですよ!のらぼう菜はさっとゆでることで、シャキシャキとした心地よい食感を楽しめます。茎の部分と葉の部分は時間差でゆでるのが、均一な食感にするポイントです。
のらぼう菜のオイスターソースがけ
シンプルがおいしい「ヤウチョイ」をのらぼう菜で作ってみましょう!ヤウチョイとは、ゆでた青菜にオイスターソースをかけた料理のことで、香港では定番のサイドメニューです。ほんのりと感じるのらぼう菜の甘みとシャキシャキとした食感に、オイスターソースの旨味とコクがよく合い絶品!のらぼう菜をゆでる際に鶏ガラスープの素と油を入れることで、風味とコクが増してよりおいしく仕上がりますよ。簡単に作れるので、ぜひ試してみてくださいね。
のらぼう菜とベーコンのバターソテー
間違いないおいしさ!のらぼう菜とベーコンのバターソテーをご紹介します。のらぼう菜は菜の花と同様、油との相性が抜群の野菜です。シンプルにソテーするだけでも十分おいしいですが、このレシピではベーコンを加えてより旨みたっぷりの一品に仕上げました。黒こしょうのピリッとした風味もアクセントになって、箸が止まらなくなること間違いありませんよ!塩加減やバターの量はお好みで調整して、ぜひ作ってみてくださいね。
のらぼう菜とベーコンのコンソメソテー
続いてご紹介するのものらぼう菜のソテーですが、このレシピではオリーブオイルとコンソメを使ってシンプルに仕上げました。のらぼう菜のほんのりとした苦味とベーコンの旨味がよく合います。すりおろしニンニクを加えることで風味豊かな味わいになり、より食欲がそそられますよ!あと一品欲しいときや朝ごはんにもぴったりなので、ぜひレパートリーに加えてみてはいかがでしょうか。
のらぼう菜のフレッシュトマトパスタ
色合いが美しい、のらぼう菜とフレッシュトマトのパスタです。ツナ油漬けを汁ごと加えることでコクがプラスされ、塩こしょうのみのシンプルな味つけでも十分おいしく仕上がります。ミニトマトの爽やかな酸味とツナの旨味がのらぼう菜のほんのりとした苦味を絶妙にマッチしていて、食べ進める手が止まらなくなるおいしさです!のらぼう菜が手に入ったら、ぜひ試してみてくださいね。
のらぼう菜とツナのトマトパスタ
続いてもトマトパスタのレシピですが、こちらはカットトマト缶を使って作るので、よりトマトの味わいをお楽しみいただけます。のらぼう菜の食感がアクセントになっていて、最後まで飽きることなくいただけますよ。具材にツナを入れるだけでももちろんおいしく作れますが、さらにアンチョビを加えることで旨味がプラスされ、深みのある味わいに仕上がります。このレシピではタリアテッレを使いましたが、お好みのパスタで作ってみてくださいね。
のらぼう菜を使った料理で春を味わおう!
いかがでしたか?今回は、のらぼう菜の特徴に加え、そのおいしさを活かせるレシピをご紹介しました。のらぼう菜は、ほうれん草や小松菜と比べるとあまり馴染みのない青菜かもしれませんが、実はとても食べやすく、さまざまな楽しみ方ができる万能な野菜です。スーパーなどで見かけたらぜひ手に取っていただき、今回ご紹介したレシピを参考においしく調理してみてくださいね。
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