レシピを見ていると「材料を細切りにする」という言葉がよく出てきますよね。食材の切り方にはさまざまな種類がありますが、そのなかでも「細切り」はポピュラーな切り方といえます。しかし、細切りはどのように切るのが正解なのかいまいちわからない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
基本をおさらい!「細切り」ってどんな切り方?千切りとどう違うの?

- 目次
- 基本の「細切り」について知ろう!
- 細切りと千切りはどう違うの?
- 細切りの正しい切り方は?人参・大根・ピーマンの切り方をご紹介!
- 人参の細切り
- 大根の細切り
- ピーマンの細切り
- 食感を活かして!細切りにした食材を使って作るレシピ4選
- 常備菜に ごま香るごぼうとにんじんのきんぴら
基本の「細切り」について知ろう!
今回は、細切りの正しい切り方について、人参・大根・ピーマンを例にあげてご紹介します。細切りと似ている千切りとの違いも解説しているので、こちらも合わせてチェックしてみてくださいね!
細切りと千切りはどう違うの?
材料を細く切るという点でよく似ている細切りと千切り。では、両者にはどのような違いがあるのでしょうか?以下で、細切りと千切りの特徴や違いについて詳しく見ていきましょう。
■細切り
細切りとは、薄くスライスした食材を3~5mm程度の幅に細くカットする切り方です。加熱しても食感が損なわれないので、炒め物やスープの材料を切るときに向いています。
細切りには2種類あり、食材の繊維に沿って切る細切りを「縦細切り」、繊維に対して垂直になるように切る細切りを「横細切り」と呼んでいます。縦細切りは食材の歯ごたえがしっかりと残り、横細切りは口当たりがよく、食材そのものの味を感じやすくなるという特徴があります。
■千切り
千切りは、細切りよりもさらに細く、1~2mm程度の幅にカットする切り方です。キャベツや大根など生食する野菜に多く用いられる切り方で、食材の繊維に沿って切るとシャキシャキとした食感が生まれ、繊維に逆らって切るとふんわりとした口当たりに仕上がります。
細切りは加熱して作る料理に、千切りは生のまま食べるときにおすすめの切り方です。混同されがちな2つの切り方ですが、上手に使い分けましょう。
細切りの正しい切り方は?人参・大根・ピーマンの切り方をご紹介!
細切りはさまざまな料理に使うことができる切り方です。ここでは、特に登場頻度が高い大根・人参・ピーマンをピックアップして、細切りの正しい切り方をご紹介します。
人参の細切り
保存が効いて使い勝手のよい人参。人参の細切りは、きんぴらごぼうをはじめとした炒め物に使ったり、さっと加熱して和え物やサラダにしたりするなど、活躍の幅が広いので、覚えておくと便利ですよ。
【切り方】
①人参を5cm程度の幅に切り、皮をむいてヘタを切り落とす
②切り口が下になるように置き、3mm程度の四角い板状になるように切る
③②を少しずつずらしながら重ね、端から3mm程度の幅で切る
【ポイント】
人参のような円柱状の野菜は、切り口が下になるように置きます。こうすることで、グラつかず安定して切ることができますよ。
また、人参の繊維は縦に通っています。繊維に沿って切るとシャキッとした食感になり、繊維に逆らって切るとやわらかい口当たりになりますよ。歯ごたえを残したいときは繊維に沿って切り、やわらかく仕上げたいときは繊維に対して垂直になるように切りましょう。
大根の細切り
炒め物や味噌汁の具、サラダにも使うことができる大根の細切り。形を揃えて切ることで、火の通りが均一になるだけでなく、料理の見た目もよくなりますよ。
【切り方】
①大根を5cm程度の幅に切り、皮は3~5mm程度の厚さでむく
②大根を縦に置き、繊維に沿って3~5mm程度の四角い板状になるように切る
③②を少しずつずらしながら重ね、端から3~5mm程度の幅で切る
【ポイント】
大根の皮の周りには固くて太い繊維が通っています。皮付近の繊維は加熱してもやわらかくならないので、皮を厚めにむいて繊維を取り除きましょう。
大根をずらして重ねることで、形がそろいやすくなります。重ねた大根はすべりやすいので、ずれないように手でしっかりと押さえてくださいね。
ピーマンの細切り
ピーマンは鮮やかな緑色とほんのりとした苦みが魅力の野菜です。細切りにすると加熱しても生のままでもおいしくいただくことができますよ。
【切り方】
①ピーマンを縦半分に切り、種とヘタを取り除く
②縦に細切りにするときは縦方向に、横に細切りにするときは横方向になるように置く
③端から3mm程度の幅で切る
【ポイント】
ピーマンの種とヘタは、種の部分を指で持ってヘタの方向に向かって引くと簡単に取ることができます。
縦に細切りにするとシャキシャキとした歯ごたえが残るので熱を加えて調理するときにおすすめです。一方、横に細切りするとやわらかくて噛み切りやすいので、生食するときに向いていますよ。
食感を活かして!細切りにした食材を使って作るレシピ4選
細切りの仕方について知ったところで、続いてはレシピを見ていきましょう。細切りにすることで、食べやすい上に料理の見た目もよくなりますよ。ぜひ、献立に取り入れてみてくださいね!
常備菜に ごま香るごぼうとにんじんのきんぴら
定番のごぼうのきんぴらに、白すりごまを加えてアレンジしたレシピのご紹介です。ごぼうとにんじんの旨味に、鷹の爪のピリッとした辛味とごまの風味がよく合いますよ。ごはんのおかずにもお酒のおつまみにもおすすめの一品です。常備菜にもいかがでしょうか?
大根と春雨のサラダ
大根と春雨を組み合わせて、さっぱりとした味わいのサラダを作ってみませんか?野菜を細切りにすることで、春雨となじみやすくなりますよ。このレシピでは、大根のほかに人参やきゅうり、錦糸卵を合わせて、彩り豊かに仕上げました。
じゃがいもと紅生姜のガレット
細切りにしたじゃがいもと紅生姜で作るガレットのレシピです。片栗粉を混ぜてごま油で焼きあげることで、表面はカリカリ、中はもっちりと仕上がります。紅しょうがのさっぱりとした風味とごま油の香りがマッチして、手が止まらなくなるおいしさですよ。
ピーマンと油揚げの簡単ごま和え
ピーマンと香ばしく焼いた油揚げを使って作るごま和えのレシピです。細切りにすることで具材同士がなじみやすくなり、調味料もよく絡みます。ピーマンは電子レンジで加熱するので苦みが抑えられますよ。思い立ったらすぐに作ることができる手軽さが嬉しいですね。
※ご使用の電子レンジの機種や耐熱容器の種類、食材の状態により加熱具合に誤差が生じます。 様子を確認しながら完全に火が通るまで、必要に応じて加熱時間を調整しながら加熱してください。
「細切り」をマスターして料理に取り入れてみよう!
今回は細切りの正しい切り方や、千切りとの違いについてご紹介しました。 ほどよく食感が残り、他の食材ともなじみやすくなる細切りは、さまざまな料理で活躍してくれる切り方です。細切りが上手にできるようになると、料理全体の仕上がりもよくなります。
食材を細く均一に切るのは慣れるまで少し難しいかもしれませんが、ご紹介した切り方を参考にしてみてくださいね!
※20歳未満の飲酒はやめましょう。