「うるい」という食材を知っていますか?うるいは山菜の一種で、春先になると出回ることから、春の訪れを告げる山菜ともいわれているんです。この記事では、うるいの旬の時期や味などの特徴、おいしい食べ方について解説します。記事の後半ではうるいを使ったおすすめレシピもご紹介するので、ぜひ最後までご覧くださいね。
うるいとは?特徴や旬の時期、おいしい食べ方について解説!

- 目次
- うるいとは?
- うるいのおいしい食べ方は?
- 生食
- ゆでる
- 炒める
- うるいの下ごしらえや保存方法は?
- うるいを使ったおすすめレシピをご紹介!
- うるいの酢味噌添え
うるいとは?
「うるい」は、キジカクシ科の花であるオオバギボウシの葉が開く前の若い芽を収穫したもの。白い茎の先に緑色の葉がついていて、一見すると長ねぎによく似た姿をしています。オオバギボウシは、漢字で「大葉擬宝珠」と書き、7~8月に淡い紫色の花を咲かせます。地域によって、「山かんぴょう」や「ギンボ」、「コレイ」などと呼ぶこともあるそうです。うるいという名前の由来には諸説ありますが、瓜の皮に似た色をした葉が春先になると丸まっている姿から「瓜菜(うりな)」と呼ばれ、それが変化していったともいわれています。
日本国内では、本州や北海道など、広い範囲の湿り気がある山地や草原に自生しています。山形県などでは、食用にするためハウス栽培もされているんですよ。芽が出てから1週間~10日で収穫できるのですが、その間、茎の部分に籾殻をかけてあえて日光を遮ることによって、白くやわらかく育てたものもあるそうです。
うるいはアクの少ない山菜で、ほろ苦さとねぎのようなぬめりがあるのが特徴です。シャキシャキとした歯ごたえもあります。旬の時期は4~5月にかけてですが、ハウス栽培されているものは、2月ごろから出回りはじめます。
アクやクセがなく食べやすいうるいですが、自生しているうるいを収穫する場合は気をつけなければならないことがあります。うるいの葉が開く前の姿はバイケイソウやコバイケイソウという毒草によく似ているのです。葉が広がると違いもわかりやすいのですが、間違って食べてしまわないよう、注意してくださいね。
うるいのおいしい食べ方は?
うるいはどのように調理したらいいのでしょうか。ここでは、うるいのおいしい食べ方について解説します。
生食
うるいはクセや青臭さが少ないので、生で食べることができます。シャキシャキとした食感を活かし、サラダにするとおいしいですよ。茎の白い部分と葉先の緑色のコントラストで、鮮やかな見た目に仕上がりますよ。また、昆布や塩と一緒に漬け込んで浅漬けにするのもおすすめです。
ゆでる
うるいは、ゆでることでぬめりが出ます。和え物やおひたしにすると、ごまなどのトッピングや調味料とよく絡んでとってもおいしいですよ。クセがないので、しょうゆや酢みそなどのシンプルな味つけで楽しむことができます。汁物の具材にもぴったりですよ。
炒める
うるいは、油で炒めてもおいしく食べられます。火が通りやすいので、ほかの材料と炒めるときは最後に加えて短時間で仕上げるといいですよ。彩りもいいので、付け合わせにもぴったりです。
うるいの下ごしらえや保存方法は?
わらびやぜんまい、うどなど、山菜には、えぐみやアクをとるために下処理が必要なものが多くあります。ところが、うるいは若い芽を収穫したものでアクが少ないので、特別な下処理は必要ありません。ほかの多くの野菜のように、そのまま料理に使うことができます。
うるいを保存するときは、乾燥を防ぐことが鮮度を保つポイントです。濡らしたキッチンペーパーでくるみ、ラップで包むか保存袋に入れて、冷蔵庫の野菜室で立てて保存しましょう。すぐに食べ切れない場合は、冷凍保存することもできます。硬めにゆでて冷水にさらし、水気をよく切ってから保存袋に入れて密閉して冷凍庫にいれましょう。
また、スーパーなどでうるいを買うときには、茎が白くふっくらとしたものや、葉先が閉じていてみずみずしいものを選ぶといいですよ。参考にしてみてくださいね。
うるいを使ったおすすめレシピをご紹介!
ここからは、うるいを使ったおすすめレシピをご紹介します。パパッと作れるうるいのごま和えや、とってもおしゃれなうるいと生ハムのパスタサラダなど、バリエーション豊かなレシピをピックアップしました。ぜひチェックしてみてくださいね。
うるいの酢味噌添え
シンプルでうるいのおいしさを楽しめる、うるいの酢味噌添えのご紹介です。さっとゆでたうるいに、酢やみそ、しょうゆで作った自家製酢味噌をつけていただきます。わかめを加えるのもおすすめですよ。
うるいのごま和え
パパっと作れる、うるいのごま和えはいかがでしょうか。今回は、うるいをゆでるのではなく、電子レンジで1分ほど加熱しました。めんつゆを使った簡単レシピなので、あと一品ほしいときにもおすすめです。
うるいとウドのなめたけ和え
さっぱりとした味わいの、うるいとウドのなめたけ和えを作ってみましょう。シャキシャキとした食感のうるいやウドに、ツルッとしたなめたけが絡んでとってもおいしいですよ。なめたけの味をそのまま利用するので、調味料も少なくとっても簡単に仕上がります。
うるいとホタテのカルパッチョ
お酒のおつまみにぴったり!うるいとホタテのカルパッチョをご紹介します。うるいと刺身用のホタテ貝柱、ミニトマトを使ったカラフルな一品。ピンクペッパーは、清涼感のあるスパイスで、料理をより華やかに彩ってくれますが、なくてもおいしくお作りいただけますよ。
簡単副菜 うるいのぬた
うるいを使ってぬたを作ってみませんか。今回は、うるいとマグロを具材として、白みそや練りからし、卵黄と和えました。辛子酢味噌の酸味や辛味が、箸休めにぴったりの一品ですよ。
天ぷら粉でお手軽 うるいの天ぷら
天ぷら粉を使って手軽に作れる、うるいの天ぷらはいかがでしょうか。衣のサクサクとした軽い食感とうるいのシャキシャキとした食感がクセになるおいしさですよ。塩だけではなく、めんつゆにつけるのもおすすめです。
うるいと生ハムのパスタサラダ
おもてなしにもおすすめの、うるいと生ハムのパスタサラダのご紹介です。ショートパスタとうるい、生ハム、ミニトマトなどで作った彩り豊かでおしゃれな一品。シンプルな味つけなので、素材のおいしさが引き立ちますよ。
うるいを使った料理を作ってみよう!
今回は、うるいの特徴や旬の時期、おいしい食べ方を、おすすめレシピとともにご紹介しました。春に旬を迎える食材を使った料理が食卓に並ぶと、なんだかワクワクした気持ちになりますよね。今回ご紹介したレシピを参考に、ぜひ作ってみてくださいね。
クラシルでは、うるいを使ったレシピをほかにもご紹介しています。そちらも、ぜひ参考にしてみてください。
