2022.6.14

「ぶぶ漬けでもどうどす?」はどういう意味?詳しく解説!

京都人の気質を表すエピソードと言われる「ぶぶ漬け」伝説。ぶぶ漬けとはお茶漬けのことですが、どのような内容なのでしょうか。この記事では、ぶぶ漬けの特徴や歴史、ぶぶ漬け伝説について解説します。記事後半のささみと梅おくらのさっぱりお茶漬けや出汁香るはまちのお茶漬けなど、絶品レシピも必見ですよ。

ぶぶ漬けとは

ぶぶ漬けとは、京都ではお茶漬けのことを指します。ごはんに熱いお茶やだし汁などをかけ、漬物などと一緒に食べるのが定番です。うなぎや鯛など、多彩なトッピングをして楽しむ食事として、京名物にもなっています。

ぶぶ漬けの「ぶぶ」とは、京都弁でお湯やお茶など温かい飲み物を指します。熱い飲み物にふうふうと息を吹きかけて冷ますことから、お湯を「おぶ」や「ぶ」と呼ぶようになりました。それが由来となり、熱い汁をかけるお茶漬けがぶぶ漬けと呼ばれるようになったそうです。

また、お茶という言葉はお客さんがこなくて暇という意味の「お茶引き」を連想させるため、京都の花街では敬遠されたと言われています。そうしたことから、京都ではぶぶ漬けという言葉が定着しました。

京都では古来からぶぶ漬けを頻繁に食べる習慣がありました。江戸時代の商家などでは、朝食や夕食にぶぶ漬けを食べていた記録もあります。当時、関西地方では昼食時にだけごはんを炊くのが習慣で、朝と夜にはごはんが冷めてしまっていました。それをおいしく食べる工夫としてぶぶ漬けが好まれたようです。

ぶぶ漬け伝説とは?

ぶぶ漬けといえば、ぶぶ漬け伝説が有名。「ぶぶ漬けでもどうどす?」と京都人に言われたら「そろそろお帰りください」という意味合いの逸話で、物事をオブラートに包んでやんわりと伝える京都人の気質を表すエピソードとして知られています。

これは、上方落語のネタである「京の茶漬け」や、江戸時代の小咄にも登場する話です。もともとのネタは、こういうもの。ある男が京都人のお宅にお邪魔して用事が済んだあと、家主の妻から「ぶぶ漬けでもどうどす?」と勧められたので待っていましたが、一向に出てきません。

実は京都ではお客さんが帰る際にかける挨拶として「ぶぶ漬けでもいかがですか?」と尋ねる習慣があり、暗に「早くお帰りになっては?」と伝えていて、本当にお茶漬けを出すつもりはなかったというわけです。ぶぶ漬けが出てくると真に受けて待っているのは無粋だと揶揄する話でした。

このネタが広まったため、京都の人のお宅やお店などで「ぶぶ漬けでもどうどす?」と言われたら、すぐに帰るのがマナーだという伝説が定着しました。

「ぶぶ漬けでもどうどす?」の意味は?

「ぶぶ漬けでもどうどす?」と言われたら「早く帰ってほしい」という意味だと言われますが、この言葉が実際に京都で使われることはあまりないようです。

「ぶぶ漬けでもどうどす?」の本来の意味は「大したお構いはできないけれど、せめてぶぶ漬けでも食べてゆっくりしていってください」という京都流のソフトな表現。現在では嫌味として使われることはあまりなく、好意的な意味で捉えることが一般的のようです。夕食のシメや夜食として食べられることも多いので、必要以上に警戒せずにいただくのもよいかもしれませんね。

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