近年、日本でも人気が高まっている「バインミー」。ベトナム発のサンドイッチで、軽めのフランスパンにハムやなます、香味野菜などをたっぷり挟むのが特徴です。専門店も増えていますが、材料さえそろえばおうちでも手軽に作れますよ。今回はそんなバインミーの特徴や魅力について解説します。身近な食材で作れるおすすめレシピも必見です。
ベトナムのサンドイッチ「バインミー」とは?特徴やおすすめレシピをご紹介

- 目次
- バインミーとは?どんな特徴があるの?
- バインミーの定番具材といえばこれ!
- バインミーの基本の作り方
- バインミー風のおすすめレシピ
- 朝食や休日のランチにもおすすめ!バインミーを作ってみよう
バインミーとは?どんな特徴があるの?
バインミーとは、やわらかめのフランスパンに具材を挟んだベトナムのサンドイッチのこと。日本でも注目され始め、専門店も増えてきているので、気になっていたという方も多いのではないでしょうか。
ベトナムにはバインミーの屋台がいたるところにあり、手軽に食べられるファストフードとして親しまれています。まさに国民食と呼ばれるほどポピュラーな食べ物なんですよ。
💡ワンポイント豆知識
バインミー(Bánh mì)は本来ベトナム語で「パン」と意味する言葉です。本来はパンそのものを指しますが、近年では具材を挟んだサンドイッチのスタイルを含めて「バインミー」と呼ばれているようです。
ちなみにベトナムでいうパンとは、日本でよく見るものではなく「フランスパン」のことを指すのだそうですよ。
バインミーの定番具材といえばこれ!
バインミーは挟む具材によって、味のバリエーションが大きく変わるのも特徴のひとつ。ここではバインミーに使われる定番の具材をご紹介します。
おうちで作るときのヒントにもなりますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
ベトナム豚ハムやチャーシュー
バインミーには肉類を挟むのが定番です。食べ応えがアップし、満足感のある味わいになりますよ。
レバーペースト
パンの内側に塗ることでコクとまろやかさをプラスしてくれるレバーペースト。
豚のレバーペーストを使うのが代表的なようですが、お店によっては食べやすい鶏レバーを使用しているところもあるようです。
なます
なますはバインミーに欠かせない具材の一つです。大根や人参を使用したなますをはさむことで、シャキシャキ食感と甘酸っぱさがよいアクセントに!ベトナムの魚醤であるヌクマム(ニョクマム)を加えることで、よりエスニックな味わいを楽しむことができますよ。
パクチー
パクチーを挟むことで、風味と香りがアップします。少量でも一気にエスニック感が増しますが、好きな方は「追いパクチー」をして楽しむのもおすすめですよ。
ヌクマム(ニョクマム)
仕上げに振りかけることで、バインミーにエスニックらしいコクをプラスできる調味料です。ベトナムで使われる魚醤で、しっかりとした香りと旨味があります。香味野菜やなますとの相性も抜群なので、本場の味に近づけたいときは、ぜひ使ってみてくださいね。
💡ワンポイント豆知識
ヌクマムとナンプラーは、どちらも魚を発酵させて作る魚醤で、見た目や風味が似ていますが、味や香りが異なります。
ヌクマム:ベトナムの魚醤で、魚の香りが強め
ナンプラー:タイの魚醤で、魚の香りは軽いが塩味が強い
違いはわずかなもので、現地の方でもはっきり区別することはむずかしいのだそうですよ。
上記でご紹介したもの以外にもエビやアボカド、揚げサバなども人気があるようです。定番はありますが、特に決まりはないので自分好みの具材を見つけてみてくださいね。
バインミーの基本の作り方
バインミーは、パンに具材を挟むだけで作れるシンプルなサンドイッチです。本場の味を再現しながら、自宅でも手軽に楽しめるのがうれしいですよね。
ここでは、バインミーの基本の作り方と、よりおいしく仕上げるためのコツをご紹介します。初めての方でも作りやすいので、ぜひ参考にしてみてください。
1. パンに切り込みを入れて軽く焼く
バインミーの醍醐味は、パリッとした外側とふんわりとした中の食感。切り込みを入れ、軽く焼いて温めることで香ばしさが際立ち、食感がよくなります。具を挟んで温かいうちに食べるのがおすすめですよ。
⭐️クラシルシェフのコツとポイント⭐️
バインミーには、外はサクッと中はもっちりとした軽いフランスパンがぴったり。ベトナムでは小麦粉のみのパンが主流ですが、日本では米粉入りのパンも多く使われていて、よりもっちり感が楽しめます。
軽やかな食感ともっちりした食感、それぞれのバインミーを味わってみるのも楽しいですよ。
2. バターとレバーパテを塗る
温めたパンにバターとレバーパテを塗ります。濃厚なレバーペーストを塗ることによって、コクとまろやかさが加わるのはもちろん、後から挟む野菜の水分をしみこみにくくする役割も。味のバランスがよくなるよう、奥まで塗り広げてくださいね。
3. 具材を挟む
お店やレシピによってもさまざまなバリエーションのあるバインミーですが、基本的にはお肉と野菜を組み合わせることが多いです。
ハムやベーコン、鶏肉などを加えることでボリュームが出て1つでも満足感のあるバインミーができあがりますよ。なますや野菜はパンからはみ出るくらいたっぷりと挟むのがおいしく作るコツです。彩りや食感を楽しみながら、自分好みにアレンジしてみてくださいね。
⭐️クラシルシェフのコツとポイント⭐️
野菜やなますを挟む前に、水気をしっかり切るのがポイント。水分が多いとパンがしんなりしてしまい、味もぼやけてしまいます。シャキッとした食感を活かすためにも、ぜひお試しくださいね。
4. ヌクマムを振りかける
仕上げにヌクマムを振りかけたら完成です。お好みで黒こしょうやスイートチリソースなどほかの調味料をトッピングしてもおいしくいただけますよ。
バインミー風のおすすめレシピ
ここからはおうちで手軽に挑戦できるバインミー風のおすすめレシピをご紹介します。フランスパンの代わりにトルティーヤや食パンを使ったり、おうちにあることの多い食材を具材にしたレシピばかりなので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
バインミー風 ランチョンミートのトルティーヤロール
バインミーに使う具材を、フランスパンではなくトルティーヤで巻いたアレンジレシピです。カリカリに焼いたポークランチョンミートの香ばしさと、なますのさっぱり感、さわやかなパクチーが絶妙にマッチ!パンとはひと味違った、もちもち食感が楽しめますよ。
⭐️クラシルシェフのアレンジポイント⭐️
皮と具材を用意すれば好きなものを自由に巻けますよ。見た目も華やかで手軽につまめるので、パーティーやおもてなしの一品にもぴったりです。
バインミー風 サバ水煮缶となますのサンドイッチ
手軽にバインミー風の一品を食べたいときはこちらのレシピを試してみてはいかがでしょうか?カリッと焼いたトーストでサバの水煮缶と甘酸っぱいにんじん人参のなます、パクチーを挟んで仕上げました。サバの旨味となますの食感、パクチーの香りがよく合い、さっぱりといただけますよ。水煮缶を使うことで簡単に旨味たっぷりのサンドイッチが作れるのはうれしいですね!
食パンで作る!バインミー風トーストサンドイッチ
続いても食パンで作るバインミー風のサンドイッチレシピをご紹介します。メインの具材にはハムを使っていますが、ローストチキンやローストビーフにするなど、お好みのアレンジで楽しむこともできますよ。ナンプラーを使用して作ったなますは酸味の中に魚介のコクと風味が感じられ、さっぱりといただけます。おうちによくある食材で気軽に作れるので、ぜひ試してみてくださいね。
バインミー風 ささみとにんじんサンド
バインミーの具材に鶏ささみを使うのもおすすめです!このレシピではにんじんを多めに入れたなますと組み合わせて、さっぱりとした味わいのバインミーに仕上げました。レモン汁を加えてほんのり甘酸っぱく仕上げたなますはニンニクの風味がアクセントになっていて、淡白な鶏ささみと相性抜群ですよ!鶏ささみは料理酒をかけたら電子レンジで加熱するだけなので、思いついたらすぐにお作りいただけます。お好みでパクチーをたっぷり挟んでエスニックな風味を存分に味わってくださいね。
カリカリししゃものバインミー風コッペパン
カリカリに揚げた丸々一匹のししゃもを具材にしたバインミー風レシピのご紹介です。ししゃもの衣に使うのは細かく砕いたコーンフレーク。ほんのりと甘いコッペパンに香ばしいししゃものフライ、ナンプラーが香る甘酸っぱいなますが絶妙なバランスでマッチした一品です。なますは大根やにんじんのほかに、紫玉ねぎやきゅうりを加えているので彩りよく仕上がるのもうれしいポイントです。ぜひ作ってみてくださいね。
朝食や休日のランチにもおすすめ!バインミーを作ってみよう
今回は、ベトナムの国民食ともいえるサンドイッチ「バインミー」についてご紹介しました。専門店に行かないと食べられないと思っていた方も多いかもしれませんが、実は身近な食材で意外と簡単に作ることができます。なますのシャキシャキとした食感と具材の組み合わせは、一度食べてしまえばはまってしまうこと間違いありません!
ぜひ朝食や休日のランチに作ってみてはいかがでしょうか?
