2022.7.15

「幕の内」ってどういう由来?松花堂弁当との違いも解説!

いろいろなおかずが詰まった「幕の内弁当」はお弁当の定番ですよね。この記事では幕の内弁当の名前の意味や特徴、よく間違えられやすい松花堂弁当との違いなどを解説します。記事後半では、鰆の西京焼きや味しみしみでおいしいがめ煮など、幕の内弁当のおかずにぴったりの絶品レシピもご紹介するので、ぜひチェックしてみてくださいね。

幕の内弁当とは

幕の内弁当とは俵型のおにぎりと、数種類のおかずを詰め合わせた弁当のこと。最も一般的なお弁当のひとつであり、たくさんのおかずが少しずつ入っていて豪華なので、幅広い世代から愛されています。

幕の内弁当の名前の由来にはさまざまな説があります。戦場の陣営の幕内で食べていた野戦弁当が始まりだという説や、芝居見物の際に幕間に食べていた、あるいは役者たちが舞台裏(幕の内)で食べていたのが由来だという説などが有力です。芝居文化が栄えた江戸時代後期には、すでに現在の幕の内弁当のような形になっていました。当時は貴重だった魚料理やかまぼこ、卵焼きなどが詰まった、夢のようなお弁当として大変人気だったそうです。

一般的な幕の内弁当のごはんは、白米に黒ごまを散らし、梅干しがのっています。本来は俵型のおにぎりでしたが、最近では俵型に型押しされているものがほとんどです。のりや佃煮などをのせることもあります。炊き込みごはんや混ぜごはんは幕の内弁当に分類されない場合も。

おかずは汁気のないものを数種類、少しずつ詰め合わせます。焼き魚や卵焼き、煮物や揚げ物、かまぼこ、漬物などが代表的です。ハンバーグやエビフライなど洋風のおかずが入っていることも少なくありません。最近では野菜のおかずを増やすなど、バランスのよい幕の内弁当も増えてきています。

松花堂弁当とは

松花堂弁当とは、内側を十字に仕切った松花堂という名前の弁当箱に入った仕出し弁当のこと。略式の懐石料理として料亭で楽しむこともでき、格式の高い行事や特別なお客様へのおもてなしとして用いられることもあります。

松花堂弁当は江戸時代初期の文化人、松花堂昭乗に由来しているようです。彼は当時の農民が使っていた入れ物をヒントに十字の仕切りがある器を作りました。昭和時代に吉兆の創始者である湯木貞一がその器を改良して茶懐石の弁当に使いはじめたことが、松花堂弁当という名前の由来になっています。

松花堂弁当には刺身や煮物、焼物、ごはんなどが入っています。松花堂は十字の仕切りがある蓋がついた入れ物なので、隣の料理に味や温度などが移ることなくひとつひとつの料理を楽しむことができます。

幕の内弁当と松花堂弁当の違い

違いがわかりにくい幕の内弁当と松花堂弁当ですが、庶民の娯楽から派生して生まれた幕の内弁当と、懐石料理の流れを汲む松花堂弁当とでは実は似て非なるもの。

携帯用のお弁当として食べやすさを重視した幕の内弁当は、俵型おにぎりや汁気がないおかずなどを使用しています。一方、懐石料理を楽しむ松花堂弁当は、温かいものや冷たいもの、汁物などが含まれる場合もある、おもてなし料理のひとつです。

また、大きく違うのが盛りつけ方です。幕の内弁当は俵型のおにぎりを詰めて黒ごまを振り梅干しをのせ、汁気の少ない物から順におかずを入れます。一方、松花堂弁当は十字の枠に小鉢を入れ、味や寸法、分量、色彩などにこだわって盛り付けるのが特徴です。

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