さっぱりとした口当たりと、シャリッと心地よい食感が魅力の「ソルベ」。フランスで生まれた冷製スイーツで、主にコース料理の口直しとして提供されます。今回は、そんなソルベの特徴や名前の意味を解説!さらにシャーベットやアイスクリームとの違いのほかひんやりスイーツのレシピもご紹介します。
ソルベってどんな食べ物?特徴や他ひんやりスイーツとの違い、レシピをご紹介!
- 目次
- ソルベとは
- ほかのひんやりスイーツとの違い
- シャーベット
- グラニテ
- アイスクリーム
- ジェラート
- ソルベの基本の作り方をチェック
- 意外と簡単!ひんやりスイーツのおすすめレシピ
ソルベとは
フランスで生まれた冷製スイーツのひとつ「ソルベ」。
レモンやオレンジ、メロン、いちごなど果物や果汁に洋酒を加えて凍らせたシンプルなスイーツです。甘みが足りない場合は砂糖を追加したり、風味づけにレモン汁を加えることもあります。
そんなソルベの特徴は、ひんやり冷たい口当たりとシャリッと心地よい食感。後味はさっぱりとしていて、本場フランスではコース料理のお口直しとして提供されるのが一般的です。ちなみにその後の料理の味を邪魔しないよう、レモンやグレープフルーツといった柑橘系やミントのリキュールなどが使われることが多いのだそうです。
ちなみに、ソルベがいつどのように誕生したのかはっきりとはわかっていませんが、水に果汁やはちみつなどを加えた「シャルバート」という氷菓が起源と言われており、「ソルベ」という名前もこの氷菓子から派生したものだとされています。
ほかのひんやりスイーツとの違い
シャーベットやアイスクリームなど、ソルベ以外のひんやりスイーツについても軽くおさらいしておきましょう! どれも凍らせて作る点は同じですが、乳脂肪分の有無などによって、味わいや食感はガラッと異なるんです!
以下で、それぞれのひんやりスイーツの特徴や、ソルベとの違いをご紹介するので、ぜひチェックしてみてくださいね。
シャーベット
シャーベットはソルベがアメリカに渡り変化したものを指します。 ソルベと同様に、基本的には「果物の果汁」を使うという点は共通していますが、シャーベットはここに砂糖や卵白、牛乳、ゼラチンなどを加えて、より甘く、なめらかな口当たりに仕上げます。 ちなみに「ソルベ」はフランス語ですが「シャーベット」は英語です。
グラニテ
グラニテとは、ソルベと同じようにコース料理のお口直しとして提供される氷菓のことです。フランス語で「ゴツゴツした」「ザラザラした」という意味があります。グラニテはフランス発祥ですが、イタリアのシチリアで生まれたとされる「グラニータ」を元にして作られたようです。
柑橘系のフルーツやトマト、ワインなどを使って作られることもあり、ソルベよりも甘さが控えめでさっぱりとしているのが特徴です。また氷の粒が大きいため、ソルベよりもシャリシャリとした食感を楽しめます。
アイスクリーム
アイスクリームとは、牛乳や乳製品、糖分を原料として作られるスイーツです。混ぜ合わせた材料を空気を含ませながら凍らせるのが一般的で、ソルベとは味わいも食感も異なり、まったり濃厚な味わいとクリーミーかつリッチな味わいを楽しむことができます。
ちなみに、凍らせて作られるスイーツをすべてまとめて「アイス」「アイスクリーム」と呼ぶことが多いですが、実は乳成分量によって4種類に分けられます。日本では「乳固形分15.0%以上であり、そのうち乳脂肪が8.0%以上入っているもの」がアイスクリームと呼ばれます。
ジェラート
ジェラートはイタリア語で「凍った」と意味を持つ、イタリア発祥のアイスクリームのことです。
牛乳と乳製品、基本的な材料はアイスクリームと変わりませんが、ジェラートは乳製品以外に果物やコーヒー、チョコレート、ピスタチオなどをプラスして、風味豊かな味わいに仕上げます。
味わいはソルベやシャーベットよりも濃厚なものの、乳脂肪分は5パーセント前後と低いため、意外にも後味はさっぱりとしています。ちなみに、アイスクリームと比べて空気の含有量が少ないので、質感は思っている以上にどっしりとしているのが特徴です。
ソルベの基本の作り方をチェック
続いて、ソルベの基本の作り方をご紹介します。
基本的な材料は、果物、砂糖。風味豊かに仕上げたい場合は、レモン汁やラム酒を加えましょう。
材料をすべてフードプロセッサーかミキサーに入れ、なめらかになるまで攪拌します。バットに移したらラップをし、冷凍庫に入れ、冷やし固めたらできあがりです。
果物は、レモンやオレンジ、いちごなどさっぱりとした味わいのものを使うと、おいしく仕上がりますよ。
意外と簡単!ひんやりスイーツのおすすめレシピ
ソルベの特徴やほかのひんやりスイーツとの違いなどがわかったところで、ここからはおすすめレシピをご紹介します。
ソルベはもちろん、シャーベットやアイスクリームなど幅広いレシピをピックアップしました。混ぜて冷やし固めるだけで作れる簡単レシピばかりなので、お菓子作り初心者の方にもぴったり!気軽に挑戦してみてくださいね。
すもものソルベ
シャリッと甘酸っぱい味わいがたまらない、すもものソルベのご紹介です。ポイントは、すももはあえて皮をむかず、そのまま使うこと!ほんのりピンクに色づき、見た目も華やかに仕上がります。普段のおやつやおもてなしに、ぜひ作ってみてくださいね。
ラム香る梨とパインのソルベ
梨が旬の季節に、梨とパインのソルベを作ってみませんか?口当たりなめらかな梨のソルベにパイナップルをごろっと加えて、味も食べ応えも大満足な一品に仕上げました。ふんわり広がるラム酒の風味も併せて、ぜひご堪能くださいね。
レモンまるごと レモンヨーグルトシャーベット
レモンの爽やかな酸味に、とろっとまろやかなヨーグルトが好相性!おいしいのはもちろん、レモンの皮を器にすれば、見た目も華やかに仕上がります。混ぜて冷やし固めるだけで簡単に作れるのうれしいポイントです。
簡単!オレンジシャーベット
少ない材料で手軽に作れる簡単レシピですが、味は絶品!シャリッと心地よいシャーベットにオレンジ果肉のつぶつぶ食感が絶妙にマッチして、シンプルながら奥深い味わいに仕上がります。暑い季節のデザートに、ぜひ作ってみてくださいね。
甘酒で大人の桃シャーベット
桃をまるごとひとつ贅沢に使った、桃シャーベットのご紹介です。とろっとジューシーな桃に甘酒とレモン汁を合わせて、ちょっぴり大人向けの味わいに仕上げました。そのままいただくのはもちろん、溶かしてジュースにするなどアレンジもお楽しみくださいね。
簡単 梨のシャーベット
食後や暑い日のデザートに、梨のシャーベットはいかがですか?フードプロセッサーで材料を混ぜ合わせ、冷やし固めるだけでできあがるので、お料理初心者の方にもぴったり!フードプロセッサーがない場合は、すりおろし器で代用も可能です。デザートやおやつに、ぜひ作ってみてくださいね。
焼き芋で 簡単アイスクリーム
ほっこりおいしい焼き芋を、ひんやり冷たいアイスクリームにアレンジしてみました。ひと口食べれば焼き芋の濃厚な甘みが口いっぱいに広がり、後引くおいしさですよ。混ぜて冷やし固めるだけで簡単に作れるので、ぜひお試しくださいね。
ミルクティーアイスクリーム
いつもとひと味違うアイスクリームが食べたいときは、このレシピがおすすめ!卵黄の代わりにコンデンスミルクを使って、濃厚な味わいでありながらもさっぱりとした口当たりに仕上げました。アールグレイやダージリンなど、お好みの茶葉で作ってみてくださいね。
さっぱりおいしい!おうちでソルベを作ってみよう
今回は、ソルベの特徴やおすすめのレシピなどをご紹介しました。
ひんやりスイーツと一口に言っても、今回のメインテーマであるソルベのほか、シャーベットやアイスクリーム、ジェラートなどその種類はさまざま!味わいや風味、食感はそれぞれ異なるので、気分やシーンに合わせたひんやりスイーツを楽しんでくださいね。