梅仕事のひとつ「梅シロップ(梅ジュース)」を簡単に作る方法をご紹介します。時間がかかるイメージのある梅シロップですが、梅を冷凍することでたった1日で作れるんですよ!この記事では梅シロップの作り方のほか、取り出した梅の活用方法や梅シロップを使った夏にぴったりのおすすめレシピもご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
漬け込みなしで簡単!梅シロップの作り方と余った梅の活用法
- 目次
- 冷凍で簡単に!梅シロップの作り方
- 材料(700ml分)
- 作り方
- 取り出した梅の活用法
- そのまま食べる
- ジャムにする
- 甘露煮にする
- 料理やお菓子作りに使う
冷凍で簡単に!梅シロップの作り方
5月下旬〜7月頃まで、ちょうど梅雨の時期が旬の「梅」。この時期は「梅仕事」というワードを見たり、聞いたりすることが多くなります。そんな梅仕事の一つに「梅シロップ作り」がありますが、梅シロップと聞くと梅や氷砂糖、大きな瓶などを準備して、さらに数週間漬け込むなど、手間と時間がかかるイメージがありますよね。
ですが、実はとっても簡単に梅シロップを作る方法があるんです!それは、梅を冷凍して作る方法。今回はたった1日ですぐ楽しめる梅シロップの作り方をご紹介します。早速、材料と作り方を見ていきましょう。
材料(700ml分)
- 梅(青梅)・・・1kg
- 砂糖・・・300g
- 水・・・500ml
作り方
【準備】 梅を水で洗い2時間程度水に漬けアクを抜き、キッチンペーパーで水気をしっかりと拭き取っておきます。
①梅のヘタを竹串で丁寧に取り除きます。
②冷凍用ジッパー付き保存袋に重ならないように入れ、半日から1日程度凍らせます。
③冷凍した梅と砂糖、水を用意します。
④まず、鍋に砂糖、水を入れ強火にかけます。
⑤ひと煮立ちしたら②を入れ、クッキングシートで落とし蓋をします。
⑥アクを取り除きながら中火で15分ほど煮込みます。
⑦とろみが出てきたら火からおろして粗熱を取ったらできあがりです。
★氷を入れたグラスに梅シロップを入れて、お好みで水や炭酸水で割って召し上がってください。
★お好みで煮込んだ梅を一粒入れるとより涼し気な見た目になりますよ。
数週間漬け込まなくても、瓶がなくても、簡単に梅シロップが作れるのはうれしいですよね!梅が手に入ったら、ぜひこの方法で爽やかな梅シロップを作ってみてください。
※今回は青梅を使用したので、冷凍する前に2時間程度浸水しましたが、完熟した梅を使う場合はこの工程は必要ありません。
取り出した梅の活用法
せっかくなら梅シロップを作って取り出した梅も活用しましょう!ここでは、梅シロップの梅をとことん楽しむ方法をいくつかご紹介します。
そのまま食べる
梅シロップに使った梅は、いわば「梅のシロップ漬け」。高濃度の糖分に漬けているので、そのままでもおいしくいただけます。そのままお茶請けとして食べたり、凍らせてシャリシャリとした食感を楽しむのもおすすめですよ。また、コップに梅を丸ごと入れて紅茶やお湯を注げば爽やかなホットドリンクも楽しめます。
ジャムにする
ジャムは定番の活用方法です!取り出した梅の種を取り除き、細かく刻んだら、水と砂糖を加えて煮詰めます。お好みでレモン汁を加えたり、砂糖の量を調整してお好みの味わいに仕上げてくださいね。作ったジャムはトーストにつけたり、ヨーグルトにかけるなど、さまざまな楽しみ方ができますよ。
甘露煮にする
甘露煮はお茶請けにぴったり!梅と同量の水で梅シロップから取り出した梅を煮てアクを取りましょう。砂糖を加えてさらに煮たらできあがります。爽やかで甘酸っぱい味わいを楽しんでくださいね。
料理やお菓子作りに使う
梅シロップの梅は丸ごとゼリーに使ったり、刻んで焼き菓子に混ぜ込むといった使い方もできます。また、そのまま煮物に加えることも。甘みと爽やかな酸味がプラスされて奥行きのある味わいの一品ができあがりますよ。
覚えておきたい梅の保存方法
梅が大量に手に入って使い切れない場合は、冷凍保存をするのがおすすめです! 冷凍保存する場合は実が青く、かたい梅が適しています。上記でご紹介した梅シロップを作るために冷凍しておくのもおすすめですよ!
冷凍保存する場合はアク抜きの必要はありません。流水でやさしく丁寧に洗ったら、キッチンペーパーでしっかりと水気を拭き取りましょう。
そしてヘタを竹串で取り除き、重ならないように冷凍保存袋に入れます。空気をしっかりと抜いて、冷凍庫で保存してくださいね。
傷んでいるものや傷がついているものは避けて保存しましょう。
詳しい保存方法もご紹介しているので、そちらも合わせて参考にしてみてください。
梅の旬は5月下旬から7月にかけて
梅シロップを作るには梅の実の旬の時期や選び方を知っておくと、タイミングや好みに合わせて作れますよ。
まずは、梅の旬について確認してみましょう。
梅の旬は5〜7月、春の終わりから初夏にかけてです。
早い地域だとだいたい5月下旬から収穫が始まりますが、この頃から梅雨が始まる前の6月初旬までは一般的に青梅がスーパーなどに並びます。青梅はその名の通り実の色が青く、フレッシュな香りが特徴で、梅酒作りに適していると言われています。
それ以降は梅雨に入り、どんどん実が熟していき、梅の実の色が青色からオレンジ色に近い黄色に変わります。また、梅は青梅の状態で収穫したとしてもそのままにしておくとどんどん追熟が進み、色が変化していきます。触ってやわらかくなっているものは完熟したものというサインになるので、覚えておきましょう。 完熟した梅は梅干しや梅シロップなどを作るのに適していると言われています。
ただ、完熟した梅で梅酒を作ったり、青い梅で梅シロップや梅干しを作ることももちろん可能です。それぞれ味わいが異なるようで、青梅で仕込んだものはみずみずしくフレッシュな味わいに、完熟梅で仕込んだものはまろやかな味わいになるのだとか。このように収穫する時期によって梅の香りや味わいが変わるので、お好みに合わせて梅を選ぶのもおすすめですよ。
梅を選ぶときのポイント
続いて、梅の選び方を確認してみましょう。
青梅も完熟梅も、基本的には実がふっくらとしていて丸みがあるもの、そして張りがあり、よい香りがするものを選ぶことが大切です。また、表面に傷や斑点がないかも必ず確認しましょう。大きな傷がついているものは腐敗が進んでいる可能性があったり、カビが発生しやすくなります。
青梅
青梅は色が鮮やかな緑色をしていて、果肉がしっかりと引き締まった、かためのものを選びましょう。どんなに鮮度のよい状態の青梅でも、常温にそのまま置いておくとどんどん熟してすぐに黄色くなります。爽やかな梅の香りを楽しめる梅シロップやジュースを作りたい場合は、すぐに加工するのがおすすめです。
完熟梅
完熟梅は黄色で大きく、香りがよいものを選んでください。また、木成り熟成のものがおすすめです!青梅を常温に置いて追熟させたものよりも香りがよいとされています。ただし、完熟梅はやわらかいためすぐに加工する必要があります。そのままにしておくとさらにやわらかくなり、傷みやすくなるので注意してくださいね。
梅シロップを使った爽やかおいしいレシピをご紹介!
ここからは、梅シロップを使って作る夏にぴったりの絶品レシピをご紹介します。スイーツだけでなく、夏の献立にぴったりなおかずレシピもピックアップしました。ぜひ参考にして、梅シロップを活用してみてくださいね。
手羽先の梅シロップ煮
こんがりと焼いた手羽先を梅シロップで煮た、さっぱりおかずのご紹介です。手羽先は揚げたり、甘辛い味つけで食べることが多いですが、梅シロップを加えて煮込むことで、爽やかな味わいのおかずに仕上がります。いつもと違う手羽先にを作りたくなったら、ぜひこのレシピをお試しください。
梅香る 豚肉のさっぱり炒め
豚肉は梅と相性のよい食材です。梅干しなどはもちろん、梅シロップもよく合うんですよ!このレシピでは梅シロップを炒め物の味つけに使いました。生姜の風味もアクセントになっていて、さっぱりとした生姜焼きのような味わいを楽しめます。ぜひ作ってみてくださいね。
梅シロップドレッシングのサラダ
梅シロップを使ってドレッシングを作ってみましょう。しょうゆやオリーブオイル、酢、梅シロップを混ぜ合わせれば、爽やかな味わいのドレッシングが簡単にできあがりますよ。野菜は今回ご紹介しているものに限らず、お好みのものを使ってアレンジも楽しんでみてくださいね。
見た目もかわいい 梅シロップのシュワシュワゼリー
まるでシャンパンのような見た目に仕上げた梅ゼリーは、ぜひ試していただきたい一品です!作り方はとても簡単ですが、泡立ててから冷やし固めたゼリーをのせることで、かわいらしい見た目に仕上がります。ホームパーティーのデザートなどにもおすすめの一品です。
梅シロップでレアチーズタルト
夏のおもてなしに!梅の爽やかな風味が魅力的なレアチーズタルトを作ってみませんか?タルト台は市販品を使うので手軽にチャレンジできますよ。コクのあるクリームチーズと爽やかな梅シロップが相性抜群で、リピート間違いなし!梅シロップが余ったときなどにぜひ作ってみてくださいね。
梅シロップがあれば梅雨も爽やかに過ごせそう!
今回は梅シロップの作り方や梅シロップの活用法、レシピなどをご紹介しました。梅の旬は短く、ちょうどジメジメする梅雨の時期ですが、だからこそ爽やかな味わいの梅シロップを作ってみてはいかがでしょうか。今回ご紹介した梅シロップはとても簡単に作れるので、チャンレジしてみてくださいね。