最終更新日 2023.8.31

「赤魚」ってどんな魚?種類や特徴とおすすめレシピをご紹介!

「赤魚」ってどんな魚?種類や特徴とおすすめレシピをご紹介!

スーパーの冷凍品コーナーでよく見かける「赤魚」。そのほとんどはアラスカメヌケという外国産の魚で、季節を問わずお手頃価格で楽します。今回は赤魚の特徴や種類をはじめ、調理方法や解凍方法も徹底解説!煮付けやフライなどの活用レシピもご紹介するので、ぜひチェックしてみてくださいね。

  • 目次
  • 赤魚とは?
  • 赤魚の種類は?
  • アコウダイ(赤魚鯛)
  • アラスカメヌケ
  • モトアカウオ(タイセイヨウアカウオ)
  • チヒロアカウオ
  • おすすめの調理法は?
  • 煮付け

赤魚とは?

「赤魚(あかうお)」とは魚の名前ではなく、体表が赤い魚の総称のこと。赤魚に該当する魚は数種類ありますが、国産で代表的なものは「アコウダイ(赤魚鯛)」、外国産では「アラスカメヌケ」などがあります。どちらも普段は深海に生息しているので、釣り上げるときの水圧の差で目が飛び出した状態になることから、「メヌケ(目抜け)」とも呼ばれています。

実は、スーパーに並んでいる赤魚のほとんどはアラスカメヌケになります。冷凍品や干物、粕漬けなどに加工されることが多く、どれもお手頃価格で手に入るので、身近な魚としてとても人気があります。一方で、国産のアコウダイは年々漁獲量が減少しており、現在は高値で取引される高級魚になっています。そのほとんどは高級料亭や寿司屋で扱われているので、新鮮なものがスーパーに並ぶことはほぼありません。

赤魚の種類は?

アコウダイやアラスカメヌケ以外にも赤魚とされる種類があります。それぞれどのような特徴があるのか、以下で詳しく見てみましょう!

アコウダイ(赤魚鯛)

国産赤魚の代表格で、主に駿河湾や相模湾に生息しています。魚体は鮮やかな赤色で、成魚になると体長は50cm前後。新鮮なものは透き通るような白身をしており、刺身にするとプリプリと弾力のある食感、加熱するとふっくらと上品な味わいを楽しむことができます。旬の時期は冬ですが、成長がとても遅く稚魚から産卵に至るまで10年以上かかります。

アラスカメヌケ

外国産赤魚の代表格で、主にアラスカ湾に生息しています。魚体は鮮やかな赤色でメバルに似ており、成魚になると体長は50cm程の大きさです。旬の時期は春ですが、ほどんどが冷凍品なので季節問わず手に入るのが特徴。加熱するとふっくらとやわらかく、クセの少ない味わいを楽しめます。冷凍してもパサ付きにくいので、冷凍品や干物、粕漬けなどに加工されることが多いです。

モトアカウオ(タイセイヨウアカウオ)

アラスカメヌケの近縁種で、主に大西洋に生息しています。魚体は黄色っぽい赤色で大きな目玉があり、60cm程と大ぶりです。肉質がとてもよく適度に脂がのっているので、近年はアラスカメヌケに変わる赤魚の代表格となりつつあります。日本にも多く輸入されており、主に粕漬けに加工されることが多いです。

チヒロアカウオ

モトアカウオと同じ大西洋の、さらに深い深海に生息しています。体長は40cm前後とやや小ぶりで、粕漬けに加工されることが多いです。

おすすめの調理法は?

赤魚はクセが少なくふっくらとした食感なので、和食や中華、洋食など幅広い料理で楽しむことができます。おすすめの調理法をいくつかご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

煮付け

赤魚を使った料理といえば、やはり煮付けです。甘じょっぱく煮付けた赤魚は、ふっくらとやわらかくごはんのおかずにぴったり!加熱しても身が崩れにくいので、調理しやすいのも魅力です。

干物

赤魚のおいしさをシンプルに楽しみたいときは、干物がおすすめです。赤魚は干物にしても身が固くなりにくく、ふっくらとした食感とほのかな甘味を感じることができますよ。

粕漬け・西京漬け

赤魚は粕漬けや西京漬けにすることで、コクと旨味がグッと増します。市販の粕漬けの素などを活用すれば、そのまま焼くだけで立派な漬物が完成するものうれしいポイント。ふんわりと芳醇な風味は、お酒のおつまみにぴったりですよ!

フライ・てんぷら

赤魚は衣をつけて揚げることで、外はカリッと中はふんわりした食感を楽しめます。そのままいただくのはもちろん、あんかけや卵とじにアレンジするのもおすすめです。

ムニエル・パン粉焼き

クセの少ない赤魚は、洋食にしても絶品!おすすめの調理法は、ムニエルやパン粉焼き、白ワイン蒸し、フリットなど。特にバターで香ばしく焼いたムニエルは、赤魚とは思えないほどリッチな味わいを楽しめます。

解凍するときのポイントは?

赤魚をおいしく調理するためには、解凍方法も重要です。赤魚をはじめとする魚類は「低い温度で時間をかけて解凍する」のがポイント。パサつきを防いでふっくらとした食感を保つことができますよ。

赤魚を解凍する際は、冷凍庫から冷蔵庫に移して解凍するのもおすすめです。時間がない場合は、流水解凍や電子レンジの解凍機能を使うようにしましょう。いずれにしても、一度解凍した魚はすぐに食べきるようにしてくださいね。

赤魚の活用レシピをご紹介!

さてここからは、赤魚の活用レシピをご紹介します。リーズナブルでおいしい赤魚を料理に取り入れて、魚料理の幅を広げてみましょう!

赤魚の煮付け

最初に、わずか20分で作れる赤魚の煮付けをご紹介します。赤魚と長ねぎ、調味料をフライパンに入れ、落し蓋をして10分程煮詰めるだけで完成する簡単レシピ!ふっくらとした赤魚に甘じょっぱい煮汁を絡めていただけば、白いごはんがどんどん進むおいしさですよ。

※料理酒(みりん)は、加熱を行いアルコールを飛ばし粗熱をとっておきます。

粕漬けで 赤魚フライ

赤魚の粕漬けは、フライにしても絶品です。サクふわっとした食感と、酒粕の芳醇な風味をお楽しみいただけます!お酒のおつまみにぴったりなので、ぜひ作ってみてくださいね。

※20歳未満の飲酒はやめましょう。

大葉香る 赤魚の混ぜご飯

さっぱりとした酢飯に、赤魚の粕漬けと大葉の千切りをたっぷりと混ぜ込みました。酒粕と大葉がふわっと香る奥深い味わいは、何度も作りたくなるおいしさ。簡単に作れてメインのメニューにもなる、おすすめのレシピです。

※お使いのトースター機種によって焼き加減が異なりますので、様子を見ながらご調整ください。今回は1000W200℃で焼いています。トースターは庫内が狭く、食材と熱源の距離が近いため、加熱中の食材の油が落ちたり、油はねなどが原因で発煙、発火の恐れがあります。加熱中は目を離さないでください。

ピリッと 赤魚の甘酢あんかけ

ピリッとした辛味が食欲をそそる、赤魚の甘酢あんかけです。ふっくらとした赤魚にシャキシャキの野菜、ラー油風味の甘酢あんがマッチした、ごはんのおかずにぴったりな一品。辛いものが苦手な方やお子様が召し上がる場合は、ラー油を抜いて作ってみてくださいね。

赤魚の白ワイン蒸し

ふんわりと香り高い、赤魚の白ワイン蒸しです。干物を使うことで味が調いやすく、簡単に奥深い味わいに仕上がりますよ。シンプルな調理法でも豪華に見えるので、おもてなしの一品としてもおすすめです。

こちらのレシピは白ワインを使用しております。(加熱の状態によっては)アルコールが含まれ(る可能性があり)ますので、お子様やアルコールに弱い方、妊娠中の方、授乳中の方はご注意ください。また、運転時、スポーツ時、入浴時はアルコールの摂取をお控えください。

赤魚を活用して魚料理を楽しもう!

今回は赤魚の特徴をはじめ、種類や正式名称、おいしい活用方法などをご紹介しました。クセが少なくふっくらとした食感の赤魚は、和食から洋食までさまざまな調理法で楽しめます。ぜひ赤魚を活用して、より手軽に魚料理をお楽しみくださいね。

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