「魚」は骨が多くて食べにくいからと、避けてしまうことはありませんか?実は、魚の食べ方には順番があり、それを知ると骨だけを残してきれいに食べることができますよ。今回は、魚をきれいに食べるコツのほか、食べる順番やマナーなどをご紹介します。記事後半でご紹介する、おすすめの焼き魚や煮魚レシピは必見です!
魚をきれいに食べるコツは?食べる順番や知っておきたい魚のマナーについても解説!

- 目次
- 魚のきれいな食べ方とは?
- 魚を食べる順番とは?
- 魚を食べるときのマナーや注意点
- 魚を味わい尽くす!おすすめレシピをご紹介
- 実は簡単!きれいに魚を食べてみよう!
魚のきれいな食べ方とは?
「魚」のきれいな食べ方とは、順番やマナーを守った食べ方のこと。和食では、魚の食べ方に順番とマナーがあり、それを知ると骨だけを残してきれいに食べ進めることができます。マナーと聞くと堅苦しいイメージもありますが、これは魚を上手に食べるためのコツでもあるのです!
また、魚をきれいに食べるためには、骨の位置を理解することも大切です。魚の骨を大きく分けると「中骨」「腹骨」「小骨」の3種類があります。中骨は背骨に沿って上下に伸びる骨、腹骨は内臓を包む骨、小骨は血合いやヒレにある小さな骨のことを指します。
特に骨の多い魚は、ニシン、イワシ、サンマ、アジ、タチウオなどです。中でも、ニシンとイワシは細かい骨が多いので、食べにくいと感じることも多いかもしれません。しかし、それぞれの骨の位置を理解して、順番どおりに箸を入れていくと、身だけをホロっと外しながら食べることができますよ!
それでは、魚を食べる順番とマナーを詳しく見ていきましょう。
魚を食べる順番とは?
魚を食べる順番は、頭側から尾に向かって、上身(表側の身)、下身(裏側の身)の順で食べ進めるのが基本です。焼き魚も煮魚も順番は同じなので、一度マスターすればどの魚もきれいに食べることができますよ。詳しい順番を以下で確認してみてくださいね。
1.ヒレを取り除く
魚を食べる前に、まずは尾ビレと腹ビレを取り除きます。外したヒレは、お皿の奥側にまとめて置きましょう。
2.中骨に沿って箸を入れる
魚の中骨は、頭から尾にかけて一直線につながっています。まずは中骨に沿って箸を入れ、背側と腹側の身を切り離すと食べやすくなります。
3.上身の背側から食べ始める
頭の後ろから尾に向かって、まずは上身の背側、その次に腹側の身を食べ進めます。腹側には腹骨があるので、気になる方は箸で取り除いてから食べましょう。
4.中骨を取り外す
中骨の下に箸を入れ、頭から尾に向かってスライドさせ、頭をつけたまま中骨を取り外します。このとき、指先で頭を持っても構いませんが、懐紙(かいし)を使うとよりスマートです。
5.背ビレの骨を取り除く
背ビレの根元に箸を入れ、背ビレとその周りの小骨を取り除きます。次に、腹骨を箸で取り除き、お皿の奥にまとめて置きます。
6.下身を食べ進める
下身も上身と同じように、頭から尾に向かって背側、腹側の順に食べ進めます。全て食べ終わった後にお皿の真ん中がきれいなら、上手に食べ終わったといえるでしょう!
魚を食べるときのマナーや注意点
続いては、魚を食べるときのマナーについてご紹介します。普段さりげなくやっていることも、実はマナー違反であることも多いので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
身は頭側から食べる
先ほどご紹介したように、魚は頭側から尾に向かって食べ進めるのがマナーです。
魚を裏返すのはNG
上身を食べ終わった後に、魚を裏返すのはNG!裏返すのではなく、中骨を取り外してから下身を食べましょう。
骨はお皿の奥側にまとめる
取り外した骨は、お皿の奥側にまとめておくのがマナーです。よりスマートに見せたい場合は、懐紙を被せておくときれいですよ。魚の下に笹の葉などが敷かれている場合は、それを被せてもよいでしょう。
口の中の骨は箸で取り除く
口の中に骨が入ってしまったときに、それを指で取り出すのはマナー違反です。手や懐紙で口元を覆ってから、箸で取り除いてお皿の奥側にまとめて置きましょう。
懐紙を使うとスマート
会食や茶懐石など改まった席では、懐紙を持参するとスマートです。懐紙とは厚手の和紙のことで、食事の際に魚の骨を隠したり、手皿の代わりにしたり、口元を拭いたりするために使われます。100円ショップで購入することもできますので、興味のある方はぜひ見てみてくださいね。
魚を味わい尽くす!おすすめレシピをご紹介
さてここからは、おすすめの魚レシピをご紹介します。尾頭つきの魚も、オーブントースターやフライパンを使えば、手軽に調理することができますよ!まずはおうちで、魚のきれいな食べ方を実践してみましょう!
フライパンで焼く アユの塩焼き
フライパンで手軽に作れる、アユの塩焼きです。アユはグリルや暖炉で焼くイメージが強いですが、フライパンで焼くとふっくらとした食感に仕上げることができます。アユは淡水魚なので、しっかりと塩を振るとおいしさが引き立ちますよ!
トースターで楽チン さんまの塩焼き
秋の味覚といえば、やはりサンマの塩焼き!皮にサラダ油を塗ってオーブントースターで焼くと、パリッと香ばしくジューシーな食感に仕上げることができますよ。後片づけが簡単なので、手軽に魚料理を楽しみたいときにおすすめです。
オーブンでつくる カマスの塩焼き
おうちにグリルがない方は、オーブンで調理することもできます!こちらのレシピでは、尾頭つきにカマスに塩をふり、天板に網を乗せてオーブンでこんがりと焼きあげました。ほかの魚も同様に焼くことができますので、ぜひお試しくださいね。
トースターで さばのみりん焼き
焦げやすいサバのみりん焼きも、オーブントースターを使えば簡単!中が見えやすいので失敗が少なく、こんがりと香ばしい焼き目をつけることができますよ!甘じょっぱくふっくらとした味わいは、ごはんのおかずにぴったりです!
ニシンの煮物
ニシンを生姜で煮付けて、甘じょっぱい味わいに仕上げました。細かい骨が多いですが、中骨を残しながら身だけを外すと食べやすくなりますよ。卵や白子もおいしいので、ぜひ余すことなくお召し上がりくださいね。
生姜香る 太刀魚の煮付け
タチウオや塩焼きが定番ですが、煮付けにしてもおいしいんです!ネギやミョウガをたっぷりと添えた、甘じょっぱく爽やかな風味はまさに絶品!固い骨が多いですが、身がやわらかいので箸で簡単に取り外すことができますよ。
フライパンで作る アジの干物の焼き方
フライパンでアジの干物を焼くと、グリルよりしっとりとした食感に仕上げることができます。開きの干物は、最初に手前の身を食べてから、中骨を外して奥の身を食べるのがマナーです。腹骨はその都度外しながら、おいしい身を味わってみてくださいね。
実は簡単!きれいに魚を食べてみよう!
今回は、魚をきれいに食べるコツや食べる順番とマナー、おすすめの焼き魚、煮魚レシピなどをご紹介しました。魚は順番どおりに食べれば、骨だけを残してきれいに食べ終えることができます。日本は魚の種類が豊富なので、ぜひ上手な食べ方をマスターしてそのおいしさを堪能してみてくださいね。
