最終更新日 2023.10.2

「アンチョビ」とは?代用品やおすすめの使い方もあわせてご紹介

「アンチョビ」とは?代用品やおすすめの使い方もあわせてご紹介

濃厚な旨味と塩気が魅力の「アンチョビ」。料理に加えるとグッと深みのある味わいに仕上がりますよね。アンチョビがどんな原料から、どのように作られているかご存じですか?今回は、アンチョビの特徴や使い方、代用品についてご紹介します。記事後半の、バーニャカウダやプッタネスカなど、おすすめのレシピも必見です。

  • 目次
  • アンチョビとは?
  • アンチョビの種類
  • フィレタイプ
  • ロールタイプ
  • ペーストタイプ
  • アンチョビの使い方は?
  • そのままトッピングに
  • パスタや炒め物に

アンチョビとは?

アンチョビとは、カタクチイワシの塩漬けのこと。新鮮なカタクチイワシの頭と内臓を取り除き、たっぷりの塩で漬けたものです。それを熟成・発酵させ、オリーブオイルに漬けたものが缶詰や瓶詰にして販売されています。塩気が強いので、アンチョビ単品でいただくのは不向き。料理に少量を加えて、調味料のように使われることが多いです。また、カタクチイワシを非加熱で加工しているので、魚特有の風味があります。

アンチョビは、カタクチイワシが豊富に獲れる地中海沿岸で主に作られています。イタリア料理やスペイン料理で多く使われており、サラダやパスタ、ソースなど、さまざまな料理に活用されています。

アンチョビの種類

アンチョビは形状によって、フィレ、ロール、ペーストの3種類に分けられます。それぞれ適した調理法が異なるため、特徴を知って上手に使い分けましょう。

フィレタイプ

アンチョビのオイル漬けを、そのまま缶詰や瓶詰にしたものです。刻んでパスタやソースに加えたり、そのままピザにトッピングしたりと、幅広く使える万能タイプです。

ロールタイプ

アンチョビをオリーブやケッパーにロール状に巻きつけて、オイル漬けにしたものです。フィレに比べてクセが少なく、塩気もまろやかなのが特徴です。オードブルやカナッペにトッピングすると、旨味と程よい塩気がアクセントになります。

ペーストタイプ

アンチョビをペースト状にしたものです。主にドレッシングやソース、パスタなどに使われます。チューブに入っているので、必要な分だけを使うことができ、刻む手間がないのでとても便利です。価格も比較的リーズナブルなため、アンチョビの使用量が多いバーニャカウダソースやアンチョビペーストを作るときに最適です。

アンチョビの使い方は?

アンチョビは生でいただくこともできますが、特有の風味をマイルドにしたい場合は加熱してから使いましょう。相性のよいニンニクやオリーブオイルと一緒に弱火でじっくり炒めることでコクと香ばしさが増しますよ。

そのままトッピングに

アンチョビをそのままいただく場合は、塩気が強いので使う量を加減しましょう。サラダやピザの具材としてはもちろん、ゆで卵やバケットに少量をトッピングするだけでも、旨味と塩気がアクセントになり、おいしくいただけます。

パスタや炒め物に

パスタや炒め物に使う場合は、はじめにオイルで炒めてから具材と合わせます。仕上げに加えると魚特有の風味が残るので、注意しましょう。特にペペロンチーノなど、シンプルな味わいのパスタと相性がよく、隠し味に加えると旨味が際立ちます。

ソースに

アンチョビをソースに加える場合は、はじめにオリーブオイルやバターで炒めて旨味を移すのがポイント。定番のバーニャカウダソースはもちろん、クリームソースやトマトソースに加えることで、グッと深みのある味わいに仕上がります。

アンチョビの代用になるものは?

アンチョビを使いたいと思ったときに、たまたま切らしていることもありますよね。以下で、そんなときに便利な代用品をご紹介します。用途に合わせて選んでみてくださいね。

オイルサーディン

オイルサーディンは、マイワシなどの小型のイワシの頭と内臓を取り除いて塩漬けにし、香辛料と一緒にオイル漬けにして低温で加熱したものです。そのため、アンチョビと似たような旨味を感じることができます。アンチョビに比べて塩気が薄いので、塩などで味を調えて使いましょう。

オイルサーディンを使ったレシピはこちらをチェック!

いかの塩辛

原料は違いますが、アンチョビといかの塩辛は魚介類の内臓と一緒に塩漬けにして発酵させるという共通点があり、旨味が凝縮されています。いかの塩辛を細かく刻み、料理に加えると似たような味わいを生み出すことができますよ。

ツナオイル漬け+ナンプラー

ナンプラーは、カタクチイワシを塩漬けにして発酵させたタイの魚醤です。特有の香りと強い塩気が特徴の調味料。そこに、オイル漬けのツナを合わせることで魚の旨味が加わり、アンチョビの風味に近づけることができます。

アンチョビの代用として使える食材をご紹介しましたが、完全に味を再現できるものではないため、料理によっては仕上がりが変わってしまうこともあります。

あくまで代用品のため、アンチョビを少量使う際の代用におすすめです。多く使う場合は、材料を揃えて作ってみてくださいね。

コクと旨味をプラス!おすすめレシピ

ここからは、アンチョビを使ったおすすめのレシピをご紹介します。手軽なおつまみからメインディッシュまで、幅広くピックアップしました。どれもアンチョビがおいしさの決め手になるレシピばかりですよ。

おもてなしにおすすめ バーニャカウダ

アンチョビを使った定番料理のひとつ、バーニャカウダのご紹介です。アンチョビの旨味と塩気が効いたバーニャカウダソースで野菜がおいしくいただけますよ。彩り豊かな野菜を添えると、食卓がパッと華やかになり、おもてなしにもぴったりな一品です。お好みの野菜を添えてお召し上がりくださいね。

マッシュルームとえびのアヒージョ

ブラウンマッシュルームとエビのアヒージョを作ってみました。アンチョビソースを入れることで、簡単に味が決まります。 お好みでフランスパンにつけて食べてください。 お酒のおつまみなどにもぴったりなので、ぜひ作ってみてください。

アンチョビガーリックのローストポテト

アンチョビとガーリックの鉄板コンビでお酒が進む! ポテトとの相性も言わずもがなですよね。 しかも揚げないレシピなのでお手軽かんたん! 焼いている時からいい香りがキッチンに広がって、もう待ちきれません。

リングイネで作る プッタネスカ

アンチョビやケーパーの旨味が詰まった、プッタネスカです。プッタネスカとは、イタリアでは定番のトマトパスタのひとつ。アンチョビやオリーブ、ケーパーが欠かせません。幅の広いリングイネを使うとソースがよく絡み、一層おいしくいただけますよ。ぜひお試しくださいね。

アンチョビキャベツ

シンプルなアンチョビキャベツはいかがでしょうか?キャベツの甘みとアンチョビの塩気がよく合い、一口食べたら止まらないおいしさです。アンチョビフィレを刻んで使うことで、キャベツ全体に旨味と塩気が絡みます。さっと炒めて簡単に作ることができるので、お酒のおつまみにぴったりですよ。

オリーブソースでいただく牛肉のサラダ風ステーキ

オリーブソースでいただく、牛肉のサラダ風ステーキです。アンチョビやオリーブ、ニンニクを使った旨味のあるソースが牛肉のおいしさを引き立てます。ソースはフードプロセッサーを使って撹拌するので、手軽にお作りいただけますよ。食べ応えがあり、見た目も華やかなので、おもてなしの際におすすめです。

アンチョビを活用すると料理の幅が広がる!

今回は、アンチョビの特徴や使い方をはじめ、アンチョビがないときに役立つ代用品、おすすめのレシピをご紹介しました。旨味が凝縮されたアンチョビは、サラダからメイン料理まで幅広く活用できる食材。特にシンプルなサラダやパスタなどに加えると、その存在感が際立ちます。今までアンチョビを使ったことがないという方も今回ご紹介したレシピを参考にして、ぜひお試しくださいね。

クラシルでは、ほかにもアンチョビを使ったレシピをたくさん掲載していますので、お気に入りの一品を見つけてみてくださいね。

※20歳未満の飲酒はやめましょう。

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