お店で出てくるような「スポンジケーキ」をおうちでも作れたらうれしいですよね!そこで今回は、しっとりふわふわに仕上がるスポンジケーキの作り方をご紹介します。共立て、別立てで作るスポンジケーキの違いに加え、基本的な作り方やポイントなどを伝授!記事後半ではおすすめのレシピもご紹介しています。
スポンジケーキ作りでもう失敗したくない!共立て・別立てをおさえて“ふわふわ食感”へ

- 目次
- 「共立て」と「別立て」って何?
- 共立て、別立て、それぞれの方法で作るスポンジケーキレシピ
- 共立てで作る基本のスポンジケーキ レシピ・作り方
- 別立てで作る スポンジケーキ レシピ・作り方
- スポンジケーキ作りでよくある3つの質問!
- スポンジケーキを膨らませるポイントは?
- 基本をおさえたらスポンジケーキに挑戦してみよう!
- 誕生日ケーキに!いちごのデコレーションケーキ
「共立て」と「別立て」って何?
スポンジケーキには「共立て」で作る方法と「別立て」で作る方法があります。
共立てとは、全卵を泡立てて作った気泡で生地を膨らませる方法です。共立てで作る生地は気泡のキメが細かく、口当たりなめらかでしっとりとした食感に仕上がります。程よく弾力のある生地に仕上がるのも特徴です。
一方、別立ては、卵を卵黄と卵白に分けて別々に泡立てて生地を作る方法です。卵白を泡立ててメレンゲを作り、そのメレンゲに含まれる気泡で生地を膨らませます。別立てだと生地に気泡を多く含ませることができるので、軽い口当たりで、ふんわりとした食感に仕上がるのが特徴です。
共立て、別立て、それぞれの方法で作るスポンジケーキレシピ
スポンジケーキ作りには2つの方法があることはおわかりいただけたかと思いますが、文字だけではどうしてもわかりづらい部分もありますよね。クラシルでは、共立てで作るスポンジケーキと別立てで作るスポンジケーキのレシピをそれぞれご紹介しているので、さっそく動画でチェックしてみましょう!
共立てで作る基本のスポンジケーキ レシピ・作り方
材料(1台分(直径15cm丸型))
- 無塩バター・・・10g
- 卵 (Mサイズ)・・・2個
- グラニュー糖・・・60g
- お湯 (湯せん用、50℃)・・・適量
- 薄力粉・・・60g
- バニラエッセンス・・・少々
作り方
準備.型にシートを敷き込んでおきます。 オーブンを180℃に予熱します。
1.無塩バターは湯せんで溶かします。
2.ボウルに卵とグラニュー糖を入れて、グラニュー糖が溶けるまで湯せんにかけながらハンドミキサーで泡立てます。
3.生地を上から垂らした際に10秒程度文字が消えずに残るまでしっかりと泡立てます。
4.薄力粉をふるい入れ、ゴムベラでさっくりと混ぜ合わせます。
5.1とバニラエッセンスを加えて、さらに混ぜ合わせます。
6.型に流し入れて上から2、3回軽く落として空気を抜き、180℃のオーブンで25分焼きます。
7.竹串を刺してついてこなければ焼きあがりです。熱いうちに型から外して冷まします。
別立てで作る スポンジケーキ レシピ・作り方
材料(1台(18cm))
- 卵黄・・・3個
- 卵白・・・3個
- グラニュー糖・・・90g
- 薄力粉・・・90g
- 溶かしバター (無塩)・・・20g
作り方
準備.型にクッキングシートを敷いておきます。 オーブンを170℃に予熱しておきます。
1.ボウルに卵白を入れて泡だて器で泡立て、少し泡が出来てきたらグラニュー糖を少しづつ加えながらしっかりツノが立つまで泡立てます。
2.1に卵黄を加えて泡をつぶさないようにゴムベラでサッと混ぜ合わせます。
3.薄力粉をふるい入れゴムベラでさっくり切るように混ぜ合わせます。
4.3に溶かしバターを生地となじませてから加えて全体になじむまで混ぜ合わせたら型に流し入れて170℃に予熱したオーブンで20分焼きます。
5.竹串を刺して生地がついてこなければ焼きあがりです。熱いうちに型から外し、熱が冷めたら出来上がりです。
作りたいケーキに合わせて、お好みの方法で試してみてくださいね。
スポンジケーキ作りでよくある3つの質問!
おうちでスポンジケーキを作るにあたり、みなさんが悩んでいる疑問をここで解決します!ふんわりときれいに膨らんだスポンジケーキに仕上がるポイントをまとめたのでさっそく見ていきましょう。
スポンジケーキを膨らませるポイントは?
■共立ての場合
卵とグラニュー糖を混ぜ合わせるときの湯せんの温度を50℃~60℃にし、グラニュー糖が溶けたら湯せんからはずして泡立てるのがポイントです。湯せんの時間が長すぎると、泡の大きさにムラができ、泡が大きくなってしまうため、膨らみすぎてしまう原因になります。
■別立ての場合
無塩バターを溶かすときに、70℃程度の湯せんで溶かします。電子レンジで加熱すると温度が高くなりすぎてしまい、生地に加えた際にダマになってしまったり、仕上がりが膨らみにくくなってしまいます。
■共立て、別立て共通のポイント
薄力粉を加えてからは混ぜすぎず、粉っぽさが残らない程度にさっくりと混ぜることが大切です。オーブンで加熱中にスポンジが大きく膨らみすぎてるのが確認できたら、オーブンの温度を10℃を目安に下げてご調整してみてくださいね。
■型にクッキングシートをうまく敷く方法は?
クッキングシートの上に丸型を置きボールペン等で型の縁にそって線をかき、かいた円の少し内側をはさみで切り取ります。 側面用の紙は、型よりも1cm~2cm高くなる様に、長さは円周より3cm長めに切ります。クッキンングシートを切ったら、あらかじめ分量外の溶かしバターやサラダ油を型に薄くぬっておくと、敷きこみやすくなりますよ。
■「さっくり混ぜる」って具体的にどう混ぜるの?
さっくり混ぜるとは、ゴムベラを縦にし、生地に入れ込み底から上下を返すように大きく混ぜることです。ボウルを回しながら、少ない回数で薄力粉をムラなく混ぜることがポイントですよ。ぐるぐるとまぜてしまうと、卵の泡立ちが損なわれたりグルテンが発生し、粘りが出て生地が重くなってしまい、仕上がりの食感が損なわれてしまいますので注意しましょう。詳しくはこちらを参考にしてみてくださいね!
基本をおさえたらスポンジケーキに挑戦してみよう!
さて、共立てと別立ての違いがわかったところで、ここからはそれぞれの方法で作るスポンジケーキを使った、デコレーションケーキのレシピをご紹介します。王道のいちごのショートケーキはもちろん、おしゃれでかわいらしい見た目のケーキレシピもピックアップしました。特別な日やお祝いに、ぜひ作ってみてくださいね。
誕生日ケーキに!いちごのデコレーションケーキ
スポンジケーキといえばやっぱりコレ!王道のいちごのショートケーキレシピをご紹介します。程よい甘みのスポンジケーキに生クリームのコクといちごのさわやかな酸味があいまって絶品!このレシピの生地は共立てで作っているので、しっとり弾力のあるスポンジケーキに仕上がります。卵は湯せんにかけながら泡立てていますが、湯せんにかけすぎてしまうと生地が膨らまなくなってしまうので、グラニュー糖が溶けたら湯せんから外すのもポイントです!大切な一日を彩るのにぴったりなので、お好みのデコレーションで作ってみてくださいね。
ココアネイキッドケーキ
共立てで作る、ココアネイキッドケーキのご紹介です。ネイキッドケーキとは、側面をクリームで覆わず、あえてスポンジケーキを見せた状態で仕上げるのが特徴で、カジュアルでありながらもおしゃれな見た目に仕上がります。このレシピではココアパウダーを加えて作ったココア生地に生クリームを塗り、いちごをのせてデコレーションしました。きれいにナッペをしなくても可愛らしく仕上がるのがうれしいですね!
バタークリームのチョコバナナケーキ
黄金の組み合わせ!リッチな味わいのチョコバナナケーキのレシピをご紹介します。ビターチョコレートを混ぜ込んだ生地は、別立てで作ることでしっとりとしていながらも軽い口当たりに仕上がり、コクのあるバタークリームと相性抜群ですよ!スポンジケーキの間にはさんだバナナのまろやかな甘さもしっかり感じられる、絶品スイーツです!余ったバタークリームをスプーンの背にのせて花びらをつけるようにデコレーションすると華やかに仕上がるので、チャレンジしてみてくださいね。
失敗知らずのスポンジケーキをおうちで!
いかがでしたか?思うように膨らまなかったり、しっとりふわふわな食感に仕上がらなかったりと難しいイメージのあるスポンジケーキですが、今回ご紹介したポイントをおさえて作れば、おうちでもお店のようにおいしいスポンジケーキを焼くことができますよ!お好みに応じて共立てや別立てを作って、食べ比べてみるのも楽しいので、ぜひ挑戦してみてくださいね!
クラシルではほかにも、スポンジケーキを使った絶品ケーキレシピを多数ご紹介しています。ぜひそちらもあわせて参考にしてみてください。