2022.3.18

伝統的なハーブ「フェンネル」とは?特徴やおすすめの使い方

「フェンネル」とはセリ科ウイキョウ属の多年草で、ディルやアニスによく似た香りを持つハーブのこと。日本ではあまり一般的ではありませんが、ヨーロッパでは古くから薬草として用いられてきた伝統的なハーブなんです。

今回はフェンネルの特徴をはじめ、おすすめの食べ方や保存方法、さまざまな活用レシピなどをご紹介します。

フェンネルとは?

「フェンネル(fennel)」とは、ディルやアニスによく似た甘い香りを持つハーブのこと。セリ科ウイキョウ属の多年草で、日本では「茴香(ウイキョウ)」、イタリアでは「フィノッキオ」と呼ばれています。

フェンネルの葉は針のように細くふわふわとしており、甘くすっとするような独特の香りがあります。根元の部分(鱗茎)は新玉ねぎのように肥大しており、薄くスライスするとシャキシャキとした食感を楽しむことができます。

ヨーロッパ諸国では日常的に食べられていて、主にサラダやパスタ、魚料理の香りづけなどに使われます。近年、日本の飲食店でも使われるようになってきましたが、まだ一般的ではないので、スーパーなどで見かける機会は少ないかもしれませんね。

世界最古の作物?

フェンネルの歴史はとても古く、古代ローマ時代には薬草として用いられていたと言われています。フェンネルが人々の生活の中で盛んに用いられるようになったのは中世以降のことで、入浴剤としても利用していたそうです。

後にフェンネルは中国へ伝わり、茴香と呼ばれるようになりました。名前の由来は諸説ありますが「魚の香りを回復させる」という意味でつけられた説や、鎌倉時代に日本にも伝わった中国語の読み方「唐音読み」によるものという説もあります。

中国のミックススパイスである「五香粉」や漢方薬にも使われており、やがて日本へと伝わりました。

日本に残っているフェンネルの記録で一番古いものは、なんと平安時代のものです。フェンネルが日本でどれほど浸透していたのか定かではありませんが、かの有名な松尾芭蕉の句でも茴香は季語として使われていることから、意外と高い認知度があったのかもしれません。

おすすめの食べ方は?

フェンネルは魚料理と相性がよく、甘くさわやかな風味が魚のおいしさを引き立ててくれます。葉、鱗茎、種の部分で食感や食べ方が異なりますので、それぞれに合わせた調理法でいただきましょう。

◼︎葉
葉の部分は、生のままハーブとして食べることができます。ちぎってサラダに加えるほか、細かく刻んで和え物やパスタ、スープの具材に加えると、甘くさわやかな風味をプラスすることができます。また、カルパッチョや魚のソテーなど魚料理の仕上げに添えると、グンと高級感のある味わいに仕上げることができますよ。

◼︎鱗茎
鱗茎は生だとセロリのようなシャキシャキとした食感、加熱すると新玉ねぎのような甘味を楽しむことができます。薄くスライスしてサラダに加えるほか、加熱してスープやパスタ、ピクルスの具材として使ったり、ポタージュにすることもできます。特に、イタリア料理の「パスタコンサルデ」というイワシとフェンネルを使ったパスタは、代表的な料理のひとつです。

◼︎種(フェンネルシード)
フェンネルシードはスパイスとして、魚料理やピクルス、カレー、リキュールなどの風味づけに使われます。また、インド料理店のレジ横に置いてあるカラフルなシードは「ソーンフ」と呼ばれる、フェンネルシードを砂糖でコーティングしたものです。インドでは食後のお口直しとしていただくそうですよ。

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