日本人の主食である「米」。しかし、2024年の夏ごろから価格がどんどん高騰しており、2025年7月現在もまだ米不足が続いている状態です。今回は、この米不足をどう乗り切るのか、クラシルユーザーのリアルな声と共にご紹介します。もち麦などを使ったかさまし方法や代替案、お腹が満たされるレシピも合わせてチェックしてみてくださいね。
【令和の米騒動】米不足をどう乗り切る?代替品でのアレンジレシピやかさ増し方法もご紹介
- 目次
- 米不足はなぜ起きた?
- 米不足が食卓に与えている影響
- 米の代替品やかさまし方法も検討を
- かさましでも大満足!米の代替品を使ったおすすめレシピ
- 工夫しながら米不足を乗り切ろう!
米不足はなぜ起きた?
冒頭でもお伝えしましたが、日本人の主食である「米」が今不足していると、連日ニュースでも話題になっていますよね。昨年2024年の8月ごろから米がどんどん高騰しており、2025年5月現在もまだ米不足の状態が続いています。
原因とされているのが、猛暑による不作、そしてインバウンドによる米消費量の増加です。ほかにも行政による生産調整なども原因ではないかといわれています。
日本の食卓になくてはならない米。この令和の米騒動が早く収束するよう祈るばかりですね。
米不足が食卓に与えている影響
最近は米がスーパーに並んでいなかったり、価格が高騰し続けて購入を控えているご家庭もあるという情報を目にします。実際にクラシルユーザーの皆さまも、米不足を受けて試行錯誤している様子がアンケートを通して伺えました。ここからは、現在の状況が食生活に与えている影響をアンケート結果と合わせてご紹介します。
パスタやお好み焼き需要が高まってきている
まず、米不足の影響によって、主食にどのような変化が起こっているのか見てみましょう。
米不足、高騰はありつつも、やはり米の需要が一番高い傾向にあります。ただ、2023年と2024年のデータを比べてみると、パスタやお好み焼きの需要が高まってきているようです。
また、米は依然として高い需要があるものの、ごはんに数種類の野菜のナムルや肉をのせて食べるビビンパや、肉とタレの旨味でごはんが進む豚丼など、見た目も華やかで満足感のある丼が注目されていました。
米(ごはん)がないと成立しないチャーハンや雑炊などは、2年前に比べると少しニーズが減ってきています。
米を含む食品価格の高騰が食生活に与える影響
米だけでなく、野菜や調味料なども値上げが続いていて、ユーザー*からは以下のような声が挙がっています。
- 献立の品数が減っている
- 作りたい料理があっても躊躇する
- 献立を考えるのも難しい
- 高い食材の代用を考えるのも難しくて嫌になる
- 子供にお腹いっぱい食べさせたいが、物価高騰で限られた食費でやりくりは辛い
など、この状況が食生活に与える影響は深刻です。
*調査詳細:2024年12月24日〜12月27日 クラシルユーザー3,755人にクラシルメールマガジン上で調査
米の代替品やかさまし方法も検討を
日本人の主食である米が不足するという、この事態を乗り切るためには、代替品や米とほかの食品を組み合わせてかさましする方法も検討してみましょう。ここでは、おすすめの代替品やかさましできる食材をご紹介します。
タイ米(ジャスミンライスなど)
タイ米は細長い形をした米で、長粒米とも言われます。日本で食べられているお米は炊くともちもちとした食感になりますが、タイ米は粘り気がほとんどなくパラパラとしています。
日本のお米のように炊いたものをそのまま食べることも可能ですが、やはりパサつきが気になるという方も多いので、カレーを組み合わせたり、パエリアやチャーハンなどにするのがおすすめです。
クラシルではタイ米を炊飯器で炊く方法も動画でご紹介しているので、チェックしてみてくださいね。
オートミール
海外では日常的に食べられているオートミール。近年、日本でもその健康効果から注目されていますよね。日本では、そんなオートミールを米化して食べる方法が人気です。
米化のやり方はとっても簡単で、オートミール30gに対して水を50ml加えて混ぜ、電子レンジで1分半加熱するだけ!そのまま食べるのが難しい場合は、リゾットや雑炊、チャーハン、おにぎりなどにすると食べやすくなりますよ。
もち麦
続いて、かさ増しにおすすめの食材をご紹介します。大麦の一種であるもち麦は、昔から日本で食べられていた穀物です。白米に混ぜたらたあとは炊飯器で炊けば食べられるので、取り入れやすいのも魅力!
もちもちプチプチとした食感で、噛む回数も増えるので満足度がアップします。
しらたき
安価で手に入りやすいしらたきも白米のかさ増しに使えます。ごはんと一緒に炊けば、見た目ではしらたきが入っていることがわからないほどよく馴染み、食感もほとんど変わらずおいしく食べられます。
米粒と同じくらいまで刻むこと、また特有の臭みを取り除くためにしっかりと下ゆでする必要があるので少し手間はかかりますが、ごはんのもちもち食感はそのまま、違和感なく食べられるのでおすすめですよ。
さつまいも、じゃがいも(炊き込みご飯などおすすめ)
じゃがいもやさつまいもを主食とする国はありますが、日本の米の代替品には向いていませんよね。ただ、かさ増し食材としてお米と一緒に炊けば、満足度の高い炊き込みご飯にすることは可能です!
じゃがいもやさつまいもは、旬などを気にしなければ通年手に入るので、ぜひ取り入れてみてくださいね。
かさましでも大満足!米の代替品を使ったおすすめレシピ
最後に米不足を乗り切るための代替品やかさ増し食材を使ったアレンジレシピをご紹介します。調理法や味つけを工夫することで、お腹もしっかり満たされる大満足の一品を作れますよ!ぜひ参考にしてみてくださいね。
タイ風 エビチャーハン
タイ米があったらぜひチャンレジしていただきたいエビチャーハンのレシピです。味つけにナンプラーを使ってエスニックな味わいに仕上げました。タイ米を使うことでパラパラとしたチャーハンが作れます。ぜひ試してみてくださいね。
きのことツナでオートミールの豆乳チーズリゾット風
濃厚なチーズリソットをオートミールを使って作ってみましょう。具材には、香り高いまいたけとしいたけ、常備していることも多いツナを使いました。旨味たっぷりで時短で作ったとは思えないおいしさですよ!このレシピでは調整豆乳を使いましたが、牛乳でも作れるので、レパートリーに加えてみてくださいね。
オートミールでお好み焼き
少しお米の代用から逸れてしまいますが、オートミールはお好み焼きにすることもできます。オートミールでの代用に飽きてきたときのアレンジとして覚えておくと便利ですよ!
もち麦入り 鶏肉と油揚げの炊き込みご飯
炊き込みご飯にもち麦を加えると、より食べ応えのある一品に!具材に使用した鶏もも肉からダシが出て、シンプルでありながらも奥深い味わいに仕上がっています。「かさ増し+アレンジ」で、米を節約しながら満足度の高いごはんが食べられるのはうれしいですね!
アレンジチャプチェ 韓国風そばめし
しらたきを焼きそばに見立てたそばめし風のレシピをご紹介します。そばめしと聞くとソース味を思い浮かべるかと思いますが、このレシピでは黒酢やしょうゆ、ごま油で味つけして韓国風の味わいに仕上げました。お肉も入って大満足!ぜひ作ってみてくださいね。
工夫しながら米不足を乗り切ろう!
米不足という非常事態ですが、代替品やかさ増し食材を取り入れることで満足度の高い一品を作れます。ただ、やはりおいしいごはんは日本人にとって欠かせない大切なものです。近いうちに安定的に供給されるよう祈るばかりですね。クラシルでは米のほか、パスタやうどん、パンを使ったレシピもたくさんあります。そちらも合わせてチェックしていただき、この米不足を乗り切りましょう!
