味噌汁や味噌煮など、和食の定番には欠かせない「味噌」ですが、レシピに「味噌」とだけ書いてあっても、どの種類の味噌を使えばいいのか悩むことがありますよね。そこで今回は、料理に合わせた「味噌の使い分け方」についてご紹介します。それぞれの味噌の特徴を知り、料理に合わせて使い分けて、いつもの料理をよりおいしくいただきましょう。
レシピにある【味噌】ってどの味噌を使ってもいいの?

- 目次
- 味噌の種類
- 料理によって白味噌、淡色味噌、赤味噌を上手に使い分け
- 金目鯛の西京味噌焼き
- 菜の花とイカの酢味噌和え
- 白みそで きのこのカルボナーラ
- ナスと油揚げのお味噌汁
- 簡単に作れる さばの味噌煮
- きのこたっぷり 厚揚げのねぎ味噌焼き
味噌の種類
味噌には米味噌・麦味噌・豆味噌など、使う麹によって分けられる種類と、白味噌・赤味噌といった色味の違いによる分け方があります。
また、味噌はできあがりの色によって白味噌・淡色味噌・赤味噌と分類され、それぞれ原料の種類や、使用する麹の量、大豆の加熱の仕方、熟成・発酵の期間などによってそれぞれが違う色や味わいを持ちます。
味噌の種類については、別の記事で詳しく解説していますので、そちらもぜひチェックしてみてくださいね。
料理によって白味噌、淡色味噌、赤味噌を上手に使い分け
さまざまな種類がある味噌ですが、素材の味や食べ方に合わせて味噌の種類を使い分けることで、料理をよりおいしくいただけます。 ここでは、白味噌と赤味噌のおいしい使い分け方をご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
■白味噌のおいしい使い方
白味噌は色が淡く、すっきりとした甘味のある味噌で、魚の西京焼きや、酢味噌和えなど素材本来の色味を生かした料理に使われます。 また、グラタンやクリームパスタなど色は付けたくないメニューなどに、隠し味で入れるのもおすすめです。コクが出て、深みのある味わいに仕上がりますよ。以下、白味噌を使ったレシピをチェックしてみましょう。
金目鯛の西京味噌焼き
旨味たっぷりの脂がのった金目鯛を、甘味を加えた白味噌に漬けて焼き上げる西京焼きのレシピです。 白味噌のやさしい味わいが金目鯛の味を引き立てます。
菜の花とイカの酢味噌和え
箸休めにもおすすめの一品。ほろ苦い菜の花と、さっぱりとした酢味噌がよく合い、とてもおいしいですよ。白味噌を使うことで、まろやかな味わいに仕上がるだけでなく、きれいな白と緑のコントラストをお楽しみいただけます。
白みそで きのこのカルボナーラ
白味噌を隠し味に使ったカルボナーラはいかがでしょうか。まろやかな味わいと、味噌の風味がおいしい一品です。
■淡色味噌のおいしい使い方
淡色味噌は白味噌よりも塩分が高く、熟成期間を長くして色が付いたものです。 味噌汁や魚の味噌煮など、さまざまな料理に幅広く使用される、なじみ深い味噌です。 以下、淡色味噌を使用したレシピをご紹介します。
ナスと油揚げのお味噌汁
味噌汁は地域によって使用される味噌に違いはありますが、一般的に広く使われているのは淡色味噌が多いです。お好みの具材でお召し上がりくださいね。
簡単に作れる さばの味噌煮
家庭料理で定番のさば味噌も、淡色味噌でおいしくお作りいただけます。少し濃い目の味つけが、ごはんのおかずにぴったりです。
■赤味噌のおいしい使い方
赤味噌は長期熟成を経て出来上がるため、コク深い味わいが特徴です。 赤味噌を使うことで素材自体の臭みを和らげることができるため、もつ煮といった煮込み料理などにも多く使用されます。 また、コク深い味わいを生かして、淡白な味の素材に合わせて使われることも多いようです。以下で、赤味噌を使ったレシピをチェックしてみましょう。
きのこたっぷり 厚揚げのねぎ味噌焼き
コクのある赤味噌を使うことで、厚揚げなどの淡白な味わいのものも、しっかりとした味わいに仕上がり、ごはんのおかずになります。
名古屋名物 豚もつのどて煮
名古屋名物の豚もつの土手煮は赤味噌を加えることがポイントです。赤味噌のコクのある味わいが豚もつの臭みを和らげてくれますよ。
どの味噌を使うか迷ったら?
レシピに味噌とだけ書いてあるけど何の味噌を使えばいいのか、迷ったときにはぜひ淡色味噌を使ってみてくださいね。 淡色味噌は他の白味噌や赤味噌に比べてクセがなく、さまざまな食材に合わせやすいのでおすすめです。
味噌の種類を知っていつもの料理をよりおいしく
日本の伝統調味料である「味噌」。
それぞれの味噌の特徴を知り、レシピにあったお好みの味噌を見つけることでいつもの料理がよりおいしくいただけますよ。
白味噌や赤味噌など色に特徴のある味噌は特有の風味があるので、レシピに「味噌」とだけ記載されていて、どの味噌を使用するか悩んだ場合は「淡色味噌」を使用してみてくださいね。