「里芋」を調理しようとしたときに、ぬめりがあって皮が上手く剥けないとお困りの方もいるのではないでしょうか。そこでこの記事では、里芋の皮の剥き方やぬめりの取り方といった下処理の方法について詳しく解説します。ゆでる、そして電子レンジを使うなど、さまざまな方法があるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
【基本】里芋の下処理の方法とは?洗い方や電子レンジを使った方法などを解説!
- 目次
- 里芋の下処理の方法
- 里芋の洗い方
- 里芋の皮の剥き方【生のまま剥く】
- 里芋の皮の剥き方【下ゆでしてから剥く】
- 里芋の皮の剥き方【電子レンジで加熱してから剥く】
- 里芋のぬめりを取る方法
- 里芋の煮崩れを防ぐ方法
- 里芋を使ったレシピをご紹介
- おうちで里芋料理を楽しもう!
里芋の下処理の方法
ぬめりのある里芋の下処理は、難しそうと感じる方もいるかもしれませんが、ポイントを押さえればとても簡単です。
最初に、里芋の洗い方や皮の剥き方をご説明します。皮の剥き方は、生のまま剥く方法とゆでてから剥く方法、電子レンジで加熱してから剥く方法の3通りをご紹介するので、チェックしてみましょう。
里芋の洗い方
里芋の皮には土がついていることもあるので、水で洗い流しましょう。落ちにくい泥は、たわしなどでこするとよいですよ。
ぬめりが出るのを防ぐため、洗ったらキッチンペーパーで表面の水分を拭き取っておきましょう。
里芋の皮の剥き方【生のまま剥く】
続いて、里芋の皮の剥き方についてご説明します。まずは、生のまま剥く方法を見てみましょう。
①里芋の上下の部分を切り落とす。
②側面の皮を、上から下に向かって縦方向に剥く。
⭐️クラシルシェフのコツとポイント⭐️
里芋が濡れたままだとぬめり成分が溶け出して手が滑りやすくなるので、しっかりと水気を拭き取ってから作業しましょう。
里芋の皮の剥き方【下ゆでしてから剥く】
次に、皮つきのままゆでた後に皮を剥く方法です。
ゆでた後は、包丁を使って剥くことももちろんできますが、もっと簡単につるっと手で剥く方法もあるので、以下でご紹介します。
①洗って水気を拭き取った里芋の中央に包丁の刃をあて、ぐるりと一周させて皮に切り込みを入れる。
②鍋に里芋と水を入れ、中火で10~15分ほど加熱する。
③中心まで火が通ったら、ザルにあける。
④粗熱がとれたらキッチンペーパーで里芋を包むようにして持ち、左右の親指を外側へ滑らせるようにして皮を剥く。
⭐️クラシルシェフのコツとポイント⭐️
皮に切り込みを入れるのは、ゆでた後に皮を剥きやすくするためなので、刃を浅く入れる程度で十分です。里芋の中心まで火が通ったかどうかは、竹串などを刺して確認してくださいね。
里芋の皮の剥き方【電子レンジで加熱してから剥く】
電子レンジで加熱してから剥く方法もチェックしてみましょう。
※ここでは里芋6個分の下処理方法をご紹介しています。
①下ゆでしてから剥く方法と同様、洗って水気を拭き取った里芋の中央に包丁の刃をあて、ぐるりと一周させて皮に切り込みを入れる。
②耐熱皿や耐熱ボウルに里芋と大さじ1程度の水を入れ、ラップをかける。
③600Wの電子レンジで4分ほど加熱する。
④ラップを外し、里芋の上下を返し、再びラップをかける。
⑤600Wの電子レンジで4分ほど、里芋に火が通るまで加熱する。
⑥完全に冷め切る前に、手で皮を剥く。
⭐️クラシルシェフのコツとポイント⭐️
下ゆでしてから剥く方法と同じように、キッチンペーパーで包んでつるっと剥くこともできます。加熱した里芋が温かいうちに剥いた方がきれいに剥きやすいですが、火傷には十分注意してください。
※里芋の個数と大きさによって、水分量は調整してください
里芋のぬめりを取る方法
里芋の大きな特徴の一つといえばぬめりですよね。しかし、ぬめりがあると調理のときに手が滑って扱いにくいことがあるため、あらかじめぬめりを取っておく方も多いのだとか。
また煮物などを作ったときに味が染みこみやすくなる、煮汁が濁らずきれいに仕上がる、煮汁に粘りがつかないので吹きこぼれにくくなる、といったメリットもありますよ。
里芋のぬめりは、皮を剥いた里芋に塩を揉みこみ、水で流すことで取ることができます。とても簡単ですが、このひと手間をかけるだけで、料理の仕上がりがよくなりますよ。
このあと、動画でも確認してみましょう。
里芋のぬめりの取り方
里芋のぬめりの取り方は、先ほどご説明した生の里芋に塩を揉みこみ水で洗い流す方法と、皮を剥いて下ゆでしてから水に入れて洗い、ぬめりを落とす方法があります。ゆでる方法でも、あらかじめ里芋を塩揉みして水洗いしておくと、よりしっかりとぬめりを取ることができますよ。里芋料理を作る前に、ぜひお試しくださいね。
里芋の煮崩れを防ぐ方法
里芋の煮崩れを防ぐ「六方剥き」という剥き方があります。六方剥きとは、里芋の上下が六角形、そして側面が六面になるように皮を剥く方法のことです。
四角に切るよりも面が増えて、鋭角な部分がなくなるため、煮崩れしにくくなるのです。見た目も美しく、六角形の部分が「亀甲」のようにも見えて縁起がよいことから、おせち料理などに使われることもありますよ。里芋をはじめ、カブや海老芋のような球形の野菜にも活用できるので、ぜひ役立ててみてくださいね!
以下で、六方剥きの手順を確認してみましょう。
里芋の六方剥き
里芋の六方剥きのやり方です。里芋の上下の部分を切り落としたら、上から下に向かって等間隔になるように、3面皮を剥きます。そのあと、残った3面の皮をバランスよく剥いて6面にしましょう。
💡ワンポイント豆知識
里芋を洗ったあとは、ぬめりが出るのを防ぐため、しっかりと水気を拭き取ることがポイントです。また、里芋のぬめり成分に入っているシュウ酸は、針状の結晶になっていて、これが皮膚に刺さることで手にかゆみが出ることも。手に酢をつけるとこのかゆみを抑えることができると言われているので、ぜひお試しくださいね。
里芋を使ったレシピをご紹介
さてここからは、里芋を使ったおすすめレシピをご紹介します。里芋のホクホクとした食感を楽しめる煮物や、ねっとりとした食感を生かしたコロッケなど、バラエティ豊かなレシピをピックアップしました。ぜひチェックしてみてくださいね。
とってもシンプル 里芋の煮物
まずは里芋料理の定番、煮物を作ってみましょう。顆粒和風だしを使ったシンプルな味つけの煮汁に、皮を剥いた里芋を入れて煮るだけなのでとても簡単!あと一品ほしいときのおかずにもおすすめですよ。
ほっこり美味しい イカと里芋の煮物
イカを使った里芋の煮物もとてもおいしいのでぜひ作ってみてください。旨味たっぷりのスルメイカとホクホクとした里芋に甘辛い味が染み、箸がどんどん進むおいしさです。ごはんのおかずはもちろん、お酒のおつまみにもぴったりですよ。
レンジで時短 里芋とちくわ煮
電子レンジを使って短時間で作れる里芋とちくわ煮のレシピです。甘辛い和風の味つけにバターのコクがプラスされて、とてもおいしいですよ。時短で味を染みさせるポイントは、木べらで里芋を少し崩しながら煮ること!ぜひお試しくださいね。
チーズ入り 里芋コロッケ
里芋を使って、チーズ入りコロッケを作ってみましょう。ねっとりとやわらかな里芋と、とろけたチーズが相性抜群!衣のサクッとした食感ともよく合い、何度でも食べたくなるおいしさです。里芋の煮物の残りを活用して作ることもできますよ。
チーズ入り 里芋のいももち
里芋で作るいももちをご紹介します。じゃがいもで作るいももちとはまた違った、ねっとりモチモチとした食感が魅力です。チーズのコクと甘辛いタレもやみつきになるおいしいさ!ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。
おうちで里芋料理を楽しもう!
今回は、里芋の下処理の方法やおすすめレシピをご紹介しました。ぬめりは里芋の魅力の一つでもあるので、必ず取り除く必要があるわけではありませんが、適切に下処理をすることで料理の仕上がりがよくなったり、扱いやすくなったりします。使いたい料理に合わせて下処理の方法を選んでみてくださいね。
